ちゅうしゃ、いいです

家の父ちゃんはイングランド出身で、
日本には20年以上住んでいたので、
とりあえず生活するだけの日本語には不自由しなかった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ある日父ちゃんは風邪らしいものを引き、
しかもなにやらPinkのちっちゃなぽちぽちも体にできたから、
もしかして　大病かも？とびびって、
かかりつけのお医者さんに走って行った。(走るくらい元気かい)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
そのときお医者さんは、
症状は風邪だけど、湿疹はどうも市販薬のせいのようだから、
注射をするか、同じ効果のある薬をのむかで様子を見よう、と提案。
「どちらが良いですか」と父ちゃんに聞いた。
さて、この父ちゃんは昔っから注射が大嫌いなので、
「ちゅうしゃ　いいです(No thanksの意味）」と とっさに答えたら、
お医者さんはひらりと立ち去り、注射を準備して戻ってきて、
おびえたまげる父ちゃんのうでに　プシュ　
お医者さんは「注射＜が＞いいです」と理解しちゃったんだよね。
でもこのときは注射で正解！
湿疹は数時間後にはきれいさっぱり消えた。

さて、夫を笑っている場合ではないな。
私の英語、特に発音は、時々娘を笑い転がせたりするぐらい悪い…らしい。

昨日友人とガーデンセンター(園芸やサン)の中のお洒落なカフェに行き、
運良くすてきな花がたくさん見えるテーブルを確保
さっそくランチセットの、サンドイッチ＆Coffee プリーズと言ったら、
ウエイトレスさんがサンドイッチとCokeを持ってきちゃった。
ま、こんな出来事は今回が初めてではないので、
いまさらたまげませんでしたがね。はい、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ああ、寒空の下、冷たーいコーラはまたオツなもんだったねぇ、いや、ほんと

…帰りの車にたどり着くまで続いた、小さな震えさえ我慢できればね。だははは


＊ニュージーで　私しゃすっかり　コーラ通

いらっちゃぁい～

NZに来てすぐに、SPCAと言う動物達を味方する団体から、
孤児になっちゃった、可愛そうなちび犬を引き取ってきて、
かつての夢であった犬との生活をはじめた
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
さて、犬は飼い主のカガミとよくいわれるように、
私によく似てちょこまか落ち着きの無い、
やんちゃ過ぎな犬、Jayjayが家族になった。
躾をちゃんとしていても、本来のやんちゃな性格までは直らないから、
Jayちゃんは、自由時間に飼い主の目を盗んでは、
植木鉢穴掘り引っくり返し作戦や、猫のえさちゃっかり失敬作戦、
飛行機吠えかかり追跡作戦などを敢行して、
いまでも毎日みんなをあきれさせている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
だからと言って、Jayちゃんが可愛くない　はずはない。

つややかな黒い毛並みを光らせて、陽だまりでくつろぐ様子や、
ヒーターの前の特等席ソファーに座ってる人のヒザに乗って、
うっとりとした様子で居眠りしてる様子を見ると、
娘や私はつい、カメラを取りに走ってしまう。
やんちゃすぎる犬でも、Jayちゃんは私達にとって、
とっても大切な家族の一員なのだ。

娘達が赤ちゃんの頃、私の方針として赤ちゃん言葉ではなく、
普通の話し言葉で話しかけていた。
だから誰かが、小さな子供にならともかく犬に向かってまで、
「〇〇ちゃ～ん、ママの所にいらっちゃぁい～」などと、話しかけるのをみて、
犬をべたべたに甘やかす困った飼い主と断定して、
それを軽く軽蔑したりもしていた。
なので、Jayちゃんが仔犬の頃から、
我が家で当たり前に、普通の話し言葉で話しかけていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ところが2匹の猫達が同じくSPCAから次々に来て以来、
私は大きく変わった。
1人のときや、周りに家族だけしかいないときには、
我知らぬ間に猫に向かって、
「あらあら、ここ上っちゃダメでしゅよー」
「お手々見せてくだしゃぁい。ここ痛いイタイなの？」
などと、我に返れば赤面の言葉を発している私。
親にも飼い主にも見放された孤児の、片手のひらに乗る小さい仔猫には、
普通の言葉を向けると、それで猫を傷つけてしまいそうだと、
ついなんだか錯覚しちゃうのだ。

娘は最初の頃、初めて聞く私の赤ちゃん言葉に大いに戸惑い、
時々私をからかったりしていたが、
今や娘にも赤ちゃん言葉は伝染していて、
「りりちゃ～ん、ちみちゃ～～ん、ねんねしましゅよー」
とベッドに猫達を誘ったりしている。

以来私は反省して、犬に赤ちゃん言葉を使う人を見ても、
素直にほほえましいと思えるようになった。
あれって、やさしさから出てるんだとおもう。やっぱりね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

さて、猫ちゃんたちのごはん、おしゃかな(魚）の時間だ。
「にゃんにゃん～、おしゃかなだよ～いらっちゃぁい～」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ところで、蛇足ながら、
わが犬Jayちゃん＆猫2匹はバイリンガルで指示を理解出来るので、
頭脳的には私よりずっと上を行ってると思うな。だははは

やさしく叱って

先日パスポートを新しくしたから、
それに伴いパスポートに貼って有るVISAを新しいのに移してもらうために、
イミグレーション　オフィースマヌカウ出張所に行ってきた。
日本で言うところの入国管理局ですな、いうなれば。

そこは大きなショッピングセンターのお隣、小ぢんまりしたビルの２階で、
方向音痴な私だけど、何とかカンでたどりついた。めずらしい。　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
受付で強面のオジサマ？みたいなオバサマ(ごめんなさい)に、用件を言うと、
受付番号と張り替え費用$80と描いたメモを渡され、
あっちで待ちなさいと、お医者さんの待合室みたいな部屋を示された。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
見ればそこにはもう十人以上の順番待ちの人がいた。
以前住んでいたところでは、最低30分は軽く待たされていたので、
今回もちょっとばかり、長い待ちを覚悟してきたのに。
今日はなぜか、ものの10分で私の番が来た。OH!らっきー!

ああ、でもとんとん拍子の運はここで尽きた。

何でも私達家族のVISAの、メインの申請人である父ちゃんが、
NZに来て働いて３ヶ月たったとき、
仕事に関するなにやらの証明書を提出する義務があったのに、
まだそれが出ていなくて、そのための書類があれとこれと…………

その辺りで私の英語の聞き取り能力が限界に達した状況を、
すばやく見切った係りの方の適切な判断で、
とりあえずお家でコレ読んで、またおいでなさいと、
＜こうしなきゃダメでしょうがね。早くやりなさいね＞
と言うお叱りレターみたいなのを渡され、私はすごすご退場…

あ～あ、また出直してここに来なくっちゃいけないのね～。めんどうくさっ。

外に出たら、晩秋の風が冷たかったな…は、はっくしょい

電池切れちゃいました

大猫のりりに頭を数回張り飛ばされ、中猫ジャスミンには胸を踏みつけられ
朝8時三十分、しぶしぶ起床！眠いよぉ。
寝たのは朝の3時だったんだよぉ。
私はこの二匹の猫達を、わが子と思って可愛がっているのだから、
毎朝もっとやさしい起こし方を、してもらいたいもんだ。

今日は家の改装工事打ち合わせの人が来るので、
朝食の後、家族揃ってあわてて大掃除。
(普段から片付けとけば大掃除しなくていいのにねぇ)
私が出しっぱなしにしてた物指しを拾おうとして、
夫が軽く腰をぎっくり！わたしゃびっくり！！(ダジャレすんません。つ、つい)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
娘が掃除の途中で、掃除機の音が大嫌いな犬のJちゃんを、
寒空のバルコニーに避難させる。
皆してその事をすっかり忘れちゃって、掃除がとっくに終わってても、
Ｊちゃんをバルコニーに出しっぱなしにしちゃってた。
見たら両方の鼻から鼻水が…。ぁららら…Jちゃんごめんね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
やって来た業者のおじさんと夫が、長い打ち合わせしてたので、
私は昨日絵を持っていったカレッジの、アートセールの様子を見に行った。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
おお！初日の午前中なのに、昨日私が6枚持っていった絵のうち3枚が、
すでに売約になっていた、ラッキー。
にこにこ上機嫌で家に帰り、
私の絵が、もう3枚も売約になっていたと夫に言ったら、
他の人より絵の値段が安かったからだね、と言われがっくり。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
せめて身内だけは　ひいき目で、
絵が良かったから売れたと言ってくれなくちゃぁ。
あ～あ、夫よ私の上機嫌を返して欲しい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
今日は普段に無く買い物がたくさんあって数件の店を回り、
しかも再び絵を持ってきてと電話でたのまれて、またカレッジにも行ったりしたから、
買い物の最後の最後にスーパーに行ったら、そこで私の充電池が切れた。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あ～あ、こんなに疲れたのは久しぶり。(どんだけ体なまってんだか)
当分は絵も描かなくって良いことだし、
明日からの私は、ふにゃふにゃのだらけ生活間違い無いな。
なので皆さん、最低1週間は私のことを、
＜使えない奴＞と呼んでいただいて結構。
(うふふふ…　通年で私をそう呼んでる人もいるけど)

さてさて、今日はもう寝ますね。おやすみなさい　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

半分晴れ!?

吐く息も白く明るく揺らいで、静かできりりと寒い朝だった。
今朝もエサをおねだりに来る、かわいい小鳥の声がにぎやかで、
朝の慌ただしい時間にも、ついつい窓の外を見てしまった。

家族がみんな出かけた後で、
仕事をしながらふと顔を上げると、窓のそばの陽だまりには、
犬のJayちゃん、それに猫のりりとジャスミンが
３匹仲良く体を丸めてすやすやお昼寝(朝寝かな)。
時計を見るともう十時。　　　　　　　　　　　　

いけない、そろそろ近所のカレッジに絵を持って行く時間だ。
あわてて寝ぼけまなこのJayちゃんを庭に出して戸締り。
二匹の猫に見送られてながら出発した。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ここでは小学校の終わったあとに行く、
中学＆高校をくっつけてカレッジと呼んでる。
（学校の制度がちょっと違うので、詳しくは又の機会に)
今年も学区内のカレッジで開かれるアートセールに、
私の絵を何点か出展することになっていたのだ。

このアートセールは女子のホッケー部の主催で、年に一度開催され、
その収益は主に、オーストラリア遠征等の費用に当てられるそうだ。
持ち寄られる作品は、主に絵や写真、陶芸品や彫刻などなど。
当日の入場料は$5で、主に鑑賞だけを楽しみに来る人も多いみたい。
ちなみに出展登録代$10と当日の入場料$5、
そして売り上げの20%がホッケーチームの収益。

登録料さえ払えばセールには誰でも出品できるため、
プロのアーティストだけでなく、
趣味でそれらをやってる人たちもたくさん参加するので、
扱う作品は年々増えているらしい。(私は去年から参加）

受付を済ませて登録枚数制限いっぱいの３枚の絵を渡したら、
このほかに売れた絵の場所の空きスペースを無くすために、
登録料なしで追加で数枚は預かってもいいと言われたので、
家に帰ってあわててその分の絵を見繕った。
何とかがんばって３枚選んだあと、絵の気になる部分数箇所に手を加え、
更にニスを掛け、それが乾くやいなやカレッジへ再びGo!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

追加の受付も滞りなく済んでやれやれ、
ほっとして気付けばお腹ぺこぺこ。
ぐーぐーなるお腹を抱えて家路をたどる。
コレでひと段落。ほっとした。

ああ、今日出品した絵の完売は大それた願いでしょうが、
せめて半分は売れますようにと願いながら、ふと空を見上げると、
車の前方、フロントガラスの右半分がスカッと晴れて、
左半分は空のバケツがひっくり返されているところ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
私は絵の売れ行きの事など一瞬で忘れて、車を路肩に寄せ停車。
雨の降り注ぐ端っこに、巾の広い虹が半分だけくっきりと立っていたから、
虹の色を目を凝らして数えながら、次はこの空の様子を描こうかな、と思ったりした。
　　　　　　　　　　　　　　　　

ふふふ、今日はいいもん見せてもらったぜ。

＊注　画像は参考画像です