オークランドの風にのせて

ニュージーランドはオークランド郊外から、

毎日出逢うさまざまな出来事をお届けしています。

ここに幸あり

2009-08-31 | 日記
お昼頃、今日の日本語を教えに行く予定を水曜に延期して欲しいと、
生徒のお母様から電話が来たので、
私は受話器を置くや否や冷蔵庫に飛んでいった。
                        
月曜日はマンツーマンの授業があるから食べられないなと、
昨日の夜からず~~~っと我慢していたおいしいキムチを、
思う存分食べるためである。


これは先日、流花桃花ママさんが、
がんばって作ったのを気前良く「はいよ」っておみやげに下さった、
有りがた~い手作りのほっぺ落っこちキムチで、
正しいキムチはこうである、と言う内容充実の王道キムチだ。
幸い白いご飯もたっぷりあって、
私の至福の時はあっという間に過ぎていった。
                       
午後は肥料を求めて園芸店に行ったついでに、
あてども無くぶらぶらと中のお花を見ていたら、
うっわ~!前に(貧しさに負けて)買い損なってから、
春まで待てず、ずっとずっと捜し求めていた、
においスミレを見つけたぞ~。
このスミレ、顔を近づけなくてもしっかり香がただようので、
私にとっては憧れのスミレだった。
                      



飛んで帰ってスミレを早速庭に植え、香りをゆっくり楽しんだあと、
咲き乱れる庭の花を集めて、今年最初のブーケを作った。



美味しいキムチと薫り高いスミレ、それに可愛いブーケの幸せ3点セット
と言うわけで、今日はHappyな一日であったな。


ご試食

2009-08-28 | 日記
娘が試食販売のバイトを始めた。

オークランドとその近郊にあるスーパーで白いTシャツを着て、
見るからに体に良さそうなアロエドリンクの試飲を、
にっこり笑顔で勧める若い娘っ子が居たら、
それは多分私の娘だ。
                 
幼い頃は極度の人見知りで、通った保育園に全然なじめず、
3年間ほとんど毎日、すきあらば園を脱走しようと試みていた、
暗~~~い過去がある我が娘に、
接客などが勤まるのかと最初は心配だったけど、
先生や皆様のお陰で立派に成長して、なんとか楽しく仕事をやってるみたい。 

初日は会社の計らいで、近所のスーパーが仕事場。
こっそり様子を見に行こうかと父ちゃんと話していたら、
「ママも試飲に来てよ」と娘から誘いのメールがあったので、
待ってました!とさっそく様子を見に行って来た。
お客の振りしてスーパーの大きなカートを押しながら、
そっと娘に近寄ると、 「は~い!」と私に気付いて声をかけてきたのは、
娘の友達みんみん君だった。
娘の初仕事日の売り上げが少なかったらかわいそうだと、
みんみん君はわざわざ遠くから訪ねて来てくれたらしい。
聞けば別の友達Katoちゃんも、Heyちゃんも、
休日なのに朝一で来てくれてたらしい。
みんなはやさしいお友達ね。

私が娘の勧めでにこにこ試飲していたら、みんみん君
「ママに僕からのおごり」…って言って、
そのアロエドリンクを棚からよいしょっと取ると、
私のカートに5本も放り込んでくれた。サンキュー
…って、でもこれ、レジで支払うのは私だよね…。 

お試しに飲んだ3種のアロエドリンク、その中のざくろ味にはまって、
帰りの車で一本、帰ってからまた一本をくぴくぴ一気飲み。
シマッタ!と思ったのはしばらくたってから…。
もともと快調なお腹が、アロエ効果で更に快調に、
そして、そこまでならなくっても…というほど快調?に…


 ああ、商品のうたい文句にあるとおり、
アロエのチカラはすばらしかった。
                 



ぶえっくしょい

2009-08-21 | 日記
お食事前後の方がいたらすみません。別の時にお読みくださいね

日本は今 夏!
今年の春の事はもう過去のものとして、
来春までそれを忘れようとしてるのに~、
と花粉症の方々には、お叱りを受けちゃうかもですが、
こちらニュージーはその~ 今 春でして~、


一昨日の昼間、お天気も良いのでそろそろウォーキング再開と、
わんこJayちゃんに、おニューのリーシュをつけて散歩に連れ出した
                 
                                 
お日様にこにこ、暖かいNZ晴れ。
のどかに小鳥がさえずり、私達はあちこちのお庭の花を愛でながら、
家の前の道を下り海辺の道に差し掛かった。
まさしくそのとき、それは前触れもなく起こったのだった。

予期せず私を襲うトリプルパンチ! くしゃみ、鼻水、鼻つまり
おお!これは、日本を離れて久しく覚えなかった、
花粉症の症状では無いかいな。
いそいでポケットを探れば、ホンの数枚のティシュゥしか持ち合わせず、
数回のくしゃみの後、そんなモンで間に合うかい!?と言う勢いで、
鼻の詰まりの隙間から突然鼻水がだだもれ。
                        
こうなりゃ一刻も早くお家に帰らなくっちゃと、今来た道を戻ろうとすると、
まだ散歩の満足感と排泄の欲求を満たしきれてないから、Jayちゃん必死で抵抗する。
ごめんね、Jayちゃんの気持ちは、と~ってもよく分かるんだけどさ、
そんな事言ってる場合じゃないのよ、こっちはね。

かんでも、かんでも、かみ切れない鼻水…。
手持ちのティシュウはあっという間に使い果たし、
すいません、水分はもう一滴も吸いませんという、
オヤジギャグがむなしく頭で響く。
                      
後一回くしゃみをしたら、とんでもない顔になって、
よそ様にアブナイ人と思われるから、
とにかくくしゃみは絶対我慢して避けなくっちゃと、
小走りで家路をいそぐ私、ふてくされてそれに従うJayちゃん。

ああ、人目がなければそこら辺の葉っぱで鼻をかみたいよ。
昔むかし有るよっぱらいに、手鼻のかみ方教わったことがあるけど、
あんとき本気で練習しとけばよかったな。
でも、ここではやっぱり人目があるし、   
人目が無くてもそれをするのは、
私のちっこいプライドが許さないんだよな…
などなど、頭のなかにへんてこな思いがぐるぐると一杯になり、
「ここまできてプライドなんかすてちまえ、さぁ、手鼻をかんですっきりするんだ、
くぅ~、そりゃぁ気持ちがいいぜぇ」
と、とうとう悪魔の声がしてきちゃった頃、
やっとなんとか家までたどり着いた。

震える手でドアーに鍵を挿したとたん、思わずほっと気が緩んで、 
「ぶえっくしょい!」

…この後は書けません…。

あんな事になっちまったのは、何十年ぶり??
(ま、これから何年後かには、寄る年波で頻繁に…かもですがね)

誰かがニュージーには杉の花粉症は無い!といったのを聞いてたけど、
う~そ~つ~き~め~。
なぁんて、その思い出せない誰かを呪ったりしたけど、ごめんなさい。
今日暇なので熱を測ったら、38℃だって。ははは、こりゃ風邪か~。
道理で昨日から背中がゾクゾクしてたわけだ。
それとも風邪と花粉の複合ってやつでしょうかねぇ。
ま、どっちでもいいか。

でも花粉症でくしゃみや鼻水が…と思い込んでたせいで、
熱があっても気付かずに、食欲もりもりでまったく普通の生活してた。
ははは

さ、お茶でも飲んで、今日はとりあえず早寝しようかね

* 熱あれど 食欲物欲 衰えず 

ぷるるん

2009-08-18 | 日記



日曜未明
父ちゃんと私が乗った車は、夜明け前のもやを貫いてひた走っていた。
行き先はオークランド空港。

私の脳みそには眠気が綿埃になって詰まり、半分寝たように細めた目の中を、
オレンジ色の街の灯が、筋を引きながら何本もうしろに流れて行った。
                             
それは車が二つ目の高速道路をくぐって過ぎ、空港まであとちょっとの時だった。

私が寝不足と空腹の時には話しかけないのが、絶対父ちゃんの身のためと、
私との長い付き合いでしっかり学習していたはずなのに、
「あれ見て、大きいねぇ!」と思わず父ちゃんが言って来たのは、
着陸のために空港を目指す巨大な飛行機の姿を見たからだった。

指差す方を見てみると、
その暗いグレーの機体がゆっくりと旋回を始めてて、 
一瞬なんだか、鯨のようにゆるくうねったかと思えた時、
私の心の中でちっちゃい<わくわく>がぷるるんと震えた。
                              
父ちゃんは、まるで小学生男子のように喜び輝く瞳をして、 
その飛行機を可能な限りじっと目で追っている。
そういえば父ちゃんの過去には「飛行機大好き小僧」だった時期があって、
その飛行機への興味は、イギリスの航空史にちょっぴり名前が載っている、
父ちゃんのひいじいちゃんから代々受け継いだものだった。

運転に精一杯注意を払いながらも、出来るだけ飛行機を見ていたい…。
父ちゃんの顔にははっきりそう書いてあったよ。
私があんなふうに情熱を持って、<何か>をじっと熱く見つめたのって何時だっけ。
…思い出せないなぁ…

そん時はそんな風にじっと見つめていたい<何か>がある父ちゃんが、
なぜかチョッピリねたましかったぞ。

飛行機小僧、無事に日本に飛んでゆけ~ 
                       
*  何になる エンジン音で 機種当てて 




天罰てきめん

2009-08-12 | 日記
日曜日、巷でその名を呼ばれて久しき、
スカイプなる物を用いて、娘と私は、
埼玉県民の私の姉と会話していた。

しばらくすると、私の娘を母とも姉とも慕う犬のJayちゃんが、
娘のなにやら楽しそうな声を聞きつけて、
自分も仲間に入ろうとばかりに、
ハイテンションで突然部屋に乱入。
わきわきと部屋の中ではしゃぎまくって、
私達の顔をなめまわしたり、飛んだりはねたり大騒ぎ。
これじゃスカイプどころじゃない、になりそうだったので、
Jayちゃんの気をそらすために、
「ボールはどこかなボールは?」 と言ってみた。

その手にまんまと引っかかり、ボールで遊んでもらえると思って、
すぐにJayちゃん、喜び走って退場。  
かと思いきや、ほっと一息つく間もなく、  
太いロープにボールが付いたおもちゃをさがして来て、 再び部屋に乱入してきた。                  

ちょうどその時は会話のやり取りが、姉と娘になってたので、 
どれ仕方ない、私がJayちゃんの相手をしてやろうかと、ドアの方を振り向いたら、
オモチャを取り上げられると勘違いしたのか、
私達のすぐ近くまで来ていたJayちゃんが急に飛び退った。
「もーぉ、あんたのオモチャなんて、この私が取るわけ無いでしょうってば」
その私の言葉を信じて一瞬近くに寄ったものの、
私の心の動きを察して、 絶妙のタイミングで頭を振って、
オモチャをしっかりかばうJay ちゃん。
取らないといったくせに、実はオモチャをひったくろうとたくらんで、
勢い良く手を振り出した私。 

ああ、嘘はいけないとは、私が百辺も我が子に言った事ではなかったのか!                                      
私の手はむなしく、しかし勢い良く空を切り、
バチっと言う乾いた音も高らかに、娘が座っていた椅子の背に激突…。
今度は私が退場だい。

キッチンで私は1人、段々激しさを増す痛みと戦う羽目になっちまったよ。

曲がらないほど青黒く腫れ上がった薬指に、涙目でシップを貼っていたら、
「さっきママの手がすごい音でぶつかったのに、なのに平気な顔で…
 …ありゃりゃ、全然平気じゃないねぇ」
と後で出てきた娘も手を見て絶句。
平気に見えたのは、痛さに声も出なくって、歯を食いしばってたからだよぉ
                            
はいはい、分かってますとも。
相手が犬でも嘘はいけませんよね、嘘は。

「嘘つくとバチが当たる」とは、昔良く言い聞かされたんでした。
ああ、今さらながら深く反省してますともさ。青黒いアザをみるたびにね。
…もうしません、…多分…

 
 * 嘘はダメ ばちっと指に 罰当たり