オークランドの風にのせて

ニュージーランドはオークランド郊外から、

毎日出逢うさまざまな出来事をお届けしています。

引越し その2

2009-07-28 | 日記
引越しのために、バケツやゴム手袋、クリーナーなど
あれこれ買いに行っていたマナさんと私は、マナさんの新しい家に戻った。

NZにも毒グモがいると聞いて、クモの巣取りを止めた息子君は、
見れば庭にある太い白樺の木に2m近くも登って、
小枝を使って何かを一心に掻き取っていた。
「何をしてるの、危ないから降りてらっしゃい」と見上げるマナさん
「木にひげが生えてて、木が痒そうだから剃ってやってた」と見下ろす息子君
見れば木の回りには、もしゃもしゃのモスグリーンのコケが散らばっている。
「全部削ぎ落としたら、木が風引くかも」と私が言ったら、
「そっか、じゃ、やめる」と言いながら、
するすると器用に木から下りてきた。
息子君は、素直な気持ちの優しい少年だ。

片付けも一段落で、私は一度家に帰って自分の用事を済ませ、
その夜再びマナさんの家に戻ったら、皆でちょうど寝る支度をしていた。
布団は親子三人で、掛け布団2枚だけ!
見れば暖房の無い部屋に敷布団の代わりに、
引越しに使ったダンボールを敷いている最中だった。

この寒さでその寝具の状況では、皆体調を崩してしまいそうなので、
私はいそいでまた家に取って返し、
我が家でホームステイの子が使っていた敷布団と毛布を、
とりあえずベッドが来て、お布団を買うまでと限ってお貸しした。
                                                               
ああ!翌日マナさんは見事に風邪ッ引き。
子供達が無事なのがせめてもの救いと、
マナさんと私はホッと胸を撫で下ろしたのだった。

* 冬寒の 布団の中さえ 白い息 

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