ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

テーマ別に連載形式になっています。テーマ別に最初の記事からお読みください。

道具を消毒しないとこうなる

2022年02月11日 | 裸蹄管理

 道具の使い回しの結果、こんな訴訟沙汰が起きています。
これ、全世界の装蹄師・削蹄師・獣医師がやられる可能性高いですね~~~。自覚が足りないんじゃないかしらね。

 

パキスタン国籍男性が国を提訴『入管の電気カミソリ使い回しでB型肝炎に感染』と主張
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/mbs_news/nation/mbs_news-GE00042431


ゾエティスの蹄病セミナーに異議あり!!

2022年02月08日 | 裸蹄管理

 今日、こんなセミナーがオンラインであったんです。主催はゾエティス。内容は、蹄病に対する削蹄のアプローチが主だった、と考えていいのかな?

 聴きつつ暗澹とする。ど汚い蹄を洗浄も消毒もせず、消毒もしない道具でいきなり削蹄して、手袋してるとは言え、既に汚染部位に触っちゃってる手で削蹄箇所をいじって、出血するほど過削しちゃった蹄を、しょーもない包帯のみで、ど汚い牛舎の床の上に戻すという。

 こんな一連の作業、医療の基本から完全に外れてるじゃないですか。

 そもそも、削蹄を治療と考えるべきではない。何のために削蹄するわけ?「病変部位を除去するため」というが、除去してどうするの?意味が分からん。

 これは、虫歯治療を考えれば分かる。というか、日本の歯科治療ね。完全に世界から一回り以上遅れているのが、日本の歯医者。虫歯があります。ドリルかなんかで虫歯を削ります。削った箇所に銀だのセラミックだのを埋め込みます。そうすっと、5年後くらいには、埋めた下の部位に虫歯が発生します。埋めた奴がそのせいでぐらぐらして取れちゃったりするもんだから、まーた同じことを繰り返します。そうこうしてると、歯がなくなっちゃうもんで、じゃあ、インプラントでもします?歯医者大儲けの図式がいっちょ上がり、というね。

 これ、虫歯を削る時点で、既にドリルが汚染されてるわけじゃない、だから、ほじった箇所って、既に道具経由で虫歯菌が埋め込まれてるんだよ。ちょこっとその後消毒するくらいで菌が死滅するはずなし。そもそも、消毒してましたっけ?虫歯ができて当然なのさ、埋めた下に。

 こんなの治療とは言えないでしょ。

 同じことを蹄病でやってるってわけだ。バカらしい。治るはずなし。

 もう一つは、原因にアプローチできてないじゃんかよ、って事。削蹄ってのは、いうなれば「対症療法」に過ぎない。「原因」にアプローチできなければ、蹄病は繰り返される、に決まってる。

 視聴しつつ、あーあと思い出したのは、「産褥熱」。19世紀頃、まーだ細菌も発見されてない頃、ヨーロッパの産科病院でお産すると、その後産褥熱にかかって亡くなる方がすごく多かった。イグナッツ・ゼンメルワイスという方がそれに気づいて、あれこれ検証した結果、「手を消毒してないからじゃないか」と気が付いた。で、医者共にさらし粉(次亜塩素酸カルシウム)で手洗いさせてみたら、産褥熱の発生が、劇的に減少した、という話。ゼンメルワイツ博士は「公衆衛生の父」と呼ばれてるんだ。

 ところが、当時、これが医者から猛反発を食ったんだ。奴らのくだらないプライドに引っかかったんでしょうか。そのせいで、特にドイツでは、何千人という女性がむざむざ死に至った。産褥熱を大問題と認識してなかった医者共のせいだ。

 今現在、大動物の医療現場で同じ事が起きている。大動物獣医は恥ずかしくないのか?阿部先生、どうお考えですか?一介の小動物獣医なんぞにこんなこと書かれて、腹立たないの?


思い出したこと

2022年01月31日 | ハミなし頭絡

 練習するたびに「この馬は凄い凄い」と言われまくって、困っている今日この頃・・・・。だーかーらー、ハミやめて蹄鉄やめればだれだってこうなりますがな、と言い続けている今日この頃・・・・。

 転厩直後は、とりあえずできる(できてんのかは?でしたけど)芸一覧というのをやってみたりしました。3課目・斜め横歩・肩内とか。ハミなしだって別に、この程度の芸はやれる、というか、むしろやりやすいんじゃないかと思う。できない芸は「腰内」&踏歩変換(これができないのは障碍では割と不利)とお伝えして。どうやら、基本芸一覧はできてるらしい。腰内はねえ、教え方がよく分からなくて教えられてない、という、こっちの問題。踏歩変換もそれに近いか。後は、各歩様の歩度詰め伸ばし・輪乗りの詰め伸ばし(速歩・駆歩)・横木通過・クロスバー(低いやつ)飛越・こう書いてみると、結構引き出しの多い馬ではあるかもしれないけど、この程度は普通じゃないかと思うんですが・・・・・。ついでに、披露はしてないけど、坂道上り下りの芸もありますなあ。外乗に行ってたからできるようになったことではあります。この辺、すーべーてー自分が教えたわけで、誰かに「調教していただいた」訳じゃアリマセン。こういうことができるようになるのも、ハミなし頭絡のいいところでしょうね。

 そういえば、思い出したこと。以前どこかで、総合でオリンピック出場経験ありとかいう人が特別レッスンをやるというので、一回参加してみた。特に得るものはなかったんですけど。というか、その方が下乗りした時、とにかく馬が全然動かない。拍車&鞭かけまくってやっとこさ、という有様。なんだかな、と思って、「あのー、ハミなし頭絡に変えてもらえます?」と言って持ってきてたはみなし頭絡に取り換えてもらったら、別馬になってしまった。いきなりそれに変えたのに。拍車なんぞなくたってガンガン動く。教える人が「速すぎ」とか言うんですけど、別に馬が慌てててそうなってるわけじゃない。動きやすっ!!という馬の声が聞こえてくるようでね。そーれみろ、道具8割じゃないか、と。でも、教える側は全く納得してないんですよ・・・・・。

 


転厩したら、馬が天才かもしれないと思われてしまった件

2022年01月28日 | ハミなし頭絡

 久しぶりの更新になります。今年は「ホースメッセ」開催年で、現在開催中ですが、当協会は今回は参加を見送らせていただきました。コロナ感染症の広がり方が大変なことになっているのでは、との予測に基づいて参加をやめたのですが、残念ながら、その予測が大当たりになってしまっています。当協会といたしましては、ブース出店するメンバーの健康が一番重要、との立場を取らざるを得ません。申し訳ございません。

 で、ハミなし頭絡を使っている自馬ですが、色々ありまして、転厩しました。不安もあったんですが、つらっと引っ越し先になじんでしまったもんで驚きです。もしかして、今までいた場所、嫌だったのか?かもしれないなあ・・・・・・。

 かつ、転厩先の皆様に「賢い・落ち付いてる・おとなしい・可愛い・能力が高いのでは」とまあ、パーフェクトホースみたいに思われてしまいました・・・・・・。サラブレッドで、こんな馬は滅多にいない、との事。そんなバカな・・・・・・。

 結局、ハミを使わない・蹄鉄を使わない・濃厚飼料をやらない・要は、馬がイライラする可能性のある事を排除していけば(自馬の場合、もう面倒で鞍もやめてしまったわけだけれども)、どんな馬だってそれ相応に落ちつく、筈。ハミを使わなければ、指示も分かりやすくなるから混乱しなくなるし、従って集中しやすくなるし、暴れる理由なんかなくなるわけで。蹄鉄の違和感って、付けてみないと分からんだろうとは思うんだけど、四六時中の違和感って、侮れないですから。濃厚飼料=糖質ですが、草食獣に糖質やれば、腸内細菌叢がおかしくなるから、それでイライラするようになる。もう一つ、考慮した方がいいのでは、と思うのは、血糖値スパイク。濃厚飼料を給餌した後、急激に血糖値が上がる可能性があって、そのせいで発狂する、可能性。実際に調べたことはないんですけどね。

 つまりまあ、調教だのしつけだの、ホースマンシップだので自分に都合のいい馬をこしらえる、なんてできる訳がない。それ以前の事をきちんと整えることが重要なのではないか。サラだから発狂しやすい、なんてこともないはず。サラブレッドって、ご幼少の頃から訳分んない餌をあてがわれてるから、腸内細菌叢がメチャクチャになっている可能性が高い。だから、疝痛を起こす。これを改善するには、まずは濃厚飼料をやらないこと。

 自馬には活性誘導水がかなり効果あるみたいですけども。

 あと、今回成程ねえ、と思ったのは。「環境」。今まで様々な方法で奴の健康を守ろうとしてきましたけど、24時間いる場所がど汚ければ、なにやってもムダに近い、という事。不潔がデフォになっちゃってる乗馬クラブは数多いですけど(大概オーナーが気が付いていません)それってゴミ屋敷に住まわさせられてるのと同じで、不健康になるに決まってるのだなあ。

 今までの厩舎は床が土で、おそらくは、土伝いに病原菌が侵入してきてたんでしょうけど、それだけじゃなくて、結局壁も天井も汚い、床のおが粉が細かすぎて埃だらけ、かつ、それを掃除してたフシがない。やっぱりゴミ屋敷だったのか。

 という事で、また、練習動画をUPできるようにしようと思います。そうそう、転厩の決め手は「トイレがキレイ」でした。どの乗馬クラブもトイレが汚~~~いんですもの。

おまけ:ブラック企業ってこんな感じ?


ウマ科学会学術集会について

2021年11月18日 | 裸蹄管理

 管理人が発表します。テーマは社台カンファレンスと同じですが、内容はやや発展させております。ご興味のある方は、ぜひ、ウマ科学会へのご参加をご検討ください。