さようならゴンちゃん。

 

　　

 

ゴンちゃんとの出会いは　父が葡萄の箱に入ってもってかえってきた夏の日でした。
まだ目も開いてない　２・３日前に生まれたばかりの状態で捨てられてました。

夏の暑い日
クンクン鳴く声につられて探すと　そこに一匹の子犬がいました。
父は　まだ私達が子供の頃に　「動物は飼ってはいけない！」といった手前
連れてかえるのを躊躇し、　１日目は　悪いな・・・と通りすがり
２日目は　誰かが拾ってくれるだろう・・と願いながらリハビリで公園を歩いてたそうです。
でも　３日目　「もし今日もまだあの子犬がいたら　俺はつれて帰る」
そう思って　いつものリハビリに出掛けたそうです。

ゴンはずっと　ずっと同じ場所で　父を待っていました。


それから　１３年。
私達の家族の一員として　一緒にすごしてきました。

ゴンちゃんは　以前にもお話ししたと思いますが
全くの盲目です。
我が家にやってた翌年の震災で　なんらかの理由で目が見えなくなってしまいました。
でも　いつも見えているかのような振る舞いや　元気よく走る姿は
至って普通のワンちゃんに見えます。

そうそう　たまに　電信柱にぶつかる事もあったけど
それでも　健気に一生懸命に生きてくれました。

ゴンちゃんは　今年になってから具合が悪くなり
全然ごはんを食べてくれませんでした。
それから動けなくなってしまったので　往診専門の獣医さんに来てもらったら
「心臓病」と判明しました。

寝たきりになったゴンと　ずっと傍にいた母。
今日も　ゴンのそばで一緒に寝ていたのだけど　夕方になってお買い物に
出掛けた間に　息を引き取りました。

ほんのわずかな時間に・・・。

私がかけつけた時は　まだ温かくて　「ゴンちゃん～」って　声をかけたら
しっぽを振ってくれそうでした。（涙）


母が「ゴンちゃん　お買い物いってくるね」　って声をかけた時
ずっと鳴かなかったのに　急に　クゥーーーンクゥーーーンと　すごく長い時間鳴いたそうです。

きっと　それが最後のゴンちゃんの「ありがとう」だったのじゃないかな・・って
思います。


今　ようやくやっと　前向きになった私には　とても辛い事ですが
ゴンちゃんといた日々も　大切な時間でした。
たくさん　癒してくれたゴンちゃん。

ありがとうね。゜゜(PД`q゜*)


君は　幸せだったかな・・・・・