翡翠色 オパール色 風の声

おひとりさまの人生 感じて 考えて 味わって(?)
草花とメダカに癒され生きています

ボリビアへ1 ~白の世界~

2008-08-13 | 旅、風の声に誘われて
                                  

              日本は毎日暑いので、涼しげなこの1枚から・・・
              ここは、どこでしょう?


旅が好きだと公言しながら、これまで旅の話をちっとも書いてきませんでしたね。
実のところ、ここ3年程、とんでもない事が次々起こって、日本を一歩も出ておりません。

旅は、私の大きなエネルギー源。
旅に出ると、自分の居場所も、やるべき事も、ちゃんと見えてくる気がするんです。

日本に居ると、感動する事が少なくなってきています。
でも、旅にでると、必ずといっていい程、胸がいっぱいになる出会いがあります。

物は、いつかは使わなくなってしまうけれど、思い出は一生楽しめる宝物だと思っています。

物はいらないけれど、未知の世界に行きたい・・・

これが私のプライオリティー。
旅をする為に働いていると言っても、過言ではありません。

これまで20カ国位、仕事やプライベートで、あちこちに行きましたが
その経験は、色々な意味で大きな力になったと、確信しています。

これから時々、少しづつ、アルバムから写真を引っ張りだして、
私の見た事、感じた事を、お話させていただきますね。
へっぽこカメラマンぶり、世界中で発揮しております!

さて・・・

数年前、調べものをしていた時に、もの凄い風景の写真をみつけました。
真っ白な平原の中に、無数のサボテンが立っている風景です。




なんだ、ここ!? 


どこだろうと思ったら、南米のアンデスの高地、ボリビアの奥地の塩湖でした。
四国と同じ広さを持つ、世界最大の塩の湖、ウユニ塩湖です。


ここ、行きたい・・・ と思いました。



そして、行っちゃいました~!


ボリビアまでは、本当に遠かったです。
日本からアメリカのダラス、マイアミを経由して、ボリビアの首都ラパス迄、約24時間。
そこから国内線に乗り継ぎ、ポトシという世界遺産の銀山跡の街まで行き、
さらにボリビア空軍のセスナで、ウユニへという遥かな道。

セスナがウユニに近づいて眼下を見下ろすと、茶色い地面の向こうに、真っ白な世界が広がっていました。

ただのコンクリートの広っぱみたいなウユニ空港に着陸。(本当に空港!?)
そこは、標高3700 m。富士山の山頂みたいなもんです。

私たち一行は、4WD車に乗り換えて、サボテンの島を目指しました。
小型のセスナは苦手なので、よくダイビングで船に乗るTちゃん一押しの酔い止めの薬アネロンを、
朝、ホテルで飲んだら、車に乗った頃に効いて来て、眠いのなんのって・・・
なんせ、まわりは白一色。
ウトウトして目覚めても、まだ360°真っ白!

ちなみに雨期だと、水面が鏡のようになって更に美しいのだそうですが、
この日はほとんど乾いていていました。
まぁ、雨だと、車で走れない可能性も言われていましたので“よし”としましょう。




塩の切り出し場 ここで切り出した塩は、南米各地や北米へと輸出されています。
インディオのおじさん達が、とつとつと塩を切り出しておりました。

ちょっと寄っただけなので、写真は撮り損ないましたが、
ウユニ塩湖の中に、切り出した塩で作られたホテルがあります。
レンガを積んで家やテーブルやベッドを作るように、全てが塩で出来ています。
しばらく居たら、痩せそうな気がします・・・塩ホテルダイエット!?


           


そして、白い地平線を車で突っ走る事1時間。ようやくサボテンだらけの島が見えて来ました。

 島の名前は、その形から「魚の島」

のきなみ3-4mのサボテンが群生しています。みんな揃って、空に向かって万歳の形。
どうしてこんな塩っぱい所に、サボテンが育つのか不思議・・・
誰かが植えたとも思えないですしね。

こんな高い場所に、塩の湖があるのは、太古の昔、ここが海だったから。
地殻変動を繰り返し、ものすごい力で海底が山に姿を変えたのです。
地球のパワー、思い知らされました。




島には、無数のサボテンの他、立ち寄る観光客の為の小さなレストランと売店、トイレなどがあります。

観光客は、他に3-4人だけ。
土産物は、荷物に詰めたら壊れそうなサボテン細工。

ランチは、この旅で毎日のように食べて来た、固い牛肉を挟んだバーガー。
この国に、他のランチの選択肢は、ないのでしょうか?

どこに行っても水洗トイレなのに、水が出た試しがありません。
まぁ、仕方ないですが、どうしたもんでしょう。。。

        

往路は、ウキウキしていたものの、帰りのセスナは、長距離飛行。
この飛行機で大丈夫かね!?と不安になる6人乗り(含むパイロット2名)。
あたりの山は5000m級、そこを飛ぶのですから、高度6000m位超えの筈。
どう考えても、気密性がちゃんとしているように思えないのです。
一緒の3人は、みんなぐったり寝ていました。
私もウトウトしましたが、段々と金魚みたいに、口ぱくぱく・・


くっ、空気、ほしいの・・・ 



               ボリビア酸欠の旅話はつづく・・・・いつかは未定だけど




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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
^^ (ぼんぼりん)
2008-08-13 19:00:53
翠さんの文章夢中で読んでしまいました。
日本から出たことない私・・・
興奮してしまいました。翠さんは沢山の国を旅していたのですね。
驚きと感動です私も旅した気分になれましたよ~
塩だらけでも育つサボテンはどうしてこの土地を選んだのでしょうね^^不思議です翠さんのブログ楽しかったです
また続きを楽しみにしていますね
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シンクロニシティー! (サーハル)
2008-08-13 21:12:47

すみません、今晩ハ!、まだ途中までしか読んでいないこちらの記事に、「もしやこれは、ウユニ…」 と、現実に行ったことはないのですが、かつてから気になり、この海が塩湖となったウユニの塩を大好きな塩のNo.1にしているわたしは叫んでしまいました。

なんていうシンクロニシティーだろうか。

つづきを読んで、また、コメントするかもしれません!

不思議は自然で必然な、この世界。
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Unknown (tra)
2008-08-13 21:38:46
はじめまして。寅と申します。
ここは凄いですね♪
セスナからの景色も凄そう。。。
ボクが行った時は所々水が張っていました。
地球にこんな場所があるのか~~と思いました!
叶うならもう一度行ってみたい場所です。
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旅と感動 (ミミペコ)
2008-08-14 01:16:59
一番上の写真は氷か雪?うーん、涼しそう!と思い、2番目でさぼてん、あれ?でした。海底が山になるとは、自然の力は本当に摩訶不思議ですね。一面塩の真っ白な世界に身を置くと、感激、感動するでしょうね。こんな旅をしたら価値観も変わりそう。続きを楽しみにしています。
返信する
想像を超えてます。 (やく)
2008-08-14 15:50:04
これ、湖なんですね。驚きました。
昔観たアンソニー・ホプキンスの「世界最速のインディアン」という映画を思い出しました。
そこはボンヌヴィル塩平原というライダーの聖地なんだそうです。

空気が薄い!?そんなに高地で海だったなんて、島国日本の人間には想像を超えてます。
返信する
お返事 >白の世界 (翠のお返事)
2008-08-15 12:35:49
お返事が遅れてすみません。
昨日は、新婚の友人宅におしかけて、
大して強くもないのに、シャンパンとワインをしこたま飲み、
暑いわ、熱いわで、すっかりのぼせて、ヨロヨロと帰宅しました。
今日は、顔がぽーっと熱いです。
食欲なし・・・もしやして二日酔い・・・


ウユニは、google mapの衛星写真で見ても、
随分と大きな塩湖であるのがわかります。くっきり白!
魚の島も、かなり“寄り”画像で見られます。
ご興味のある方は、是非ご覧下さいね。


ぼんぼりんさん、こんにちは!

日本もステキな場所が沢山ありますが、
想像を超えた世界に出会うと、人生観が変わりますよ。
日本には見当たらなくなってしまった、シンプルな生活。
体節なことを沢山教わります。
子育てが一段落したら、自分の為の旅、されてみてはいかがですか?


サーハルさん、こんにちは!

ウユニをご存知でしたかー!
お塩、買って来ましたよ。日本で見たら、たまげた値段でした。
塩の世界とか、砂ばかりの世界は、精神の沈静化にいいように思います。
アガサクリスティーの「春にして君を離れ」のように、
色々なものが見えてくるかもしれません。



寅さん、こんにちは!

行っちゃいましたか、ウユニ!
とんでもない光景、見たら行きたくなっちゃいますよねー。
セスナで見下ろすと、海岸の風景にも似た、茶と白のコントラストは圧巻でした。
果ての見えない白でした。
また、水が一面に張った頃に行きたいです。

プログは拝見しました。いいですねー。
ちょくちょく寄らせて頂きますね!


ミミペコさん、こんにちは!

海底が4000m近くも隆起するエネルギー、地球にしても
大きな出来事だったのか、年中起こっていた事なのか、
でも実際に起こった事だと思うと、あまりに壮大過ぎますね。
アメリカにも、いくつか塩湖があるようですね。
お出かけになってみては!



やくさん、こんにちは!

調べてみると、塩湖は世界中にあるようですね。
私たち日本人には、非日常の風景だと思いますので、壮観です。
経験的に言って、私は高山病に、比較的強い方だと思うのですが、
さすがにこのセスナは、初めて口パク状態に陥りました。
こういう時は、意識して呼吸をします。
確かに、普段は考えもしない事ですよね。
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翠しゃん^^; (はづき)
2008-08-15 15:13:25
また、笑わせていただいちゃいました


んっもうっ!
真剣に、記事を、読ませてもらってました

「ココ行きたい~!!」って、実行してしまわれるのって、私には出来ない!すっんご~い!って感動モノで、読んでいたら

『空気ほしいの~』ってオチ(大爆笑)
翠さんだああ~
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お返事 >白の世界 (翠のお返事)
2008-08-15 16:03:18
はづきさん、こんにちは!

なんというか、実現できる事と実現できなさそうな事ってありますけど、
地球上のどこかに行くのは、その気になれば実現できる事と
思い込んでいます。
行動力より、行きたい欲望!
欲望のままに生きている私です。

空気ないの、苦しいのよ、けっこう・・・
今度、一緒にどう?
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驚き~!! (みくあ)
2008-08-17 01:47:02
こんな世界が、この地球にあるなんて・・・・なんか別世界のようです。

地球って凄いですね!

人間は、生まれてくる時にも裸ならば、死ぬ時にだって焼かれたら灰になり、物質的には何も要らないんですよね。
その人が生きている間に「経験したこと」がその人の財産になると思う私です。世界を旅して、色々なものを見て感じている翠さんの経験のお話しをこれからもお聞きするのを楽しみにしています。

いや~本当に地球って凄い!!感動しています。
ありがとうございます
返信する
お返事 >白の世界 (翠のお返事)
2008-08-17 09:15:03
みくあさん、こんにちは!

私が始めてウユニの写真を見たときと、同じような気持ちを味わっていらっしゃるのかしら。
ホント、地球上にこんな場所があるのかと思うような光景ですよね。

せっかく生まれて来て、この世に生かされているのですから、
色々と経験をして、長い人生を豊かな気持ちで過ごしたいものです。
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