さて、今年のまとめで見逃すことができないこと、それはもちろん『トミー・ストランド&アッパー・ハンド・フィーチャーリング・ジャコ・パストリアス』のリリースです。ジャコが二十歳そこそこで、ここまで真っ黒なグルーヴを出しているという事実に本当に驚かされました。
トミー・ストランド&ジ・アッパー・ハンド (TOMMY STRAND & The Upper Hand featuring JACO PASTORIUS)
ここで使われたジャコの愛器1960年製フェンダー・ジャズベース、通称「ブラック・ベースは俳優の中村梅雀さんが所有していることでも話題となりましたね。
じゃこのめ掲載のリリース情報を起こすためにデモ盤も聴かせていただきましたが、このアルバムのプロデューサー、ボブ・ボビング氏所蔵のプライベート録音が、製品盤では見事なマスタリングでベースがブンブンとイイ音で響いていました。
最初にデモ盤を聴かせていただいた時、曲の収録順に違和感がある旨の感想を述べたところ、アメリカまでその声が届いたものかどうかは定かではありませんが、製品盤がとてもしっくりと纏まった収録順に変わっていたのには驚きました。
ADLIB (アドリブ) 2009年 10月号 [雑誌]
↑このアルバムについてレビューを書かせていただいたりと、
私にとっても思い出がいっぱい詰まったアルバムです。
このアルバムはマーカス・ミラーの来日公演に行ったとき、楽屋でADLIB誌・松下編集長からマーカスに手渡されました。後日、マーカスから松下編集長へ「とても素晴らしいアルバム」との賛辞がメールで寄せられたそうです。
ADLIB (アドリブ) 2009年 11月号 [雑誌]
↑そういえば、マーカスのライブ・レポートも書かせていただきました。
今年の大きな出来事を4回に分けて書いてみましたが、そのどれもがやっぱり人との出会いから生まれた出来事なんですね。シゴトではあまりパッとしない一年でしたが(笑)プライベートではたいへん充実した一年となりました。
この今年のまとめシリーズ記事、ちょっと自慢ばかりの内容になっちゃったんですけれど、こんな年はそうそうないと思ったので書かせていただきました。今は「来年はこの反動が来るのでは?」という妙な心理状態になっています(笑)。
最後に、今年出会えた皆々様、ほんとうにありがとうございました。そして、来年もよろしくお願い申し上げます。
m(_ _)m