先日、丸の内「コットン・クラブ」でマクブライドのライブを観たことを書きました。実はその直前にマクブライドの楽屋に潜入しました。
高野雲さんが、ご自身の番組『快楽ジャズ通信』で取材に行くという話を聞きつけ「僕もファンなので立ち会ってみたいです!」という単純なファン心理の無謀な願いを訴えたところ、雲さんは快く応じてくれました。
本来、私などその場に居合わせることすら許されないところを「番組取材クルーの一人になったらいいじゃないですか」とのアドバイスを受けて、急きょカメラ取材を担当したtommyさんのアシスタントという「役」を頂戴しました。
当日は、雲さん以下、FM東京の担当ディレクターA嬢、マクブライドの新譜『カインド・オブ・ブラウン』をリリースしたキング・レコードのご担当の方々、通訳の方、撮影担当のtommyさん、私という大人数で楽屋を訪ねました。ちなみに『カインド・オブ・ブラウン』のライナーは雲さんが書いています。
さすがはトップ・プレイヤーだけに、ダラダラした取材はできません。1時間という短い時間ですべてを終了する約束となっていました。やや遅れて私が入室した時にはすでにインタビューの録音は始まっていました。
テーブルには入口に近い順から時計回りにマクブライド、左隣りに通訳さん、その向かいに番組ディレクター、その左隣り(マクブライドの向かいに)に雲さんが座っています。
マクブライドは取材を受けながらも、誰が入ってきたのかな?という感じで、私を見るなり、ニッコリと微笑んで、会釈をしてくれました!(その気遣いだけで私は感激したことは言うまでもありません)
取材は番組でレイ・ブラウンを取り上げる予定があり、レイ・ブラウンを敬愛するマクブライドのコメントを録って番組で流すためのものです。私も傍でいろいろお話を聞かせて頂きましたが、マクブライドのコメントはぜひ番組でお聞きください。
取材が一通り終了したあと、雲さんが私をマクブライドに紹介してくれました。「この人はあなたのファンです。そしてジャコ・パストリアスの熱烈なファンでもあります」と…。
通訳の方がマクブライドに伝えると、彼は「Oh! JACO is KING!」と言ってくれて握手してくれました。忘れもしません。発音は「オゥ!ジャコォ・イ~ズ・キィ~ングッ!」といった感じです。
雲さんはこの日エレクトリック・ベースを持ってきていました。話の流れでそれを取り出すとマクブライドはジャコの曲を演奏しました。その中にはハヴォナのフレーズが聞き取れました。もう最高です。
雲さんはマクブライドが弾き出すと「うわっ!音がデカっ!!」ととても驚いた様子です。マクブライドはしばらくジャコの曲を弾き続けていました。
その後、集まったみんなで記念撮影。そしてサインをもらいました。私も『カインド・オブ・ブラウン』と前作の『ライブ・アット・トニック』の2枚を持参していたので、それぞれにサインを頂きました。
『Live at Tonic』にサインをした後、早く乾けとばかりに「ふぅーっ」と息をかけています。
(撮影:tommyさん)
さらにその日は取材カメラマンを買って出たtommyさんから、エレクトリック・ベースを頂くことになっており、持参していました。そんなわけで、その場でマクブライドにサインを頂いたベースをプレゼントしてくれたのです。もう最高「×10」というほかありません!
私はというと、その日はマクブライドの写真と英文ネームをデザインした特製Tシャツを着て行き、同じものをマクブライドに手渡そうと無謀な賭けを企んでいました。
背中にはエレベと仁王立ちのマクブライドの絵柄が小さくプリントされています。
マクブライドは私が持参したTシャツを手に取ると「オー、セーンキュゥー!!」と言いながらも「ちょっと、小さいかも…、でも、うちのヨメが着れるから、OK」と、もちろん英語で(笑)応えてくれました。
私は、この日の事を忘れないようにと思って、いろいろな準備をしたつもりでしたが、やっぱり最後に落とし穴がありました…。そうです、カメラを忘れて来ていたんです。でもtommyさんは後で「CDに焼いてあげる」と連絡してくれました。ありがとうございます。そして、この機会を与えてくれた雲さん、ありがとうございます。
ということで、その場の雰囲気はtommyさんのブログ「Tommy's Jazz Caf'e」をご覧ください。マクブライドのインタビューが流れる番組については高野雲さんのブログ『快楽ジャズ通信』をご覧ください。
あの部屋に集まっていたみなさんは最高です。