夜中の2時過ぎ、美佳の「わ~っ!」という喚き声で目が覚めた。行ってみると、美佳は布団の中。
父「どうしたの?」と声をかけると、美佳「耳が痛いの」。父「だからといって大声で喚くのは止めよう、って言っているでしょ」とたしなめると、美佳「今日の水泳教室はお休みします」。
朝になっても美佳は起きてくる気配がなく、父が行って「プールはどうするの?」->美佳「耳が痛いの。耳鼻科に行きます。水泳教室は休みます」。
前夜のこともあるので、「どうやら本当らしい」と考えた父、「じゃあ、お母さんから休むって連絡してもらったら?」と言うと、しばらく考え込んでいたが、美佳「プールへ行きます」。父「耳が痛いんじゃないの?」と訊くと、美佳「耳は治った」。
赤ちゃん返りした女の子が、お母さんに「赤ちゃんには無理ね」と言われて、「赤ちゃん止めました」と言うテレビCMがあるが、これではまるでそれと一緒。
父に注意されたことがそれほど気に入らなかったのか?完全に騙され、「便利な耳だねえ」という父の皮肉も通じたかは??