美佳の誕生日の2日後。父が美佳の部屋で、赤い包装紙にリボンがかかった包が開けられているのを発見。中身はピンクのパジャマ。
包装紙から察するに、近くのスーパーIで買って、わざわざサービスカウンターでプレゼント用に包装してもらったらしい。父「どうしたのよ?」と訊いても、美佳は迷惑そうな顔で「・・・」。
誕生日プレゼントは、母が水着を買って手持ちの紙袋に入れ、メッセージまでつけて渡してある。そのときは手にとって、美佳「気に入った」と言っていたが、イマイチ満たされないものがあったのだろう。
「お店の包装紙で包んでリボンをかけてないと、プレゼントという気がしないのかしら?」とは、珍しくメッセージまでつけた心遣いを無視(?)された母の嘆き節。
美佳としては何となくプレゼントをもらった実感がわかない。で、自分用に改めてプレゼントを買ったものの、母に対しては後ろめたい気持がある。「わざわざ波風を立てるようなこと言わないでよ」というのが、美佳の偽らざる心境かも・・?