夢と現実のおとぼけバラエティー

実際に夢で見た内容を載せています。それと落語や漫才・コント・川柳・コラムなどで世相を風刺したりしています。

夢って、奇妙キテレツ!(25)

2019-10-25 19:18:01 | 夢と現実のおとぼけバラエティー


336
ロシアにいる。
我輩のロシア人の彼女が、『弟は怠け者なので、仕事を探してやらねば』と言う。
観光用のパンフレットの原稿作りを代わりにやって、当局へ提出するのだそうだ。
そこで我輩にも評価文を添えてくれと頼まれた。


337
隣家のカラオケの音響が凄まじい。
建物もいいかげんに塗装したらどうなんだろう?
飼っている犬も何匹もいるが、みんなとげとげしく吠えかかってくる。
中でも一匹の白い子犬だけは人懐っこく我輩に駆け寄ってきて顔をペロペロ舐める。
こいつだけは正常だ。


338
高校時代か? 竹取物語の燕の子安貝の段を読んでから寝ようとしている。
妹は弟と喧嘩したのか、ふてくされて布団をかぶっている。
ちょっとからかって、妹の子安貝に触ろうと股間に手を突っ込んだら、
ギャアーと泣きわめいた。


339
同僚が外出する時に『昼飯に仕出し弁当を取っておいて』と頼まれた。
弁当やの電話番号は? 
庶務課の奴に聞いたら、『そこの書棚にある雑誌に広告が出てるよ』だって。
雑誌を見たらエログロ風俗雑誌ばかりだ。
こんなのパラパラ見てるわけにいかないだろう。性格悪いなあ!
庶務課の女の子に聞こうと思ったが、もっと性格悪そうなのでヤメタ・・・。


340
女子社員O嬢とT嬢が、会社の宣伝のために本社屋の前の歩道を、
『セーフーチェーン・セーフーチェーン』と連呼しながら、鶴が羽を広げるように、
両手を横に水平に伸ばしたり縮めたりして歩いてる。
O嬢はやる気満々だがT嬢は恥ずかしいと乗り気でない。
近くの売店でチョコレート飴を10袋ぐらい買う。
O嬢とT嬢が『セーフーチェーン・セーフーチェーン』と連呼しながら歩いて行く後ろを我輩は荷物を持ってついて行く。
会社に戻ったらT嬢はふてくされて、どこかへ行ってしまった・・。
彼女のバッグも預かってるのだが・・・。


341
寄席の客席にいる。
司会者が『お客さんで飛び入りで何かやってください』という。
よし、それじゃあ、と高座に飛び乗った。
『え〜、噺家のモノマネでござい』と言って『テンテンテケツク、テケどんどん。あ、足の運びが早すぎた!』(客席の笑い)
『テンテンテケツク、テケどんどん。あ、座って挨拶するのを忘れた!』(客席の笑い)
『え〜、毎度ようこそのお運びでございます。近頃の世の中ア、だいぶいい加減になってきまして・・・
たとえば、この売店で売っておりますお菓子、この菓子袋には難しい漢字が幾つも並んでございます。
誰も読めませんよ、見たこともないややこしい字でございます。』
『ちょっと調べてまいります』
菓子袋を持ってトンズラするんじゃないかと、ご隠居が後をつけてきた。
くるりと回れ右するとご隠居の胸にぶつかった。
『思い出した!高座の続きをやりましょう』とご隠居に言った。(でたらめ言っても、どうせ落語だ)


342
遊覧船に乗っている。
金髪ロングヘアー美女とショートカット美女二人連れと隣り合わせになった。
こちらも友達と二人連れなので、めいめい相手を選んで即席のカップルの出来上がり。
湾内の遊覧だったが、ちょっとセクシーな洋上のひと時を過ごした。


343
戦国時代にいる。
敵の城を攻めに来たところだ。 ところが、仲間の一人の武将が敵方に寝返って城に入ってしまった。 よく考えたら、彼奴の出自は敵方の郷土であった。
部下の一人が、陣地の近くの桃畑から美事な桃が取れたと持ってきた。 
そのまま食べてしまえば災いが起きると直感したので、
それを捧げて城の前まで行き、地に置いて、『和睦しないか?』と呼びかけた。


344
嬶(かかあ)に『おまえさん、食うものがないから、
向こうのご隠居のところへ行って、メザシでも借りといで』といわれて、
亭主がご隠居の家にやってきたが、雨戸が半分閉まっている。
留守なのか?
開けようとガタガタやったが、
古くて今にも壊れそうなので諦めて帰って行った。


345
失業して、目下浪人中だ。大手町のビルで求人している会社に面接に行った。
(担当者)『企画・編集の仕事が希望ですか。何か実績を示すサンプルをお持ちですか?』
(我輩)『いえ、特に何も・・・』
(担当者)『では、品川あたりに行ってみては?あの辺はいい加減な人が集まって来るそうですから』だって。
ビルを出て歩道を歩いていると、前方で着物姿の女性が数人、風俗店のチラシを配っている。
見ると着物はみんなミニで、膝上まで素足が丸出しだ。
若い子なら威勢が良くていいのだが、みんなおばちゃんたちだ。なんか哀れ感が漂う・・。
世の中不景気なんだなあ・・・。
眠くなったので、ビルのエレベーターホールの床に、書類をかぶって寝た。


346
消防訓練の日。
各町内ごとに消防自動車を出動させる。
わが町内は三人。我輩と息子と近所の男だ。男は消防車の運転を止めて歩き出した。
我輩が代わって運転し、息子は後から付いてくる。
途中で消防自動車が自転車に変身したり、また自動車に戻ったりとせわしない。
交差点で信号が青になったので、直進しようとしたら、
交通整理の警察官が右折するように手で合図するので右折すると、
おお、両側の歩道は飾りつけられてお祭りムードだ。
ああ、この先に会場があるんだな。


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創作落語 『サンマのあくび』

2019-10-25 04:12:36 | 夢と現実のおとぼけバラエティー
        

     テン・テン・ツク・テン・テケ・テン・テン・テケ・ツク・テン

            
            『サンマのあくび』






        ようこそのお運びでありがとうございます。
          当節は異常気象が流行ってまして、
            海流も異常になりまして、
       サンマの漁場もどっかへ行っちゃいまして、
         船を出してもさっぱり獲れない。
                
           スーパーの魚売り場で・・・



売り子  「せっかく仕入れたサンマがさっぱり売れないねぇ・・」


主婦A  「ちょっと、店員がなにかぼやいてるわよ・・」


主婦B  「あら、なにかしら・・?」


売り子  「サンマの顔が悪いのかねえ・・」


主婦A  「サンマが売れてないんだって・・」


主婦B  「そうよねえ、異常気象じゃ高いんでしょ・・・」


主婦A  「呼び止められられないうちに、向こうに行きましょ・・」


主婦B  「今日あたりはラ−メンよねえ・・・」


売り子  「ああ〜あ。またお客が行っちゃったよ・・」


主 任  「ちょいと、お前さん」


売り子  「なんです・・?」


主 任  「お前さんは、さっきから愚痴ばかり言ってるが、
       それじゃあお客は逃げてくよ」


売り子  「そうすかねえ・・?」


主 任  「そうだよ。お客は愚痴を聞きに来てるんじゃない。
       ショッピングを楽しみに来てるんだな。
      だから、楽しませなくっちゃいけない」


売り子  「どうやって楽しませるんです・・?」


主 任  「そこだ。まず、お客を引き付ける売り口上が必要だ。
      あたしがやってみるから、あとで真似をしてやってみな」


売り子  「はい、お願いします・・」


主 任  「さあさあ、お立ち会いだよ。ご用とお急ぎでないお客さま。
      ここに取りい出しましたるサンマ。ただのサンマじゃないよ。
      いま採りての新鮮でイキのいいサンマだよ。
      それだけだったら全国どこにでもある。
      このサンマの偉いところは、筑波名産四六のサンマ。
      えっ? サンマは山では採れない?
      ご明察! お客さん頭がいいねえ。
      山で採れないサンマが、ここに来ると四六のサンマになる。
      四六五ろくはどこでわかる?
      前足が四本、後ろ足が六本・・、
      えっ? サンマに足は無い?
      はい、その通り! サンマに四本も六本も足があったら化け物だ。
      今日のお客さんは、ほんとにかしこい!!
      足は無いけど、眼ならある。
      尻尾もあるし、ヒレだってあるよ、お立ち会い。   
      さあ、ぴんぴんしているこのサンマが一匹たったの100円!!
      不景気対策にサンマの蒲焼きは最高!
      刺身にしたって晩酌にピッたし。さあ、買った買った!!」


主婦A  「サンマのお刺身だって・・」


主婦B  「蒲焼も美味しそうね・・」


主 任  「・・とまあ、こんなぐあいだ」


売り子  「なんか無茶苦茶いうてるけど、あたしに出来ますかねえ・・?」


主 任  「出来るとも、じゃあ、任せたよ」


売り子  「行っちゃったよ。なんか照れるなあ・・
      え〜、お立ち会い・・お立ち会い・・おたち・・」


おばたりあん  「さっきから立ってるよ・・」


売り子  「ご用とおお急ぎ・・」


おばたりあん  「急いでないよ・・」


売り子  「これは、サンマでござい・・」


おばたりあん  「見ればわかるよ・・」


売り子  「イキのいいサンマでござい・・」


おばたりあん  「くさったサンマを売る店はないよ・・」


売り子  「富士山のサンマでござい・・」


おばたりあん  「山でサンマは採れないよ・・」


売り子  「お客さん、頭がいい。前足が4本、後ろ足が6本・・」


おばたりあん  「サンマに足をつけるな・・」


売り子  「お客さんは、はしこい・・」


おばたりあん  「かしこいだろ・・」


売り子  「眼と尻尾はあるよ・・」


おばたりあん  「あたりまえだろ・・」


売り子  「一匹がえ〜と100円あるよ・・」




            これを聞いていたサンマ・・・




サンマ  「モタモタするねエ! 聞いてられねえや。
      おれが代わりにやってやらア! えー、お立ち会い・・・」




     ・・・と、口をパクパク




おばたりあん  「ほら、サンマがあくびをしてるじゃないか・・」






          お後がよろしいようで・・