ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

小さな命が呼ぶとき

2013-11-21 | 映画 タ行


オレゴン州ポートランドに住むエリート・ビジネスマン、ジョン・クラウリーには、自らの命に代えてでも守りたいものがあった。愛妻アイリーンとの間にもうけた8歳の娘メーガンと6歳の息子パトリックが“ポンペ病”という難病に冒されてしまったのだ。平均寿命9年とされるこの病気に治療薬はない。残された時間は、あと1年-。苦悩の日々の中で精神的に追いつめられていったジョンは、ポンペ病の権威であるロバート・ストーンヒル博士の研究に唯一の希望を見出し、ビジネス界でのキャリアを捨てることを決意。そして二人はバイオ・テクノロジーのベンチャー企業を起し、子供たちの小さな尊い命を救いうるただ一つの道、すなわち自力で治療薬を開発するという夢の実現に向かって突き進んでいく…。

小さな命が呼ぶとき 2009年/アメリカ/トム・ヴォーン






ラスト、博士がジョンたちに、君たちは最大限の人間の努力をした…と言っていましたが、“人間”ではなくて、“親”なんだろうなと思いました。
ジョンたちにとって絶対に諦めない命であって、切っても切れることのない親子の絆を感じ、ただただ素晴らしいと思いました。

製薬会社に良いイメージはなく、多くの命を人質に取って莫大な利益を得ている職種というイメージしかありませんし、映画の中でもそうであったと思います(研究者に対してイメージではありません、念のため)。
ジョンを解雇するアイデアも博士が出したことだし、何となく美談には聞こえるけど、実際はどうだったんだろう?という気持ちが拭いきれません。

ただ、新薬開発はポンペ病の子供たちと子供たちの家族にとって何よりの出来事ですし、博士もその後も研究を続けているようですし、ジョンもどうやら会社に戻れたようだし(ホントはどうなんでしょう?)、ジョンの思いと博士の気持ちが、一つの目標に向かって成功したことは本当に力強くて頼もしく感じました。

“やれば出来る!”ということを見せてもらったように思いますが、だからといって全てが出来るワケではないのも承知していますし、未だ開発されていない病気の薬が、この、“やれば出来る!”のように進んでくれたらいいなと思いました。

メーガン役の子供が素晴らしかったです。
8歳お誕生日会のシーンで、パパ(ジョン)の姿を見つけた時のあの笑顔は素晴らし過ぎてビックリしました。
この子役の存在は大成功ですし、このお話に必要なメーガンという女の子を見事に演じていたと思います。
ハリウッドの底力というか、これがハリウッドなんだな~と感心しました。

ハリソン・フォードも最大限の演技をされていたと思いました(笑)。
でもって、エンディングで流れる『Change The World』が最高でした。

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