ただの映画好き日記

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ローン・サバイバー

2015-03-12 | 映画 ラ行


作戦に参加した4人のシールズは、アフガンの山岳地帯での偵察任務中、ある「決断」により200人超のタリバン兵の攻撃にさらされる。それは世界一の戦闘能力を誇る隊員たちも死を覚悟する絶望的な状況だった。しかし、あるひとりの兵士がその極限状況を生き延び、奇跡の生還を果たす。いったい彼は、どうやって4人対200人超の過酷な戦場をサバイブすることができたのか?

ローン・サバイバー 2013年/アメリカ/ピーター・バーグ





ほとんどが戦闘シーンで、目を背けたくなる映像がたくさんあり、緊張しっぱなしで疲れ果てましたが、素晴らしかったと思います。
シールズたちの過酷な訓練から始まり、勝ち残った精鋭のシールズたちの作戦開始までのわずか数分の序章のあと、最後まで戦闘シーンです。

タリバンを偵察するため山に入り、そこで山羊飼いに出会ってしまい、山羊飼いを生かすか殺すかを決めるやり取りも緊張の一瞬でした。
後から思えば…ということになりますが、具体的なマニュアルがあればよかったのではないかと思うところもありました。

山羊飼いたちを解放したあと、追ってきたタリバン200人と戦う4人のシールズ。
わずか4人の戦いは見事なのですが、無線も衛星電話も通じないというお粗末さも感じました。
崖に追いつめられて、ボロボロになりながらもが崖から飛び降り、大きな岩や木々に打ちのめされながらも生きていた彼らの驚かされる身体機能に訓練の賜物を感じます。

なんとか必死に助けを求めるも願い叶わず…、ようやく助けに来たと思ったら救出ヘリが爆破され…、シールズの赤外線を探すも、岩に隠れたため見つけられず…、何もかもが無謀な作戦だったとしか思えませんでした。
地の利のあるタリバンの有利さもありますが、どんなに訓練された精鋭たちでも、どうにもできない事態だったように思いました。

1人生き残ったマーカスを助けてくれたのがアフガンの村人でした。
言葉が通じない米兵が死にものぐるいでわめき叫んでも、冷静に接し、淡々とマーカスを助ける姿に、神々しさを感じました。
タリバンがマーカスを探しにやってきた時、毅然と、「私の客だ!」とタリバンを追い払い、その後、タリバンが報復にくることも覚悟し、米兵のために命をかける戦いになることを受け入れた村人たちに感動しました。

村人たちの崇高な行いは、「助けを求めてきた客人は、どんな犠牲を払っても守り抜く」というパシュトゥールの掟に従ったのだそうです。
報復にやってきたタリバンに殺害される村人たちの犠牲はとにかく悲しかったです。
命を天秤にかけることなく、迷うことなく困っている人を助けるアフガンの村人たちこそが幸せであるべきだと思いました。
エンドロールで、マーカスと、マーカスを助けたアフガン人が笑顔で再会している写真が見られてホッとしました。

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