コンサートは、”ナマモノ”~その二。

2023-11-03 23:55:43 | HR/HM

 ヴォーカリストが、
喉が冷える事を嫌って冷房を切らせる話は、
何度か聞いた事があります。
キャスリーン・バトルだったか、ジェシー・ノーマンだったか、
調子が上がって来る毎に、楽し気に嬉し気になって行き、
当然、客席にもその雰囲気は伝わり、
コンサートは大団円を迎えるのでした。
ブルース・ディッキンソンが冷房を切らせた話も、
聞いた事があります。

ロックバンドであるなら、その時その時の調子で、
ライヴが良い時も悪い時もあります。
THUNDERのルーク・モーレイは、
同じバンドでも、こいつらは最高だと思う時もあれば、
こんなバンドだったっけと思う事もある、
ロックバンドはそんなもんだ、と語っていました。
私自身、THE WiLDHEARTSで実感しました。
大概は凄まじいライヴでしたが、
「ENDLESS,NAMELESS」の際は、ポンコツでした。
ジンジャーで言えば、
クラウドサーフィンをして自分の前に転がって来た客を、
レスポールの底でブン殴った場面も見ました。

”ライヴ=生”ですので、
その時その時で、色々な事が起こります。
また、ロックに限らず、コンサートは”参加するもの”で、
盛り上がるかどうかは、奏者と客の相互作用で決まります。
それを一々、
何故こうじゃないんだとか、こうあるべきだとか、
挙句の果てには間違ってるとか、
言うな、という話。
その時間は、参加した人にしか体験出来ない、
貴重な時間です。
自分が得た、その貴重な時間をせいぜい楽しむことこそ、
ライヴ、コンサートの醍醐味と思います。

メイデンの来日が決まりましたね。関西は、大阪城ホール。
鬼が笑うどころか、来年の九月の話です。
この四年間の茶番からすれば、
来年の九月に自分がどうしているかなど、知る由も無く。
それでも、その時を楽しみに待つ。
それこそが、ライヴの醍醐味と思います。



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