ほとけさま の おはなし ![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/44/1bc34defdf05688b455073582a7e260d.png)
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人間として育つには、人との出会いがとても大切です。
かつては大家族であった家庭も、今は核家族が支流となって
います。その核家族も、親が共有する時間が充分あるかと言
えば、子供の思春期には、親は社会的に大変忙しく、関わる
事が希薄になっていることが多いようです。
だから、本当に大切なことを知らない、伝えてもらっていな
いない事が沢山あります。
ゆうたくんは、お風呂に入ってお湯につかると、亡くなった
お爺さんのマネをして『ごくらく、ごくらく』と言います。
すると、優しいお爺さんの顔が浮かんできて、ちょと悲しい
けど、とても幸せな気持ちになれます。園に出かけるときも
帰るときも、お風呂に入る時も、寝る時も、いつもいっしょ
だったお爺さん。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/57/b82f06083bdb4e37dac5f7a8e5564421.jpg)
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ある日元気になって戻ってくると言ってたのに、病院から
仏様のくにへ行ってしまいました。
お爺さんは、お風呂につかる時、口癖みたいに
『ごくらく、ごくらく』といいます。
ごくらくって、なに? たずねたら
『幸せな気持ちになることだよ』
と教えてくれました。
そのお爺さんが、残してくれたのは
『ごくらく、ごくらく』という言葉から広がる、
優しさと悲しさの中にある幸せな世界との
出会いでした。
これは、ゆうた君とお爺さんの生活の中で人と人が
敬いあい、そこに包みこまれるような安心感が
『ごくらく』として表現されているのでしょう。
『仏仏相念』お互いに念じあっている世界を
教えてくれるお話です。
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