「地獄や極楽は あるのか」
とある江戸中期の 武士
かって地獄の話を聞き、地獄絵を見て震えあがった。
人が数多くいました。幼少期の白隠禅師もそのひとりです。
のちの臨済宗中興の祖となる江戸中期の禅僧ですが、幼い
白隠は地獄の事を非常に恐れ、それが仏道に入るきっかけ
なったそうです。「地獄」にまつわる白隠のエピソードが
あります。
1人の武士が白隠のところに来て、「地獄や極楽はある
のか」と質問しました。その時白隠は「武士ともあろうものが
死が怖くなったのか?そんなことを気にするとは全く腰抜け
だな」といったそうてす。その発言に腹を立てた武士が刀
抜いて切りかかろうとした瞬間、![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/0d/889179cb656f2e862c4f762aa85dbb24.png)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/0d/889179cb656f2e862c4f762aa85dbb24.png)
それが地獄じゃ!!
と白隠は叫びました。その言葉で我に返った武士は正座を
して頭を下げ詫びるのですが、
その時に
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/5c/862d20a9b123bbc7f0e6407a0b3b5889.png)
「それ、そこが極楽じゃ」といったそうです。
そのやり取からうかがえることは、この世の中にも
自分の心次第で「地獄」や「極楽」が原出するということです。
悲惨な事件や事故が起こった時によく、それらの現場はを
「地獄絵」と表現しますが、私たち人間がこの世界の中で
地獄を作りです事が数多くあります。
ロシアのウクライナ侵攻で一年、ウクライナの総司令官は
10,000人近い兵士が亡くなった。と伝えていました。
「軍人や武器を手にした人ばかりでなく、なんの罪もない子供
も犠牲になっている。その数も入れれば・・・」
間違いなく人類がこの世の中で作り出した地獄といえるでしょう。
また、広島、長崎、原爆投下もしかりです。
遠い昔から、世界の至るところで死後の地獄について語られて
きました。そこでの地獄や地獄絵を空想の産物と一笑に付すことは
誰にもできます。
しかし、地獄は現実にこの世界にも存在するこを忘れて
いけません。
自分自身がこの世の中で地獄を創出し、それを体験する主体に
なりうることを自覚しておきましょう。
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