クルマにちょっといい話

岐阜県各務原市にあるトクイチオートから、知っておいていただきたいクルマに関する情報の切れ端をブログでお届けします

バッテリー交換

2021-08-26 | 電気のおはなし

W204 C250 ELEGANCE

大切に乗っていただいており、とてもきれいなクルマです

ショートトリップが多いためバッテリーが少し気になるとの事でバッテリー交換のご相談を頂きました

バッテリー状態、Dベルト、発生電圧、電流負荷テスト、暗電流等のチェックを行います

このバッテリーは5年ほどご使用いただいておりまますが、定期的にクルマのメンテナンスをさせて頂いていることもあり「バッテリー状態はそれほど悪くないですが、電気的な余裕は少なくなって来ています、でも今すぐ交換しないとエンジンがかからないと言うほどの事はないですよ」とご案内させて頂きました

お客様は「クルマに乗る回数も減ってきて、万が一使いたいときに使えないと困るし、5年間使ってやっぱり心配だから交換してほしい」との事でバッテリー交換をさせて頂きました

バックアップ電源を接続しバッテリーを交換します

今回は、使用環境等を考慮し純正バッテリーを選択しました

バッテリーターミナルを適切な位置に接続し、ターミナル取り付けナットを6Nmで固定します

交換後、お客様から

「バッテリーを新しくしただけなのにスムーズに走るねー、やっぱりクルマの電気が大事なのがわかるよ、交換して良かったよ」と喜んで頂きこちらもうれしいかぎりです

夏はバッテリーにとって負担の多い季節です、バッテリーは高温状態が苦手ですからトラブルの発生前にまず充電回路と合わせたバッテリーの点検を行う事が大切ではないかと思います


ボルテージレギュレーター

2021-04-24 | 電気のおはなし

充電回路の整備を行いました、その作業の中でオルタネーターを取り外し、レギュレーターの交換を行おうとすると、レギュレーターのブラシ部分から大量のブラシ&ローターの摩擦粉が出てきました

なかなかここまで体積しているものは見かけません

普段はあまり分解することのないメーカーのオルタネーターなのですが構造上どうしても摩擦粉がたまってしまうようです、こんな感じで完全にシールされどこにも排出されないようになっています

摩擦粉の影響か?ローターの減りも早いように思います

キョリ約70,000Kmで、いいタイミングでのオルタネーターの分解整備ができたのではないでしょうか

充電回路の整備後お客様に「クルマがスイスイと走る様になった」と言っていただけました

電気の整備は大切です


カギにもバッテリー(続編)

2021-01-13 | 電気のおはなし

スマートキー(続編)

電磁環境両立性 Electro-Magnetic Compatibility(EMC)

製品の安全・品質など規制統一に関する指令を「ニューアプローチ指令」と呼びますが、この指令の要求事項を満たした印として「CE」マークを製品に貼り付けます。

電子機器では指令の中心を成すものは「EMC指令」です。
ヨーロッパのEU加盟諸国では、CEマークのない製品は販売できません。

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電磁両立性指令 EMCD: Electromagnetic Compatibility Directive

輸入車と日本車はスマートキーの通信周波数が少し違うというのは以前の記事でも紹介させて頂きましたが上記のような規格に対応できていないものを使用したことによる問題も出てくるようになりました。もちろんCEマークがあればすべての機器が安心して使用できるのかといわれると、まだ?のところもありますが。

車内に設置するスマホホルダーでワイヤレス充電対応のものも多く販売されて非常に便利なのですが、これを使用中しかもスマホの充電中だけドアロック等に問題が発生することがありました。もちろんこの製品を取り外すことで問題の発生はなくなりました。電磁気おそるべし。

スマートキーの保管方法は、磁気を出すもののそばに置いておくと常に交信状態となる可能性があり、著しく電池が消耗してしまいますので磁気を発生する機器のそばでの保管 はNGです。

例えば、パソコン、テレビ、携帯電話、コードレスフォン、電磁調理器、電気スタンドなどのそばに保管しないようお願いします。

 

 


カギにもバッテリー

2020-12-23 | 電気のおはなし

最近ではスマートキー&プッシュボタンスタートのクルマが多くなり大変便利になりました。

簡単にスマートキーのしくみは、車両から発信される125kHz帯のLF(長波)をキーが受信し、正しい電波信号ならば313MHz帯(日本や北米の場合、欧州などは433MHz帯が多い)のUHF(極超短波)で返信し、 キーからの返信にはキー固有のIDを含む情報が含まれていて、そのIDが車両に登録されたIDと一致すればドアロックの解錠やエンジン始動が出来ます。 キーからの返信の電波は暗号化などがされているため、単に電波を受信しただけではIDがわからないようになっています。 

このような通信を行っている物の電源が小さなボタン電池一つです。(サイズは様々ですが)

前世代のキーレスエントリー(ボタンを押してドアロックを解除する。エンジン始動はキーをシリンダーに差し込みキーを回して始動させる)のころは電池は長持ちしていましたが、スマートキーではご用心ください。

一年以上使用しているとキーの電池容量が低下し、突然ドアが開錠できない、エンジンが始動できない、などといった事が起こる可能性があります。

電池の持ちは使用環境によって大きく変わってきますが、安定した作動と安心のためにも基本的には一年ごとの電池の交換をお勧めしています。

 


これも電気の仕業

2020-10-13 | 電気のおはなし

タイヤの内べり。

タイヤがこうなってしまうと、サスペンションのへたり、アライメント不良などと考えてしまいがちですが。

エアサスペンション搭載車にいたっては、そればかりとは言えません。

クルマをよく見ていくと電源電圧が低下しサスペンションコントロールが正常に機能できない状態になっていました。これではいくらサスペンションを点検しても本当の原因にはたどり着きません。

エアサスペンションは文字どうり圧縮空気を用いてクルマを支えています。ポンプなどの動きが機能低下を起こしてしまうと、このような事がおきるケースもあります。

やはり電気は大切ですね。