伊東家のデスク

オタクの備忘録など

敗北へご招待

2017-08-30 21:23:36 | 雑文
 必殺技は問答無用の存在である。それが使われた瞬間勝負あり、哀れ悪は微塵と化す。たまらない。
 そして、必殺技は破天荒であるほど、ぶっ飛んでいるほど、その輝きを増すものが多いと思うのだ。
 ここで考えたいのが、必殺技の過程で敵をある空間に招くタイプのものである。
 これはいい。物語の中から追い出すだけではない。それと同時に舞台から物理ごとご退場願うわけだ。二重のカタルシスがある。
 プリンセスプリキュアとか仮面ライダーフォーゼとか、フジリュー封神演義の究極黄河陣とか実によろしいよ。
 連れてこられた段階で敗北。そこにダメ押しで直接攻撃。
 この快感は中々に味わい深い。

 ちょっと違うが、舞台から退場、という点で思い出すのがONEPIECEである。クロコダイルを大空までぶち上げたゴムゴムの暴風雨とか、ここぞというところで豪快に決めている。やっぱり尾田栄一郎うまいなぁ。

 ちなみに、技の発動~どこかへ連れて行く~ダメ押しで真っ先に思い浮かんだのが、時代劇「遠山の金さん」であった。
 遊び人モードで桜吹雪を出した瞬間にもう必殺技が発動しているのだ。そこからお白州で桜吹雪だして裁きを言い渡すまでずっと発動中となる。

夏の風物詩

2017-08-27 21:24:40 | 雑文
 「HIGH SCORE」が発売すると一年が経過したなぁ、という気持ちになってしまうのはいつからだろうか。
 近年はHIGH SCOREの新刊までの間に何をしてきたかが私にとって一年を見る基準になっている。

 16巻は久しぶりの要素が多くて、長く楽しんでいる身としては懐かしい気持ちでいっぱいである。
 めぐみの邪悪体質の大盤振る舞いといい、多摩先生といい……。
 それにしても、私は出戻りした組なのだが、よくもまぁこんだけ続くもんである。


結局映画を少し

2017-08-23 23:41:54 | 雑文
・霊幻道士
 ラム・チェンインもリッキー・ホイも早くに亡くなってしまったなぁ。
 いかにもサモ・ハンらしいコメディとアクションのバランスがシリーズで最も心地良い。
 ちなみにキョンシー役はユン・ワー。贅沢な話である。

・霊幻道士2 キョンシーの息子たち!
 2は色々とダメだなぁ。
 ただ、舞台を現代にしたのは英断だった。車の上をキョンシーが飛び跳ねていくシーンは文句なし。

・霊幻道士3 キョンシーの七不思議
 全体的にホラー寄りだがこれも中々バランスが良い。
 最後に出てきた素敵武器のアクションが素晴らしい。

・霊幻道士完結篇 最後の霊戦
 最初の化け狐戦が割と好き。
 後半でやっと出てくるキョンシーの暴れっぷりもいい。
 ただ、それ以上にいつもの怪演が光るユン・ワーがいい。単に私がユン・ワー好きなだけかもしれないが。

・スパイキッズ
 最後に「大男がぐずぐずに泣いちゃうシーン」があって、あれは可愛いものだよなぁと思う。

・アップ・ザ・クリーク
 ウハウハザブーンの方が通りが良さそうだなぁ。
 アメリカ映画のバカっぽさ全開で、全編通して面白い。
 主人公がガチ犯罪者なあたりが好きである。


とりあえず映画を少し+最近のあれとかそれとか

2017-08-17 21:43:52 | 雑文
・月に囚われた男
 低予算はアイディア次第というのは何十年も前からの常識なのだが、これもその一つ。
 音楽が実にいい。まさに無慈悲な夜の女王の膝元である。
 あと、ガーティがいい奴で気に入っている。てっきり殺しにかかるかと思っていたのだが。ガーティに謝らなくてはならない。

・トゥルー・クライム
 イーストウッドものではこれ。
 出来はともかく、吹き替えが小林清志なのがちょっと嬉しい。

・フライト・ゲーム
 アルコール依存症の航空保安官が飛行中の機内で謎の敵に翻弄されながらも戦うアクションスリラー。
 主人公リーアム・ニーソンが笑える勢いで追い詰められていくのがスピーディーで面白い。反面、クライマックスへの運び方は時間制限にひっかかった印象がある。もう一工夫欲しかった。
 「アントマン」好きなので、コリー・ストールが嬉しい。

・要塞警察
 ジョン・カーペンターは「ハロウィン」や「透明人間」が割と好きなのだ。
 こちらも悪くないのだが、年を取りすぎたかな、ナポレオンを全力でかっこよく描こうとしすぎていて笑ってしまってダメだった。狙ってやったのなら大したものだが、これでやることでもないだろう。
 10代の頃ならもうちょっと憧れたかもしれない。

・暴走特急
 セガール映画の最高傑作候補という位置づけでいいのだろうか。
 ガンアクションも良いし、車で追いつく流れもたまらない。

・プリキュアドリームスターズ!
 和風な美術がとても美しくて気に入っている。
 プリンセスがしっかり活躍している姿を見れたのが一番うれしい。やっぱり好きなんだなぁ。

・戦艦少女
 本国版は宿舎作りの最中。現行の強化組が出来上がったので、次の面子の強化に移行中。最近はヨークタウンが凄くお気に入り。少々品のない話だが、最近の北上改とか、MAY☆嵐デザインの艦は身体つきが妙にやらしくて凄く好みで、ヨークタウンは長女らしい可愛らしさも合わさっていつの間にか魅了されていた。
 日本版は進みが遅い状態で続けているのでイベントもあまり消化できていない。

・プレイステーション4
 3の調子が悪くなったわけではないのだが、今更こっちに買い替えていた。どうせなら次世代機の方でペルソナ5をまたやりたいな、と思ったのだ。
 ところが、やっているのはマインクラフトだったりする。勝手気ままに世界を作れていくのはいいのだが、目が痛くなってちょっと挫折気味。

・絶叫学級
 バーッと読み直してみた。
 中期あたりが一番面白い。芸風が固まって、ぶっ壊れた女の子を提供する際の吹っ切れ方が心地良いのだ。
 後期になるとそんな狂った子たちも悲劇に尽く食われてしまう。凄いもんである。

・王への手紙
 トンケ・ドラフト作。
 まだ読み始めたばかりだが、いや、これ、中々に面白いよ。あとでまとめて感想を書いておきたい。

憧れのお仕事としての属性について

2017-08-10 22:20:08 | 雑文
 以下は、主にフィクションの中の職業について語るものである。現実のそれをテーマに語っているわけではないのでご注意。

 当然の事ではあるが、アイドルやメイドは基本的にお仕事なのである。ちゃんとした職業なのである。
 それぞれに職業倫理は存在するだろうし、先人の積み重ねが豊富な場合もあるわけだ。
 そりゃあアイドルキャラもメイドキャラも可愛いものである。それは事実だ。
 しかし、当該キャラを考える際に、職業が重要であるなら、その職業についてよく考えてみる作業は必要不可欠なのではないか。

 ここで一つ前提としておきたいことがある。
 作中で、ある職業が核となるキャラクターを魅力的に、その価値観をポジティブに描くのならば、職業そのものについても同様に描かれなければならないのである。
 アイドルならアイドルとはどんなに大変で、どんなに激しくて、どんなに魅力的であるかを描かねばならない。
 メイドも同様。家の事一つに対し誠心誠意、鍛え上げられたスキルを発揮してかしずく相手の生活を充実したものにすることを至上目的とし、それを価値あるもの、かっこいいこととして描かねばならない。
 バンドもスケートも将棋もマンガも小説も、基本はそうあるべきなのである。
 このリスペクトなしに、職業属性は成立しえない。(ただ、この点を利用した凄い変化球があるのも事実である)
 そのキャラクターを好きになった輩には、その職業への憧れをも抱かせる、こうあるべきなのだ。
 それをやって初めて、職業ものになる。

 職業と、それをポジティブな属性として持つキャラクターの関係は、基本的に一本の線でつながれている。
 キャラクターを理解することは、そのキャラクターの職業を理解するということであり、そこには確かな誠意が、熱意が含まれているはずであり、それを承知しなければならない。