伊東家のデスク

オタクの備忘録など

燃えよNINJA

2017-08-08 22:01:00 | 感想文
 1981年。メナヘム・ゴーラン監督作品。主演はフランコ・ネロ。
 ショー・コスギ出世作にしてアメリカン忍者の記念碑的傑作である。
 白装束のフランコ・ネロという出オチをかっこいいと思えるかどうかに全てがかかっている。
 基本はおバカなノリとバイオレンスアクションが混ぜ込まれた、西部劇・カンフー映画ベースの勧善懲悪ヒーローアクション映画なのだが、とにかくNINJAとそれに関わる連中が濃い。
 西部のガンマンから東洋のNINJAに転身したフランコ・ネロの存在感が光る主人公コールは超絶の戦闘技術「忍術」をマスターした文句なしの達人。ライバル長谷川はショー・コスギ。海外での実戦にハイテンションになって悪逆非道を尽くしつつもNINJAの凄まじさを見せつけてくれる。作中の大半の死者はこの二人が作り上げているのだから凄いもんである。他の悪役連中もバカっぽくて面白い。
 現在の戯画化され尽くしたアメリカン忍者を求めるには少しまじめすぎる気がしないでもないが、バカと燃えとNINJAの魅力はギッシリなので是非とも見て頂きたい。