伊東家のデスク

オタクの備忘録など

憧れのお仕事としての属性について

2017-08-10 22:20:08 | 雑文
 以下は、主にフィクションの中の職業について語るものである。現実のそれをテーマに語っているわけではないのでご注意。

 当然の事ではあるが、アイドルやメイドは基本的にお仕事なのである。ちゃんとした職業なのである。
 それぞれに職業倫理は存在するだろうし、先人の積み重ねが豊富な場合もあるわけだ。
 そりゃあアイドルキャラもメイドキャラも可愛いものである。それは事実だ。
 しかし、当該キャラを考える際に、職業が重要であるなら、その職業についてよく考えてみる作業は必要不可欠なのではないか。

 ここで一つ前提としておきたいことがある。
 作中で、ある職業が核となるキャラクターを魅力的に、その価値観をポジティブに描くのならば、職業そのものについても同様に描かれなければならないのである。
 アイドルならアイドルとはどんなに大変で、どんなに激しくて、どんなに魅力的であるかを描かねばならない。
 メイドも同様。家の事一つに対し誠心誠意、鍛え上げられたスキルを発揮してかしずく相手の生活を充実したものにすることを至上目的とし、それを価値あるもの、かっこいいこととして描かねばならない。
 バンドもスケートも将棋もマンガも小説も、基本はそうあるべきなのである。
 このリスペクトなしに、職業属性は成立しえない。(ただ、この点を利用した凄い変化球があるのも事実である)
 そのキャラクターを好きになった輩には、その職業への憧れをも抱かせる、こうあるべきなのだ。
 それをやって初めて、職業ものになる。

 職業と、それをポジティブな属性として持つキャラクターの関係は、基本的に一本の線でつながれている。
 キャラクターを理解することは、そのキャラクターの職業を理解するということであり、そこには確かな誠意が、熱意が含まれているはずであり、それを承知しなければならない。

私と90年代アニメ

2017-08-10 01:26:40 | 雑文
 昔好きだったものを整理するのは大切な仕事である。
 私にとって、90年代のアニメはかなり大きな位置づけにある。
 リアルタイムで見たものも、後になって見たものも、である。
 結構な時期、この90年代というものの虜になっていたので、一匹のオタクとしての私の基礎を作ってくれたものの一つ、とも言えるのだ。
 で、折角だから特に好きなもの・影響を受けたものを10作品ほど挙げていこうと思う。
 ランキングではないので優劣とかは特にない。
 なお、テレビ放映された作品に絞った。


美少女戦士セーラームーン
 まぁ、まずはこれである。基本中の基本。
 高校生の頃に無印からスターズの最後まで、映画含めて一気に見たのだが、いやはやあれは楽しかった。
 今でもあの五人の姿は輝きの中に見えるのだ。
 シリーズ5作あるのだが、お気に入りは無印とS、スターズとなる。セーラースターソングが好きでねぇ。

機動新世紀ガンダムX
 90年代のテレビシリーズガンダムはどれもべらぼうに面白くて大好きなのだが、ここはクセが少なく王道を突っ切ったXを挙げておきたい。
 キャラクターの配置も語り方も丁寧だし、最終兵器サテライトキャノンの扱いもうまいなぁと唸る。
 様々な事情で評価が分かれるのも仕方ないが、気持ちのいい作品なのでロボットアニメ初心者にもおすすめ。

カードキャプターさくら
 00年代に片足突っ込んでしまうのだが、これを出さなきゃ嘘になるだろう。東京タワーを見たときは思い出しちゃう。
 多くの人に道を踏み外させた怪物アニメとして語り継がれる一方、王道を守りつつも要所要所で革新的な魔法少女を完成させたという点でも歴史的価値は計り知れない。
 作品そのものはしっかり少女アニメのテンプレを守っているし、まだ見ていない、という方は肩に力入れずに軽い気持ちで見ることをおすすめする。
 ちなみに、ミラーが好きであった。その流れでというわけでもないのだが、木之本桃矢も好きなんだよ。

元気爆発ガンバルガー
 エルドランシリーズは第二作にして異色作のガンバルガーの登場である。
 シリーズでも特に日常的な語り口とセンスに溢れた作品で、オチも良い。
 グレートファイナルアタックのバンクは必見。重量というものを思い知れる。

飛べ!イサミ
 これも好きだった。「YAT」もそうなのだが、ブルーレイ出ないのかなぁ。
 今でもキャラクターの愛らしさを思い出せる。黒天狗党がいいキャラ揃いなんだよ。銀天狗さんかっこいいよ。

ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー
 小西寛子の名前を聞いて様々な思いを巡らせる方も多いだろうと思うのだが、私にとってはやはりこれである。

宇宙海賊ミトの大冒険
 また見たい作品の筆頭だが、私個人のグダグダから未だ実現せず。
 今ではそれほど知名度を得られていない感もあって、ぐぬぬ、と歯を食いしばる。傑作なんだけどなぁ。

少女革命ウテナ
 これを初めて見た時の、あの前衛っぷりへの衝撃は凄まじいものがあった。
 絶対運命黙示録を一度脳内で再生すると「モクシ――」とエンドレスで流れてくらくらしてくる。
 劇場版もあるわけだが、そちらも好き。ラストの疾走感がたまらない。

マクロス7
 私にとってマクロスといえばこれとなる。
 バサラがね、好きなんだよ。あの大暴れはロボットアニメ史上でも類を見ない。
 楽曲では定番だが「LIGHT THE LIGHT」と「TRY AGAIN」が好き。

勇者王ガオガイガー
 オチは傑作揃いの勇者シリーズから最終作のこれ。
 一つのロボットアニメとして、これほどよくできた作品はそうそう出てくるものではないだろう。
 ゴルディオンハンマーのインパクト、実はそれほど長くない原種編の面白さ、親子愛の描き方、最終決戦の熱さ、とにかく素晴らしい。
 合体原種の倒し方が好きだった。ドライバーシリーズ、本当にいいアイテムである。
 それと、最終回のラストシーンね。私にとってガオガイガーはやはり天海護の旅立ちで終わっているのである。


 大体こんなところである。「どれみ」や「エヴァンゲリオン」を挙げていないのは、まぁ、許してもらいたい。勿論好きなんだけどね。