伊東家のデスク

オタクの備忘録など

2021まとめ

2021-12-31 19:25:23 | 雑文
 結構色々と個人史的に重大なことがあった年だった気がする。
 とりあえず特に印象に残ったものを五つ。

1 エヴァンゲリオン完結
 『エヴァ』そのものというより、私の中にあった、アンチエヴァンゲリオンに由来する「90年代的な作風」への傾倒を断ち切ることができた、ということの方が重要である。もう十数年近く縛られていたのだから。感無量であるよ。おかげで、今は『勇者シリーズ』やらも手放し礼賛とはいかなくなった。冷静になれた。これが特に寂しくもなんともないのだから面白いもんである。
 今はとりあえず「00年代の宿題」に立ち向かっているところ。

2 映画100本
 やろうと思えばあっさりとできてしまうものだなぁ。動画配信サービスの恩恵である。
 ベタだが、『ショーシャンクの空に』が一番良かった。名作はどう足掻いても名作である。

3 黎の軌跡
 ここから後半戦ということで中々気合の入った一本だった。
 ピンチから超人へ変身。これだよこれ、こういうのでいいんだよ。

4 サガフロリメイク
 勿論好きなのはアセルス編。いやレッド編の熱いヒーローっぷりもたまらない。いやいやコスプレねーちゃん奮闘記も中々。酒飲み剣豪輝くT260G編もグッとくる。でも一番すげーやつなのはリュート。かっこいいのはアルカール。

5 ニンテンドースイッチ導入
 遅ればせながら。ゲーム環境が中々に改善されたと思う。


 あとは、いろいろと。

・アニメ
 今年も最初のあたりは頑張って『裏世界ピクニック』とか見てたんだけど、春でダレてズルズルと。新作を見るのに慣れてないなぁ。『トロプリ』ぐらいじゃないか、ちゃんと見続けられたの。
 結局は過去作に走るのである。『ヘポイ』とか収穫だった。

・マンガ
 まずい。新作をあまり読んでいない。

・小説
 AmazonKindleのおかげで色々と読めている。ラノベとかサクッといけるのがありがたい。

・映画
 とりあえず映画館で見て楽しかったのは『ゴジラVSコング』かしら。怪獣プロレス全振り。

・ゲーム
 環境大改善。ただ、期待していた『月姫リメイク』と『スパロボ30』が今一つだったのは想定外の打撃だった。
 楽しかったのはやはり『黎の軌跡』と、なんとなくつなぎでやった『龍が如く7』、『メトロイドドレッド』に『サクナヒメ』に久しぶりに復帰した『パワプロ2020』。


 さて、来年はどうなりますやら。何らかの刺激が欲しいところ。
 あと、やはり00年代に色々突っ込んでいかねば。

今年もそろそろ終わる頃について

2021-12-24 22:13:25 | 雑文

・『魔法戦隊マジレンジャー』
 そろそろまた見て評価を更新するべきなのかなと思う。この前後の戦隊では特にお気に入りなのよ。時代を変えたのは『デカレンジャー』だとは思うのだが。
 映像としての面白さ、キャラクターの愛らしさ、壮大な楽曲、そして物語の縦軸と、私は常に高い評価を下してきたのだが、さて次はどうなるか。

・『デジモンゴーストゲーム』
 面白いけど不満という不思議な状況である。なるほどよくできている。はずさない。しかし、その優等生らしさが逆にのんびりしていて全体の緊張感を薄めてしまっている。贅沢な話ではあるのだが、そろそろガツンと状況を動かしてくれるとよりはまれるのだが。いやまぁ現状のままでも十分面白いからそれはそれでもいいけどね。

・『特捜部Q Pからのメッセージ』
 付き添った病院でダラダラと読むのがこれってどうなんだろうね。
 『檻の中の女』からそうだが基本的に因果応報、過去が犯人を討ちに来るのね。
 途中でカールが姿勢を直す場面が好き。

・『亡装遺体ネクロマン』
 割と好きだったのだが、どこがどう好きなのかよく分からないというのが不思議だった作品で、たまに読むと居座りが悪くなる。
 とはいえ、もし私が語の立場だったら、多分、同じことやっちゃってただろうなぁと思うのがまたなんとも痛し痒し。
 HxLという企画自体にはもはや何も語るまい。武士の情けでござる。

・現実において我々が虚構における特定の属性、特に性的指向に関わるものについて「だがそれがいい」とやるのはまぁ普通のことなのだが、この態度を作中に持ち込む際にはかなり気を付けねばならないなと思う。単に面白味に欠ける危険もあるわけだが。


今年も師走の頃について

2021-12-06 21:41:47 | 雑文
・U-NEXTに『デュエル・マスターズVS』シリーズが来ていたので一気に見てしまった。
 やはり全編面白い。特に『VSRF』の勝太編クライマックスの異様な盛り上がりはヤバい。レアキラーズとの死闘も終わりが近づくと、みんな誰かのために決死の戦いを挑むようになるわけだが、その最後の最後に、誰よりも全てをかけてただ一人のために戦ってきたナンバーツーに「バサラを救ってくれ」と言わせるのが憎たらしいほどうまい。

・『太陽の使者鉄人28号』を見ている傍ら『超電動ロボ鉄人28号FX』もちまちま流している。正直なところ『FX』の方は好みではないのだが、『太陽の使者』も後半で失速しているイメージなので、比較して色々考えてみたかったり。

・『サクラ大戦 ニューヨーク・紐育』
 何かOVA見たいなとなって、これ。丁度スパロボに出ていたし。
 まあ面白くはないが、やっぱり紐育組をあのままにしておくのは勿体無かったよなぁと切ない気持ちには浸れる。

・『機界戦隊ゼンカイジャー』
 なんでこの作品こんなにステイシーに厳しいの? いや、お見事過ぎてステイシーが本当に悲惨。

・私は「危ない女」属性が好きである。
 「危うい」ではなく、「危ない」であることに注意されたい。
 なんというかもう、監視もつけずに歩かせてはいけない、それをさせると周囲に甚大な被害の出るような危険な女が好きで好きでたまらないのである。
 『碧の軌跡』のシャーリィ・オルランドあたりを思い浮かべていただけると分かりやすい。戦闘狂というだけではダメだ。それは単に「戦闘狂」なだけであって「危ない」わけではない。そこに至る素の危険性が必要なのである。また、それらに悲痛な背景があまり感じられないのも大切である。のびのびと「危ない女」であってもらいたいのだ。シャーリィはそれを中々高いレベルで実現してくれているのである。
 藤崎竜版『封神演義』の妲己のキャラ付けも十分「危ない女」である。ラスボスのジョカは未練からなる執着が強すぎて少し弱い。
 戦闘が絡まなくてもいいし、敵キャラでなくてもいい。例えば、『パワプロクンポケット3』の寺岡薫である。薫はいい。とてもいい。本編では病からなる悲痛さは確かにあるのだが、それを抜きに時限爆弾を作ったり自爆装置仕込んだりと、彼女の行いは充分「危ない」のである。「危うい」要素もあるので少しわかりづらいが、やはり薫はマッドサイエンティストとして優秀なのであるよ。薫はキャラ全体としても好きだなぁ。その後の物語もいい。そもそも『パワポケ』は「危ない女」が結構出てくる気がするね。
 被害がちゃんと広い範囲に出るというのも大事である。このあたりで、「腹黒」や「小悪魔」とは明確に区別しなければならない。『瀬戸の花嫁』のサーたんの暴れっぷりがいい例だ。どんなに傍若無人に振る舞っても江戸前留奈が「わがまま」で止まるのと比べると分かりやすい。
 描写やそもそもの組み立てで失敗した結果、「危ない女」になってしまうパターンもある。単に失敗しているだけなので本来なら評価すべきではないのだが、天然ものは時折面白いものを提供してくれる。『機動戦士ガンダムSEED』及び『DESTINY』のラクス・クラインは何から何までダメダメなのだが、結果を見ればあら不思議、戦いの中に問答無用で戦いを吹っ掛け周囲を巻き込んでいく強烈な「危ない女」属性を獲得してしまっているのだ。勿論失敗しただけであるが、正直、結構好きである。あまりにも気の向くまま過ぎて、あえていらんことをしているという自覚に欠けすぎているのは少々残念だが。
 他のガンダムだと、例えば富野由悠季キャラは一見「危ない女」が多いように思える。カテジナさんとかね。ただ、あれらは神経質が過ぎて「危うい」が強く出過ぎているため、被害が大きくても「危ない女」感は薄い。なんだか残念な人という感じになってしまう。
 ブラックコメディ系の作家はうまい人が多いかな。カヅホなんかは「危ない女」を作るのが本当にうまい。『キルミーベイベー』の折部やすなに呉織あぎり、『カガクチョップ』の鈴園沙衣もマッドサイエンティストなので徹底的に「危ない」。作風上、被害対象は個人であることが多いのだが、自分も巻き込むことで「全滅オチ」に持っていくことでこのあたりが解消されている。
 津山ちなみ『HIGH SCORE』からは藤原愛実と憂木沙夜が該当するように思えるが、全体的に強いキャラクターが多すぎてめぐみの場合は反撃されたりサクッと対処されたりで「危ない女」になりきれない印象がある。やってることは凄い無茶苦茶なんだが。その点、しっかり反撃を回避しあちこちに被害を出すさよは徹頭徹尾「危ない女」である。
 ギャルゲーにおける「危ない女」の中の「危ない女」といえば、やはり『ときめきメモリアル』紐緒結奈であろうか。マッドサイエンティストは本当に「危ない女」と相性がいい。文字通りである。
 我が魂の一作『Φなる・あぷろーち』の益田西守歌は無茶苦茶やるがさほど「危ない女」ではない。あれはあくまで表面である。
 アニメ版『ギャラクシーエンジェル』はエンジェル隊が見事に「危ない女」になっちゃってるのが面白い。しかし、被害規模で言うと「危うい」ミルフィーユがトップなのよね。そこがいいんだが。
 ちなみに、「危ない男」はいまいち琴線に触れない。このあたり語るためのジェンダー論は用意できていないのでご容赦願いたい。
 また、「危ない」はかなり好き嫌いが分かれるし、受け手がどれだけ寛容かにも依存する。不快度が高すぎると流石に愛せないということも多い。
 それにしても、例が古いの多いなぁ。