板の庵(いたのいおり)

エッセイと時事・川柳を綴ったブログ : 月3~4回投稿を予定

時事川柳・文月 2012.07

2012-07-28 10:52:06 | 川柳(時事)

文月・川柳 2012.07


1.ケセラセラ断層崖淵何のその
    原発儲ければ

2.折りたたみ日傘にもならぬ厄介者
    沖縄オスプレイ、

3.西部劇取り締まれぬとアフガン言い
    銃乱射70人死傷

4.なぜ違うお尻は同じ蒙古斑
    モンゴール大相撲

5.永田町腹も傷まず鰻食い
    野田総理
                       
6.ジャパンマネー松井の味はイチローに
    求む日本マネー

7.パスボール投げる相手は前におり
    ラガーマン森元総理引退

8.草食に大和撫子元気つけ
    男子スペイン看破

9.滅入る中大津を忘れる快挙あげ
    スペイン戦大津シュート

10.穏便は虫が好かぬと気勢あげ
    尖閣上陸、オリンピック招致


エッセイ:「要はプライドの問題(20)」2012.07

2012-07-21 20:42:15 | エッセイ


エッセイ:「要はプライドの問題(20)」2012.07


 当たり前のことだが人間誰しもプライドがある。人が己を支えている源と言ってもよい。とは言っても、人それぞれでプライドの質、量は大きく異なる。お高くとまっている人、恥も外聞もない人、意見は出さず回りをみる人などさまざまである。日本の外交を見れば日本人の本質は直ぐわかる。

 労組日本プロ野球選手会(以下選手会という)が20日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)第3回大会への不参加を全会一致で決議した、と報じた。「参加国の権利を犠牲に運営される大会で、このまま参加することは将来の日本の野球に負の遺産を残すだけ」と言う理由だ。 これは私のエッセイ:「真っ向勝負」2011.10でも取り上げた。

 戦後アメリカに洗脳されて政治、外交、安全保障、経済、文化、教育など無理難題を吹っ掛けられ、骨の髄までしゃぶられた日本である。正に日本人としてはプライドもへったくれもないくらいに痛めつけられてきた。この件で反論する方もおられるだろうが、私に言わせればあまりものごとを深く考えられない幸せな方だと思っている。

 ところが選手会がわざわざWBC不参加決議を出したのである。野球をやって、なにがしかの収入を得ていれば事足りる立場なのに何故だ。これは想像するに、過去2連覇している日本の「侍ジャパン」が不参加になれば、WBCの開催そのものが不成功に終わるという読み、Japan as No.Oneのプライドがあるのではないか。可能性として少ないが、WBC側が日本側に妥協することを狙って日本の存在感を取り戻そうとする選手会のプライドが駆り立てるのではないか。

 さらに、朝日新聞(2011.9/30)のコラムにわざわざ読売会長の渡辺恒雄氏(85歳)のコメントが掲載された。「(交渉で)最初から妥協したらダメ」「大リーグとケンカしても、(出場を)やめるならやめてもいい。WBCに日本が付き合う必要はない。」との後押しがあったからではないか。                
 ただし、私は野球や新聞のなど読売の最高責任者としての渡辺氏の言動にはあまり好印象は持っていない。

 日本側は、日本代表チームのスポンサー料やグッヅの収入が大リーグ(MLB)の傘下会社WBCIにそっくり吸い上げられるという不平等な条件を飲まされておりこれに反対しているのである。第二回のWBCの大会総収益は1800万ドル、そのうち半分が日本のスポンサー料とみられている。総収益は各国に配分されているが、米国66%に対し、日本は13%に過ぎない。
 
 このことは、WBC大会は28カ国が参加する世界大会であるにもかかわらず、大リーグの招待試合と位置付けしているからである。実に不公平極まりない、高慢な扱いである。正に米国に取り仕切られた不平等条約以外の何物でもないのである。

 日本人は何かしら面と向かっては自己主張が出来ない。私自身も気が弱くてとんとダメである。交渉事でも相手に対しハードルを高くして吹っ掛けられず、また相手の吹っ掛けて来た条件の値踏みにも甘い。日本人は人の弱みに付け込むことが悪だと考えているのかもしれない。
阿吽の呼吸で世の中が回っていれば問題ないが、世界がグローバル化した現在ではもはやそれは許されない。うっかりそれをやれば命取りにもなりかねない。


 渡辺恒雄氏やフォルクスワーゲン社と決別したスズキ自動車の鈴木修氏は80歳を超える年齢である。世界の巨人=大リーグ、VWと「真っ向勝負」で渡り合っていくプライド、その気力と判断力に私は小気味良さを感じるのである。

 また言わせて頂くが、それに比べどうにもならないのが税金泥棒と云われてもしょうがない昨今の日本の政治家である。恥も外聞もなく嘘八百を並べ、尤もらしい言い訳で国民をだますテクニックだけは長けているのだ。この人達にはプライドと言うものがないのだろうかと、つくづくあきれ返っている。


エッセイ:「溜飲を下げた小言(19)」2012.07

2012-07-20 21:08:31 | エッセイ

エッセイ:「溜飲を下げた小言(19)」2012.7

 「また役人がツマラヌことを考えだしたな、なんだかんだと上手い話を持ちかけて、結局は自分たちが美味い汁を吸うのだろうな」。
 
 3月、朝日新聞の「ご当地ナンバープレート導入で横長に」の小さな記事を読みながら、根っから役人のやり方に一物をもっている私は“これは問題だぞ”とつぶやいた。
記事によると、お堅い国交省がドライバーに人気のあるご当地ナンバー(実施中)を積極的に導入するというのだ。しかも現行のナンバープレートと同形式(幅広で二段記載)では管理システムの変更にコストがかかるため(記事だけでは意味不明)、秋までに検討委員会で国民の意見を聞いて横長ナンバープレートに変更するというのだ。


 現行のナンバープレートと新たな「横長ナンバープレート」のイメージ写真が掲載されていた。ナンバープレートに記載されている情報は4種類、10字くらいの文字・ナンバーである。現行のものは幅広プレートに二段で大きさの違う4種類の文字が記載されている。したがって視覚的に脳に焼き付けて記憶される。
 
 ところが、新しい横長ナンバープレートは、一目で文字や番号がとても小さくて覚えにくいと感じた。横長に一行で10文字が並ぶと、ほとんど記憶出来ない。人間の脳はこれほどまでに記載の仕方で違うものかと再認識したのである。
 車のナンバープレートは納税義務や所有者の確認のほかに、ひき逃げや当て逃げ事件を特定するなど、犯罪捜査の重要な手掛かりになる。ますます治安の悪化が予想される中で、わざわざ犯罪捜査に影響を及ぼしかねないプレートの変更をする意味がどこにあるのだろうか。

 
 国交省のやろうとすることを読んでいくと、疑心暗鬼にならざるを得ない。早速、私は朝日新聞の「声」の欄へ投稿し、掲載されたのである。
 投書の中では「~~~、ナンバープレートを変更すれば、新たな仕事や会社が生まれるのだろうか。“恰好いいナンバー”と一部のユーザーを喜ばせ、国交省は新たな天下り先づくりでも狙っていると勘ぐりたくもなる」と結語したのである。


 ところで、今朝(7月20日)のNHKニュースの中で、“国交省ではご当地ナンバープレートは増やしていくが、ナンバープレートは現行のままで行う。当初予定の横長ナンバープレートは中止した”と。
 わたしはこのニュースを聞いて本当に驚き、歓声を上げた。役所が一端秋に結論を出すとリリースしたら、形式的な委員会を開いてこれを実施するものと受け止めていた。何が理由で横長ナンバープレートを中止したのかは定かでない。しかし、私は多くの心ある読者が投書を読んでくれ、同意してくれたと独りよがりをして、溜飲を下げているいつものバカな男である。


エッセイ:「万死に値する公僕(18)」

2012-07-09 10:07:45 | エッセイ


エッセイ:「万死に値する公僕(18)」2012.07

 大津市の男子中学生の自殺問題ほど内容を知れば知るほど心を痛める事件は少ない。市教育委員会の記者会見の説明を聞くとその態度、対応に憤りさえ感じた。「遺書がなく、調査内容と自殺の因果関係が明確でない」と人を食ったような応えである。自殺後に実施した全校のアンケートで、先生は(いじめの事実を)は知っていたと15、6名の生徒が回答していたことが分かった。金品要求(恐喝)、万引き強要、プロレスごっこなどの暴行、自殺の練習、など執拗な「いじめ」があったと。

 このアンケート調査で何人かの生徒達が「いじめ」の存在を正直に回答している。その内容さえ正確に伝えられていないことが判明し、生徒たちの間には学校側に対する不信感がさらに募っているらしい。
社会問題にまでなっている生徒の自殺、これまで何人の生徒が「いじめ」で自殺していったことか。何時のケースも関係者は「因果関係ははっきりしない。まことに残念だ。再発を繰り返さないように指導を徹底する」の弁である。その後は人ごと、他山の石としてそれが活かされず同じことの繰り返えしである。生徒が成績不良や失恋などを悲観して自殺したという話はあまり聞いたことがない。

 不思議に思うことは、学校当局とはどこ学校でも生徒間の「いじめ」は必ずあると云う認識に立てない集団であろうか。ただ、現実にはどれほど細心の注意を払っても防ぎようがないのかもしれない。しかし、教育評論家の尾木直樹氏(通称、尾木ママ)によれば、現在の教育委員会のシステムの中では、学校にいじめが発生すると人事評価に影響し、校長以下の給料が下がることになっているそうである。

 自殺生徒の父親は再三にわたり担任に相談しているという。さらに驚いたことに、自殺後に父親が、同級生父兄から暴行があったことを聞き、大津署に被害届を出しに行ったが受理されなかったという事実である。ことが公になると、「遺書もなく犯罪事実が特定できず、受理を拒否する意図はなかった」と打ち消す。私に言わせれば、余計なことは背負い込みたくなかっただけではないか。うがった見方をすると、同じ公務員の市教育委員会が問題にしておらず、ことを荒立て学校に汚点をつけない方が得策と判断したと考えたくなるのである。

 長崎県でのストーカー殺人事件に関して、殺害前に家族が出した被害届を千葉県習志野署が慰安旅行を優先させ受理しなかった。千葉県から北海道へ署組織ぐるみで慰安旅行するなど、民間でもあまり聞かない話である。危険に切羽詰まって出された被害届より、己の慰安を優先する体質が許せない、と思うのが一般国民の感情ではなかろうか。問題が露見するといつも「今後このようなことがないように指導を徹底する」でチョンである。他府県や他署の不祥事であっても明日は我が身とならないように自戒するのが公僕の勤めであろう。

 十把一絡げと言われるだろうが、我々国民がこれまでどれだけ役所や公務員達から責任逃れの詭弁や言い訳に煮え湯を飲まされてきたことか。「万死に値する公僕」とは、正にこのことではなかろうか。

12水無月・謎かけクイズ(7)

2012-07-06 13:32:35 | 謎かけクイズ


12水無月・謎かけクイズ(7)



1.節電          とかけて:   真夏の運動の練習    ととく            
              その心は: *(どちらも) 暑さでクーラ!とくる                

2.オールスター戦の勝利  とかけて:   政権与党の民主党   ととく                  
              その心は: * 投手力(党首力)が決め手          
 
3.尖閣諸島問題      とかけて:   日本対北朝鮮のサッカーの試合    ととく                          
              その心は: *  違反(侵犯)には厳しい審判

4.三党合意        とかけて:   別居結婚    ととく                                    
              その心は: *  本音はどこに




5.夏のニガウリ      とかけて:   規則正しい早寝早起き   ととく                       
              その心は: *  夏バテ防止


6.造反議員        とかけて:   赤穂浪士討ち入りに同調した人                             
              その心は: *  除名(助命)を求める


7.小沢新党結成      とかけて:   解散総選挙の民主党              
              その心は: *  泥船に乗っても乗らなくても地