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Nシステムブログ

弁護士櫻井光政を中心とした有志団体「一矢の会」が道路交通問題、特にNシステムについて問題視していくブログです。

交通ジャーナリストの今井亮一様よりご寄稿頂きました

2012-02-15 16:09:16 | 投稿・寄稿
相変わらず裁判傍聴に通いまくってる今井です。
お気づきでしょうか、東京地裁(正しくは東京高等地方簡易裁判所合同庁舎)
の中にもたくさん監視カメラあります。
ロビーや廊下の天井にある小さな黒いお椀型のがそうです。
1階の喫煙所の天井にはなぜか2つもあります。
 先日、裁判所の警備職員に対する「公務執行妨害、傷害」を傍聴しました。
詳しい内容は私のメルマガ「裁判傍聴バカ一代」にゆずるとして、
その裁判で、裁判所の廊下の天井にある監視カメラの映像を取り調べる(法廷で録画を再生する)
ことになったんですね。前代未聞! 傍聴マニアはわくわく!
 裁判長は、傍聴人に見せないことを理由もなく決定しましたが、
被告人と弁護人の気転のおかげでかなり見ることができました。
 コンビニ等々のカメラの映像は、他の事件でさんざん見てきました。
どれもモノクロで荒い映像です。
ところがビックリ、裁判所の監視カメラはカラーで、しかも鮮明なんですねぇ!
 あんなので、裁判所へ来る当事者、弁護士、傍聴人を常に監視、録画してるとは!
 あれを見て以降、廊下の歩き方がぎこちなくなっちゃいましたょ(笑)。
 でも、おかげで被告人の犯行シーンが撮影されてたんだろ?
いや、そのシーンはないんです。被告人の姿が隠れたとき、
ちょうど警備職員の頭を殴った、というのが検察官の主張です。
被告人は、殴るどころか触りさえしてないと主張しています。

 さて、裁判所の監視カメラとNシステムとどっちが怖いか。やっぱりNですかねぇ。
Nは、警察庁自ら言ってるだけで全国に1496基(2011年12月現在)。
そこを通過したクルマのナンバーを集積、保存し、
あるクルマが何月何日何時何分にどこへ向かって通過したか、瞬時に検索することができます。
もっぱらクルマで移動する人の過去の“行動履歴”を把握できるわけです。
しかも、Nの運用は秘密であり、裁判の法廷へ出てくることは絶対にありません。
犯罪捜査だけに使われている保証もまったくありません。
秘密の国民行動把握システム、これは怖いですょ。
そんなものの存在を許している社会自体が怖いというべきですか。
 Nは、初期のものはどでかい箱形でしたが、どんどん進化。
最近のものはカメラとストロボが1つの箱に収まり、目立たない形で設置されているようです。
それがNかどうかはこちらで判定しますので、路上に妙な“箱”を見つけたら、
写真と位置情報をお送りいただけるとありがたいです〜。

    2012年2月14日 交通ジャーナリスト 今井亮一

元警視総監の著書にNシステムのことが。

2012-01-06 16:40:36 | 投稿・寄稿
交通ジャーナリスト 今井亮一さんからの投稿です。


 『概説 交通警察 −交通警察活動の歴史と展望−』
       (立花書房、2011年7月1日第1刷発行)。
 著者は、交通局長を経て第86代警視総監になり、2008年に退官、
(財)日本道路交通情報センター第10代理事長に天下った、矢代隆義さん。
 その本の終わりのほうに、Nシステムについての言及があります。
 以下引用。


●参考● ナンバー自動読取装置(Nシステム)
 現在、警察活動に幅広く活用されているナンバー自動読取装置(Nシステム)は、
そもそも、警察庁交通指導課が、ひき逃げ事件の捜査における通過車両の
ナンバーチェックを効率的に行うために関係者の協力を得て開発したものである。
 昭和50年代半ばには、カメラで撮影した画像を解析する画像処理技術が進展し、
撮影された自動車のナンバーも読み取れる水準に達していた。
そこで、当時の交通指導課が中心となり画像処理技術を使った
自動車ナンバー自動読取装置の研究を進め、昭和59年に実用化したものである。
 当初のナンバー自動読み取り装置の配備は、
緊急配備用として主要な緊急配備箇所を中心に進められたが、
その後極左車両によるテロの対策のため高速道路の出入口にも設置された。
やがてナンバー自動読取装置の有用性が認識されると、
多目的な警察活動を支援するため幅広く設置されるようになった。


 「昭和50年」とは1975年、「昭和59年」とは1984年のことです。
 「読取」と「読み取り」が混在するのは、原文ママです。

 「多目的な警察活動」というけれども、
Nヒットを裁判の証拠にしてはならないという通達があるわけで、
警察独自の秘密アイテムは、いったいどう使われているのか。
 思い浮かぶのは群馬県警の大河原宗平さん。

http://happytown.orahoo.com/keiseikyou/

 クルマが重要な交通手段となる地域で、
警察組織の裏金をなくそうとする警察官の動きを封じる、息を詰まらせる…。
 そうした監視にも「有用」なんだろうなぁと。

     交通ジャーナリスト・今井亮一

お知らせ

2011-12-22 17:35:33 | 投稿・寄稿
警察庁公表(2011.12月現在)によれば
Nシステム端末の警察庁分は
現在全国で

1,496基

となっているそうです。
(他にも、各県警分があります。)


問い合わせ者:交通ジャーナリスト  今井亮一

百万石の町、金沢のNシステム

2011-09-06 17:34:15 | 投稿・寄稿
本日は交通ジャーナリスト今井亮一さんからの寄稿です。


8月にクルマで石川県へ行ってきました。
金沢地裁は建て替え工事中で狭いプレハブ庁舎だったんですが、
それにしても金沢の傍聴マニアは羨ましいな~ということを発見!
詳しくはメルマガ「今井亮一の裁判傍聴バカ一代」に。
http://www.mag2.com/m/0001035825.html

さて、画像は、北陸自動車道の金沢西インターでしたっけ、
そこから、日本三大名園のひとつ
兼六園方面へ向かう道路のNシステム。地名は「高柳町」ですかね。

(クリックで画像拡大します)


落ち着いた深い焦げ茶色で、カメラ部にも投光器にも
雪避けの屋根がつき、純和風な感じがします。
加賀百万石によく似あうNシステムですね~。

こういうご当地の特色自体は良いと思います。

たとえば火の国、熊本なら、Nシステムの筺体が
常時めらめら燃えているとか。

そういうことをやられてしまうと、警察の国民監視もいいじゃん、と
思ってしまいそう。あぶね~(笑)

ちなみに、本件Nシステムのそばにもある
「すし・べんとうのやはた」
http://www.yahata-group.com/html/susiben.htm


安くて旨くてバラエティに富んでて、サイコーですね。
高速道路を夜通し運転し、金沢が近付くと、
あそこで何を食べようか、わくわくしますもん!

交通ジャーナリスト  今井亮一

埼玉県 上尾市愛宕3丁目

2011-08-24 15:31:49 | 投稿・寄稿
埼玉県 MASAKI 様からの投稿です。





埼玉県上尾市の国道17号線。

大宮から新大宮バイパスで北へ向かい、吉野町で国道16号線と
分岐してから2キロ弱。
今年も暑い夏の午後、道の左右に上尾運動公園の緑が現れ、
その木々に合わせたかのように緑色の歩道橋には「さいたま水上公園」の文字。
ちょっとだけ涼しげな気分を感じ、ホッとした直後に
この武骨で怪しげな物体が…。
大宮方面から北上すると、ドライバー目線では歩道橋と重なって、
直前まで見えないように設置されているのですねぇ。

余談ですが、ここは非常に交通量が多い国道で番号も17号と若いのに、
なぜか、Googleマップのストリートビューでは
まだ対応していないのが、不思議(17号線は前述の吉野町が北限)。
この場所よりすぐ北で交差する51号線は、
県道であるのにしっかり対応しているのだが。

                    埼玉県  MASAKI