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Nシステムブログ

弁護士櫻井光政を中心とした有志団体「一矢の会」が道路交通問題、特にNシステムについて問題視していくブログです。

紛らわしい「N簡易型とITS関連」各端末のはなし

2011-08-18 16:24:48 | Nシステムについて
最近、当会に寄せられる多くのN情報を仕分けしていて気づくのは、
“簡易型N端末”とされているもののうち、かなりの部分が、
Nシステム、つまり捜査用ツールとは無関係の
ITS関連(高度道路交通システム関連)の多種多様なシステム用機材・端末
であることが多いです。
なかでも
VICS(Vehicle Information and Communication System)と総称される
道路交通情報通信システムは、VICS車載器を搭載する車両と
交通管理センターとの間を光ビーコンで連絡しており、
その車の数、数百万台以上。

これらは、一般に端末が小型で、簡易型Nと見分けることは難しいと
思われます。といっても“Nによる国民監視”が問題とされている以上、
これらを見分けたいもの。

とりあえず“これは簡易型Nだろう”という端末画像をいくつか
掲げておきましょう。

(代表的な簡易型N。クリックで拡大します)



(大阪で見られる簡易型N。クリックで拡大します)



(三重の県警によるN。VICSと酷似。 クリックで拡大します)


なお、VICSの方は、`90年代末ころから、盛んに開発され
「簡易型N」の方は、支柱を省いたり、他の端末の支柱に“寄生”したりと
多様で、いつごろから、とはっきり示せないくらいです。
VICSについては財団法人道路交通情報通信システムセンターというところが
ホームページで案内していますので、そちらも参照ください。


(VICS画像。山梨にて クリックで拡大します)




(VICS画像。東京にて クリックで拡大します)


一矢の会  浜島 望

第5世代について

2011-02-07 17:40:24 | Nシステムについて
(4)第5世代
第5世代でも、画像のように、コンパクトな主キャビネットの
上半部にカメラ窓(2~3ケ分)、下半部に赤外線照明が配置された
「上カメラ型」と、逆の配置にされた「下カメラ型」に大別できる。


(5-上カメラ型その1)



(5-上カメラ型その2)



(5-下カメラ型)


大きさやシールドの形状には、若干のバリエーションがあるように見受けられる。
とは言っても、お互いの形状の違いはドライバーの位置から見て、
それほど目立たないし、これ以前の世代の端末のどれよりも
地味に感じられる。
 ただ、この世代が現れたのは、たまたま、‘09年ころ、
つまり麻生政権末期で、しかも同年度以降の「補正予算」の
裏付けを得て、実に600式の標準型(警視庁タイプ)端末がスタートする
という”未曾有”の大増設時代初期に一致したのだ。
この世代、このまま、当分の間、国民監視を続ける可能性が大きいかもしれない。
ちなみに2010年度予算でも、民主党政権は、この補正予算の
見直しを行わなかった。2011年度はどうだろうか?

                    一矢の会  浜島望

第三世代、第四世代について

2011-02-04 17:11:10 | Nシステムについて
(3)‘00年頃以降のNシステム大改革(?)
‘00年頃、つまりN路上端末が出現してから、ほぼ15年経ったころ、
‘95年からは5年ほど5年ほど経たころに、端末数の増加に急ブレーキがかかる。
これは、おそらく、Nシステム体制が軌道にのったという自信に基づき、
あらためてNネットやNの性能の拡大・改善を計ろうという警察庁の方針が、
この数年で整ったのであろう。
ただ、路上端末を概観した限りではまだ第1・第2世代が全盛で、
いわば、この頃まではNも「旧世代」と言えるだろう。
 そして、‘05年ごろには、外観も機能(?)も新しい機種(第3世代)が
急速に増加し、3-A,3-B,3-C,の他に3-D型という、謎めいた機種も出現した。
このうち3-Cだけはストロボ(非明滅式)式で光量も大きく、主として、高速道路狙いの機種のように思われる。


(3-C型)クリックで拡大します。


また、3-Aは、投光器が12~15に分けられ(?)、
かつ前面が不織布状のものでシールドされている。


(3-A)クリックで拡大します。



3-Bは2-Cの投光器左右2ケを、1ブロックにまとめたもののようだ。


(3-B)クリックで拡大します。

なお、3-Dについては、最近になっても、他機種並みには増加しておらず
(全30式くらい)、高速道には殆どなく、北海道に多く見られる等の特徴が
あり、理由はよくわからない。



(3-D)クリックで拡大します。



また、2006年ごろになると、第3世代各機種とも増勢は止まり、代わって
第4世代が一般道中心に、すぐ続いて現在では第5世代が急増している。
では、第4世代の特徴は、というと、旧型の「更新」タイプの主力とされ、
東京・大阪・千葉などに普及していること。第3世代B型と、酷似していること。
照明器を2ケ備えているが、
タテ長のキャビネットが2ケブロックとなっているタイプと、



(4-タテ型)クリックで拡大します。


同ヨコ長のものがブロックとなっているタイプが見られる。

(4-ヨコ型)クリックで拡大します。


第二世代について

2011-02-03 17:16:26 | Nシステムについて
(2)‘95年の大増設
‘95年(平成7年)を境として、N端末の全国配備総数は、飛躍的に増大した。(130か所→338か所)
それは、あの「オウム事件」が火をふいたためであることは、今さら言うまでもない。オウム信者を片っ端から検問し、できる限り把握したい、として全力をあげた公安警察の要請によったことを否定する人はいないだろう。
刑事1課が管轄することになっているNシステムであるが、実は公安の有力な活動ツールなのだ、と納得させた。
機種の細かい増減については、多くの第1~2世代が更新された今日、
殆ど解明する方法がない。
われわれの調査・記録も、初期の事は、‘86年→3か所、
‘87年→16か所、‘88年→20か所あたりまでについては辛うじて、
しかも何年もかかって調べ上げたものが残っているが、以後は、手が回らなくなっている。
 平成に入ると第2世代が出現すると共に、第1世代の増大は勢いを失い、90年代後半には早くも第3世代が顔を出すことになる。
第2世代端末の特徴は、第1世代に共通していた「車両検出器」(別体型)が、
従来の本体(カメラ部・照明部などを内蔵)の前方約15m付近から姿を消し、
代わりに、支柱(門構え)上にカメラ部・照明部などと共に並んでいることだ
(画像参照)。



(2-A型)クリックで拡大します。


(2-B型)クリックで拡大します。


(2-C型)クリックで拡大します。

ちなみに2-A,2-B,型では、ストロボが1台と、車両検出器(画像検出カメラ)1台、撮像カメラ2台が横1列に計4台並んでいるので、強くドライバーの眼をひいた。
第2世代の中に入れたが、実は異色の2-C型は、2.5世代(?)と言う方が適切かと思われる。というのは、この型の照射器は、ストロボ式ではなく、
「明滅式」(1/15秒)で、常時(車両をキャッチしなくても)明滅している。そのため、車両の画像は1つのアングルではなく、照明の中を走行している間は、小刻みなアングルの映像がキャッチされており、つまりナンバープレート、ドライバーの顔、車内というように、多くの情報をキャッチされてしまうのだ。
実は第3世代以降の多くの型も、1/30秒で明滅しており、同様(3-Cは別)である。

第一世代について

2011-02-02 19:06:07 | Nシステムについて
【Nシステム路上端末の変遷】
(1)概説
Nの端末が、実際に路上に出現したのは、‘86の東京東部の幹線国道だが、
詳細は殆ど発表されず、僅かに警察内部のコードネームが
「N(自動車ナンバー)システム」であること、
コードナンバーが「N-1型」(略して1型)であり、
警察庁(科警研)主導により、民間大手メーカー(日本電気、三菱電機、松下通工)
を中心とするチーム体制により、製造されていることなどが、洩れてきた程度であった。
その動作原理等については、「警察学論集(‘87.2)」
(警察大学校編、立花書房発行)で、発表された。
N端末1型の詳細は発表されていないが、出現年代を観察してきた、われわれは、
初期端末は3種あってどうやら同じコンセプト、つまり撮影対象となる車両の位置を発見(確定)する機能が、カメラ等と別体(車両進行を早期発見できる位置に設置)のセンサーによって確保されているという共通点があることに目をつけた。
 別図の1―A(日本電気)、

(1ーA型)クリックで拡大します。

1―B(松下通工?)、

(1ーB型)クリックで拡大します。

1―C(三菱電機?)

(1ーC型)クリックで拡大します。

などは撮影部プラス照明が同じ筺体に入っているが、この他にずっと小型の超音波式とか、小型のレーダー式の箱型センサーが地上5~6メートルから、路上を監視していた。
このグループ以外のものは、正式のコードナンバーをそろって入手できていないため、便宜上、自分たちだけの名称をつけることにした。
ここまでに挙げた3機種を、まとめて第Ⅰ世代(A,B,C)とし、次に現れた
3機種を第2世代(A,B,C)と呼ぶことにした。
以下、画像を参照してイメージを作ってほしい。もちろん、私的な呼称なので、こだわらないで。
実際の年代的には、第1世代その他は、重複しているが、現存(2011年)しているのは、第Ⅱ世代(これも今は少数だが)以下だ。
毎年度、予算上「更新」と称して、古いタイプはどんどん取り換えられていく。
次回は「第2世代」について、写真とともに触れてみたい。