京のにちじょうさはん ごこう

京都在住19年目の浜っ子の日記。其の弐。

茶香服(ちゃかぶき)会と銀閣寺道の美味しいお店

2007年11月16日 | ミーハーがつくる喫茶文化史
茶香服(ちゃかぶき)

もとは「闘茶」(とうちゃ)・「茶寄合」(ちゃよりあい)・「茶合せ」などともいい、鎌倉時代末期からみられるようになった、お茶を飲み比べするお遊びです。
中国の宋の影響があるとみられています。
南北朝時代には、大流行しまして、最初は「本非茶」という「本」(本所)=栂尾高山寺と「非」=栂尾茶以外の産地の茶を飲み比べるというものでしたが、徐々に複雑化し、「四種茶」など種類を増やして飲み比べるようになります。
祇園社の執行(しぎょう)・顕詮は、一晩で百度これを行い、眠ることができなかったと、その熱中振りを日記に残しております。(そりゃ寝ることができませんわ)
ひとびとが熱中をした理由のひとつに、この勝負に「懸物」をしたことがあげられます。まあ、景品がかかると、ひとはエキサイトしますわよねえ。
さてこのあと、たいがいの本では、闘茶は廃れたと書いてありますが、そんなことはございません。史料を見ますと、中世を通じて結構みなさん自ら好んで闘茶をなさっております。
ただ、戦国時代の後半になりますと栂尾は衰微しますので、闘茶で使われる茶が宇治茶などとなり、しかも宇治の有名茶園同士(しかも濃茶)の茶を飲み比べるというケースもみられるようになります。
さて江戸時代でも闘茶は綿々と続きまして、中期ごろには茶の湯の七事式にも「茶かぶき」として組み込まれました。
また江戸中期には煎茶、後期には玉露が発明されたことによって、煎茶や玉露を使った「茶歌舞伎(香服)」も行われるようになり、今日に続いております。
                           (以上文責・もちや)









前置きが長くなりましたが、きょうは光泉洞さんのお二階で、宇治小倉の吉田銘茶園さんの仕切りで行われた茶香服会に参加させていただきました。
光泉洞さん、吉田さんがお教室を持ってらっしゃる京都リビングエフエムカルチャー倶楽部のみなさまや、お客様方とご一緒にさせていただきました。
五種類のお茶(玉露 かぶせ 上煎茶 煎茶 玄米茶)を、一律高温で淹れて飲み比べるというものでした。
満点が「皆点」、0点が「ちょっと」と申します。京都らしいいいかたですよね。
三回やりましたが、皆点・皆点・3点でした。
最後は考えすぎて、煎茶を間違えてしまいました(汗)。
でも楽しくて、顕詮さんが熱中しはったわけがわかりますう。








トップ賞の賞状です。ふふふ。
おみやにいただいた、金平糖やすはまが美味しかったです。







これはご一緒したくまちゃんの自己採点表。
くまちゃんらしくて、かわいらしいし。
「やっぱりわからへん」「やってもーたー」というところなどは、同感です(笑)。
ほんまに、いろんなお茶を飲んでいると、だんだん分からんようになってくるんですよ。

光泉洞さん、吉田さん、くまちゃん、ほんまに楽しい会に参加させていただきまして、ありがとうございました。








それから私は、お友達と銀閣寺道の住宅街にある「Cafe Potiron(カフェ・ポティロン)」さんにランチに参りました。(お店の場所などの紹介記事はこちら
こちらは、この夏オープンされたばかりのお店で、とにかくパンが美味しいおみせとのこと。
ご自慢のパンの盛り合わせ付きのランチセットをオーダーしました。








とにかく「百聞は一食にしかず」、パンもフードもどれも美味しいです。
いただいている途中から、お友達と「またこよなあ」って申しておりました。








余りにおいしそうにいただいていたためか、パンのおかわりも出していただきました。これも美味しかったあ。
パン好きにはたまらないお店です。





すっかりお腹いっぱいの私たちは、勢い歩いて吉田山を茂庵経由(しかし寄らず)で越えて行き、京大の時計台でお買い物をし、さらに歩き続けて







出町のせいはんさんでお茶をしました(笑)。
さすがに私はわらびもちで控えめに。










お元気なお友達は、あんみつを。

きょうは、よく笑い、よくいただき、よく歩きました。
あー、久々に、すっきりしました(爆)。








きょうのおみや
カフェ・ポティロンさんの抹茶大納言など、
京大で購入した「なめてかかれば挫折知らず 京大飴抹茶」(爆)、大学所蔵のシーボルトコレクションをもとに描かれた「日本植物誌」のポストカード、京大メダルチョコ2種類。