おもしろ医療解説

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乳酸による筋肉痛

2012-07-15 07:39:56 | 病気の仕組み
昨日は筋繊維の断裂による筋肉痛の話をしました。

でも筋肉痛の原因は筋繊維の断裂だけではありません。

乳酸とは、いわゆる老廃物のことをいいます。

乳酸が溜まるということは、血液の質か流れ方に問題があります。

血液の質が悪ければ、当然体の機能も落ちます。

血液循環が悪ければ、栄養や酸素は届かず、乳酸がたまっていきます。

マラソン選手のように赤血球を意図的に増やしている人たちは、乳酸による筋肉痛はあまりおきません。

そもそも運動しているので血液循環は良いし、さらに運び屋である赤血球がたくさんいるためです。

じゃあ、私たちも赤血球を増やせばいいじゃん!

と思うでしょ(^^)

ところがそうはいかないんどす!

赤血球を増やすためには低酸素の空間で過ごす必要があります。

マラソン選手はそれを高地トレーニングで実現していますが、お金もかかるし体への負担もあるため、誰もができるということではありません。

それに、運動してない状態で赤血球が増えれば、血管の中で渋滞を起こし、狭い血管では詰まってしまう可能性もあります。

ではどうしたら良いのでしょう?

ひとつは食べ物を意識すること。ジャンクフードやお菓子、外食やコンビニ弁当などは御法度です。

次に、乳酸がうまく流れていくように、適度な運動を行うことです。

運動をするほかに、マッサージを受けることも良いでしょう。

ちなみに、原因となる病気がなくておこる肩こりや腰痛は、たいていこの乳酸の溜まりすぎで起こります。

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