つれづれなるまま映画を観て過ごす「ベッチーの映画三昧日記」

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「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」

2019-12-25 19:18:43 | goo映画レビュー「ベッチーの映画三昧日記」
●ベッチー的映画三昧日記
 「S.W.42年間を終え、今なお自分の中で解決しないものは…」 


12月20日、日米同時公開で現物語の完結編となるスターウォーズ・エピソード9「スカイウォーカーの夜明け」が公開された。
 不評だった前作エピソード8を受けて、この物語を完璧に終わらせるために戻って来たJ・J・エイブラハム監督の手腕はどうだったのか?
 まずは前作エピソード8鑑賞時の感想を再掲。

【 ”むかしはるかなる銀河で”で始まる物語も1作目から40年、作られた社会背景は少なからず映画の内容にも影響する。
 EP8にして、今までSWシリーズの主軸を務めてきたスカイウォーカー家の愛と憎しみの壮大な物語に一旦終止符が打たれたように感じた。ファンに中には、レイアが生きていて、彼女の血をひくカイロ・レンがいるではないかという人もいるが、選ばれし血統のヒーローの物語から、誰もがなろうと思えば、ヒーローのなれるという、ごく普通の物語に変貌してしまったのが本作だ。したがって、本作では実に多くの人が日替わり定食のごとく、入れ替わりでヒーローとして活躍していてさながら群像劇のようだ。
 また、「ローグ・ワン」同様に、”義をもって身を挺する”シーンが多く観ていて辛くなる場面も多い。これも近い将来武力衝突が起こりそうな今の世相を反映しているかのようだ。

 とにかく、本作は3部作の中間に位置するのだが、全体に荒く、新たに提示された伏線部分、レイは本当に血統に関係のない出自なのか?マスター殺しのレンの真の求めるところは何か?ルークは本当に死んだのか?フィンはファースの使い手ではないのか?突然出てきたローズの役回りは?等次作でどのように完結するのか、ちょっと不安になる展開である。】

 この時の不安部分については概ね回答を出した形で終えることは出来た。膨らめた普通のヒーロー物語から最後はレイ、フィン、ポーのレジスタンス・トリオ対レンら皇帝軍との対決とした。したがってローズの出番はほとんどない。これはEP4のルーク、レイア、ソロ対皇帝軍、ダースべーダーの関係性をそのまま踏襲している。それが長年このシリーズを観て来た者が本作にある種懐かしさを感じる理由だ。

 結局S.W.はライトサイドを体現するアナキン、ルーク、レイア、レンと連なるスカイウォーカー家とダークサイドの皇帝パルパティーンの系図の両家の物語だったのかというのが今の感想だ。

 42年間観続けて来たファンとしては、このEP9に再登場してもらいたかったオビ・ワンやヨーダなどのキャラクターがあったが、そこは契約上や色々な問題があったのだろう。
 聖書がベースである物語だけにある程度予想がつく終わり方ではあった。しかし自分の中では、となるとアナキンの出自がはっきりと説明つけられずに終わってしまったのがいまひとつ。後の皇帝となる元老院パルパティーンが恐れるほどのファースの持ち主、ヨーダがその未来を暗示したアナキンの父親は誰だったのだろう。
コメント
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