つれづれなるまま映画を観て過ごす「ベッチーの映画三昧日記」

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「ジュラシック・ワールド 炎の王国」

2018-07-18 20:11:32 | goo映画レビュー
●ベッチー的映画三昧日記
 3部作完結編への中継ぎ的作品「ジュラシック・ワールド 炎の王国」


 「ジュラシックパーク」から25年、数えて第5作目となる「ジュラシック/ワールド 炎の王国」が公開された。
 物語としては新シリーズとなった前作「ジュラシック・ワールド」から4年、パーク閉鎖後の島で恐竜たちは生息していたが、島の火山が噴火活動をし始め、恐竜を助けるべきか、自然の流れに委ねるべきかで、世界中が論争となる。そのような中、パーク設立の大富豪ハモンド家が恐竜を別の島へ移住させようと画策する。そのためにジュラシック・ワールドを知り尽くしている元運営責任者のクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と恐竜を手名付けた行動学のエキスパート、オーウェン(クリス・プラット)に依頼する。しかし、その裏には別の思惑があった…。

 前作の顔ぶれがほぼそろって登場するので、連ドラを観ているような安心感はあるが、これが次作の3部作完結編につなぐための中継ぎ的作品だった。

 映画は大きく分けて、消滅していく島を舞台にしたパートと脱出した恐竜が運ばれたハモンド家の屋敷、アメリカ本土を舞台としたパートの2段構成となっている。
 歴史的に恐竜が絶滅した要因にもなっている火山などの気象変動が、今回パークの島で繰り広げられる。それこそ今までない多くの種類の恐竜たちが逃げ惑う姿が緊迫感あふれる映像で描かれ、観客は恐竜絶滅の瞬間を疑似体験することとなる。ノアの箱舟のごとくタンカーによって助けられた恐竜は、ハモンドの悪徳秘書によって別の島ではなくアメリカ本土へ送られてしまう。この恐竜たちがついに島から、アメリカへ渡り、しかも野に放たれてしまうという展開にびっくりした。

 前作が大ヒットし娯楽作品として楽しめることは証明済なのと、連日流したTVスポットの効果で、劇場は近年まれにみる混雑だった。

 最近お馴染みのタイトルバック後のサービス映像は逃げ出した翼竜がラスベガスに現れるカットで終わる。
 これでは次回作は、知能の高いブルーをボスに恐竜たちがチームプレイで人間社会へ挑む「猿の惑星」か、人間社会の中に放り出された恐竜たちが文明によって滅ぼされる「キングコング」のような話になってしまのだろうか。それとも、地球が「ジュラシック・ワールド」になってしまうというタイトル通りの結末で終わろうとしているのか。いずれにしても大ヒットまちがいシリーズを易々と終わらせるハリウッドとは思えないけれど。


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