イスラームとキリスト教

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ムハッラム ~正しく導かれたムハッラムと導きから逸れたムハッラム~

2007-01-20 23:35:25 | ムスリム
今日1月22日はイスラーム暦 1428年ムハッラム月3日です。

ムハッラムとは、イスラーム暦の第一月目の呼び名です。

以下の文中に出てくる「アーシューラー」は10日のことです。

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預言者ムハンマドは、ユダヤ教徒がムハッラム10日(アーシューラー)に断食しているのを見て、どうして断食しているのかと尋ねました。

「この日は至高なるアッラーがモーセをフィルアウン(エジプトのファラオ)から救われた日なので、神に感謝し断食しています」
とのことでした。

そこでムハンマドは「ムスリムにとってのモーセはユダヤ教徒にとってよりも近いから、もし私が一年後に生きていたら、二日間断食する」と言いました。

ムハンマドは次のムハッラムが巡ってくる前に亡くなったのでそれは叶いませんでしたが、このスンナ(ムハンマドの言行)により、ムスリムは9、10日か10、11日の二日間に断食することを勧められています。義務ではありません。

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これについてのハディース(ムハンマドの言行を記録した本)

●預言者ムハンマドは言った「アーシューラーの日に断食することでアッラーが前年一年間の罪を赦して下さることを望む」

『ムスリム No. 1976』

●アブーフライラが伝えるところによると、預言者ムハンマドは言った「ラマダーン月のあとでもっともよい断食はムハッラム月の断食である」

『ムスリム No.1982』

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次に、もう一つのアーシューラーですが、、、

不幸な事にフセイン・ブン・アリー(預言者ムハンマドの従兄弟アリーの子)がこの日に殺害されました。

この事件のことで世界中のシーア派教徒は、フセイン・ブン・アリーが味わった苦痛を追体験するためといって、アーシューラーの日に自らの体を傷つけます。これはイスラームやスンナとは関係のない行動です。

(シーア派とは、元々「アリーの派」と呼ばれ、預言者ムハンマドの従兄弟であり娘婿であるアリーとアリーの子孫だけを後継者として認め、その他の点でもスンニ派とは違う教えを持つ)

その無秩序な行いは他の世界にイスラームとムスリムについての悪い印象を植え付けることにもなっています。

むかしはシーア派の学者さえもそれを禁じましたが、現在の新しいシーア派学者や指導者たちはこの無秩序な行いを宗教的なこととして認めています。

このシーア派の行っているアーシュラーの、イスラームとは無関係の行為、どのようなものか写真を載せますが、血があるので、見たくない方はご注意を・・・

シーア派の写真こちら



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