イスラームとキリスト教

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石油と天然ガスの力

2006-12-04 01:52:00 | ムスリム

湾岸諸国に友だちが多い。その友人たちは、同僚が日本に来るときには私の連絡先を教えることがよくある。

つい最近も、友だちの一人から「うちの会社から10ヶ月間新人研修を受けるグループがもうすぐ日本に行くから、その中の女の子に連絡先を教えてもいいか」と聞かれたのでオーケーした。

日本語の分からない外国人には何かと不自由なことがある。
ムスリムの場合、豚肉が含まれているものやアルコールの入っている食べ物を避けたいのに、日本語が読めないと判断できない問題もある。


数週間前、日本に到着した先の女の子から電話があった。今年6月に大学を卒業したばかりの23才の子。
日曜日に家に来てほしいと言われ、指定された駅に行った。しばらく待っても来ないので電話をすると、「そこから地下鉄の入り口を通り過ぎて左に曲がって・・・」と指示が始まった。
私は駅まで来てくれるものと思っていたけれど、相手はそんな気はなかったらしい。雨の降る寒い中、電話で道順を教えられ、迷いながらようやく彼女が住むタワーマンションに着いた。

家に呼ぶにしては失礼だな、と思う。湾岸の多くの女性はこんなふうだ。男性はとてもよく気がつくけど、女性といると頭にくることがある。

女性たちは、自分で誰かを迎えに行ったことがないから仕方ないかもしれない。
どこかへ出かけるときには家で雇っている運転手か、家族の中の父や男の兄弟が連れて行ってくれる。
だから、招待客が雨の中迷っても何とも思わないのだろう。


豪華なマンションだった。会社は一人につき家賃10,000ドルの2LDKを与えているそう! (1ドル=118円として、家賃1,180,000円)

入社したばかりの新人研修にこの待遇。


家には、異国での女の子一人の生活を心配して付き添ってきたというその子のお母さんもいた。1才半の一番下の妹も一緒だった。一ヶ月一緒に滞在して、その後はお姉さんが代わりに来るという。


マンションにはトイレと洗面所が一つずつあった。女の子は「一つしかないから、朝はたいへん。ラッシュになるの。」と言う。
同居人は出勤しないお母さんと赤ちゃんなのに?!

「一つだとたいへんだから、会社に、トイレと洗面所が二つずつある部屋にしてほしいと言ったの。それで、来月、二つずつ付いている3LDKへ移ることになったのよ。」

「家賃の差額は会社が出してくれるの?」

「もちろん。会社は私たち研修生が快適に過ごせるように整える責任があるもの。」

トイレと洗面所が一人に一つ必要だなんて、贅沢がうらやましいどころか頭にきてしまった。

小さい子どもが働かなくてはならなかったり、戦争や自然災害で家を失った人が世の中には五万といるのに。

その日、帰宅してから新聞で、日本のグループが国から一億円の支援を受けてアフガニスタンの地雷除去をするという記事を読んだ。

一億円・・・あの研修生たちの家賃を半分にすれば(それでも50-60万円)、20人分で10ヶ月につき一億円以上の節約になるな、と思わず計算してしまった。


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