『イスラーム理解の図解付ガイド』中のテロリズムについての記述について照会のメールをいただいた。以下、私からの返信の内容。
・・・ ただ、イスラーム理解の図解付ガイドのその項目の記述には、説明の足りない点があります。
それは、
神は、宗教上のことであなたがたに戦いを仕掛けず、あなたがたを家から追放しなかった者たちに親切を尽くし、公正に待遇することを禁じられない。 神は公正な者をお好みになられる。 (クルアーン 60:8)
という部分ですが、
戦いを仕掛け、家から追放した人に対しては、この範疇に入らないということです。
危害を加えられた場合の正当な報復は、クルアーン8 ・ 戦利品章・・・
60. かれらに対して,あなたの出来る限りの(武)力と,多くの繋いだ馬を備えなさい。それによってアッラーの敵,あなたがたの敵に恐怖を与えなさい。かれら以外の者にも,またあなたがたは知らないがアッラーが知っておられる者にも。あなたがたが,アッラーの道のために費やす凡てのものは,十分に返済され,あなたがたは不当に扱われることはないのである。
イラク、パレスチナ、チェチェニア、アフガニスタン、フィリピン、レバノン、カシミールでムスリムが行ったこと、行っていることは、アッラーに許されているということです。
そして、「テロリズム」、この言葉がノンムスリムに植えつけた イスラームやムスリムへのイメージは大きく、イスラームやムスリムを悪者にするために都合のいいように使われている言葉ですよね。
ムスリムを攻撃する側はテロと呼ばれず、ムスリムが彼らに対して防衛、反撃するとテロと呼ばれる。
このようなわけで、イスラーム理解の図解付ガイドに記述のあるのは、ある条件のもとでのこととご理解ください。
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