杵築高校のすばらしい後輩たちへ

　テレビのテロップに、「第4試合 杵築（大分）」の文字が出たとき、自分の母校の名前をこんな形で見るようになろうとは数週間前までは考えていなかったので、まるで夢でもみているような気持ちになった。
　杵築市の紹介では、杵築城や酢屋の坂が、とても美しく映し出されていた。自分の住む田舎町がこんな形で全国に紹介されて、とても誇らしく思った。
　試合で、明るく、そして真剣に戦う選手達の中には、見覚えのある顔も。野球素人の私なので、君たちがこの日のために日々努力していたなんて、恥ずかしながら知らなかった。本当に凄い、カッコ良かったよ。
　100年以上の歴史を誇る学校の同窓生たちの期待を背負っての初舞台は、すごいプレッシャーだったろう。どこの舞台でもそうだけど、初舞台で満足いく結果を残すのは難しいことだと思う。だけど、初舞台を踏まなければ、次の舞台は無い。初舞台すら踏めない人も世の中には沢山いる。
　次の目標は、再び甲子園か、別の道を辿るのか、人それぞれだろう。しかし、悔しい思いをしたことも含めて、今回のこの貴重な経験は、それぞれの人生で必ず生かされるものだと思う。
　感動をありがとう。

敗戦

　負けた。

決戦前夜

　明日は、いよいよ杵築高校の甲子園初戦。で、杵築の街中はどんな状況か、と言えば、いつものようにひっそりとしています。人口が少なくて高齢者の多い都市ですから、そんなものでしょう。ですが、「杵築高校おめでとう」の張り紙は至る所に貼られ、静かに明日の決戦を待っているといった感じです。
　某スーパーで、私の前にレジに並んでいたおばちゃんが、冷えピタ（おでこを冷やすやつね）を買っていた。レジの人が、「お子さん、具合悪いの？」とたずねると、おばちゃんは、「甲子園に応援行くから、熱中症にならんためにね」と話していた。杵築高校は、9割位の生徒が甲子園に行くらしい。午前3時のバスに乗って、日帰りで。杵築市民は、静かに闘志を燃やしています。
　明日の試合、勝ちそうな気がします。ド素人の私がこんなこと書くと、何を根拠に！と怒られそうですが、勝ち負けにこだわらず、選手たちは貴重な体験ができればそれで十分だと思いますし、周りの私たちは、こんなにワクワクした気持ちにさせてもらえて、それだけで本当に感謝感激なのですが、でも、勝ちそうな気がします。