第二次世界大戦中に日本軍が行った連合国側向けプロパガンダ放送のラジオ番組、ゼロ・アワーが録音されたCDを入手した(インターネットのお陰で、今では簡単に手に入れることが出来る)。東京ローズが兵士たちに何を語っていたのか、自分の耳で実際に確かめたかったのだが、残念ながら、ほとんど聞き取れなかった。私の英語力の限界もあるが、それ以上にあまりに音質が悪い。60年以上も前の短波放送の録音だから当たり前のことではあるが、それでも尋常ではない番組の雰囲気だけは感じることが出来た。
沖縄に住んでいた頃、FENのテレビを見ていたら、「核時代の戦争と平和」というタイトルの番組だったと思うが、「外がピカッと光ったら、すぐに身を隠しましょう」といった内容のメッセージフィルムが紹介されていたのをたまたま見た。1950年代頃の白黒映像で、学校の教室で先生が授業をしていると、外がピカッと光って、先生生徒がすぐに机の下にもぐる。余りに淡々とした内容に身震いがしたのを、今でも忘れることが出来ない。このビデオはもう一度見たいと思って探しているが、なかなか見つからない。
戦争は理屈ぬきに怖い。そんな当たり前のことを感じる機会が少なくなったのが怖い。