おさらスープの大分公演

　明日は大分トリニータがJ1昇格をかけた戦いが午後1時から。そして3時からは、大分市のアトホールで、おさらスープの公演があります。NHK総合テレビでトリニータの中継があるので、ワンセグ持って行けば掛け持ちは大丈夫のようです。
　大分アトホールでお会いしましょう。

ジューク・レコード創業35周年

　博多のジューク・レコードが、創業35周年記念セールをやっている。アナログ・レコードが、なんと35％オフ。思えば私が初めてジューク・レコードへ足を運んだのは、高校3年の夏休みだから、34年前のこと。九州英数学館の夏期講習で、授業が終わると博多の町のレコード屋を渡り歩き、そして見つけたのが、まだ生まれて間もないジューク・レコードだった。インターネットなど無い時代、ましてや杵築の田舎者で口コミ情報も全く無い中で、自分の聴覚だけを頼りにあの店を探し当てたなんて、奇跡だったと思う。
　あれ以来、博多に行くと必ずジュークでレコードを買いあさっていた。当初は、私の興味はロック一辺倒であったが、その後、ソウル、スカ、フォークと変遷していった。しかし、ジューク・レコードは、そんな私を常に満足させてくれた。あらゆるジャンルのマニアックなレコードが揃っているのだが、それでいて、一般客も暖かく迎えてくれる、そんな雰囲気の店である。
　アナログ・レコードからしばらく離れていたので、ジューク・レコードもこの所ご無沙汰だったが、昨日、学会のついでに久しぶりに寄ってみた。お店の雰囲気は30年以上そのまま変わらずだったが、いつの間にか、ジューク・ジョイントという、姉妹店のミュージック・バーが近くに出来ていたので行ってみた。昨日は店長の松本康さんと、山部"YAMAZEN"善次郎のトーク・ライブ。YAMAZENの生演奏も聴けて素敵なひとときだった。松本さん曰く、人間の集中力は20分位しか続かない。それはLPレコードの片面の時間と同じ位だから、LPレコードは音楽を集中して聴くにはちょうど良い時間なんだと。そういう意味でもアナログ・レコードをもっと見直してほしいと。しかし、そういう松本さんも、家ではiTunesでパーシー・フェイスとかをかけ流しながら仕事しているとも言っていた。結局のところ、TPOで音楽を楽しみましょう、ってことでしょうか。私もこのところ、アナログ・レコードを聴きこんだり、インターネット・ラジオを聞き流したり、レコード・プレーヤーを復活させてから、音楽の聴き方の幅が広がったような気がします。
　ところで、私が初めてブリンズレー・シュウォーツの、(What's So Funny 'Bout) Peace Love & Understandingを聴いたのは、大学生の頃、ジューク・レコードでのことだったが、あの時の衝撃はいまだに忘れられない。その出来事が頭にあるためなのか、松本さんの顔を見ると、ニック・ロウを思い出してしまう。今回のトーク・ライブで松本さんのお顔をあらためてずっと見ていたが、やっぱりその気持ちは変わらなかった。あの音楽経験が無意識のうちに松本さんとニック・ロウを結びつけてしまうのか、それとも本当に似ているのか、客観的な意見を聞きたいものだ。