美味いらぶろぐ

( うまいらぶろぐ )

静岡県伊豆発、食文化や四季折々の情報を発信

三島のうなぎ ~ どのお店が美味しいの?と聞かれたら、、、

2017-07-08 08:42:10 | ここらの美味い店
前回「三島とうなぎの美味しい関係」でうなぎについて書きましたが

三島に住んでいると市外県外の友人知人に「どのお店が美味しいの?」

としょっちゅう尋ねられ、、、いつも返答に困ってしまうのです。







うなぎの蒲焼はある意味嗜好品だと思ってますし

シンプルな料理だけに人によって凄く好みが分かれます。





関東風の蒲焼である以上フワフワでふっくらしたうなぎが好きな方もいれば

歯ごたえを残した香ばしい焼き上がりが好みの方もいます。





タレだって甘口から辛口までありますし

うなぎ自体も季節や産地やサイズで味が変わります。



以前うなぎの稚魚が壊滅的に捕れなかった時期は

うなぎを通常の1.5倍程に大きく育て

それを3分割し急場を凌いだ時期もありましたが

はっきり言って悲しくなるような粗野な味でした。

やはり1匹を2分割するサイズが最もバランスが良いのでしょうね。

今ではそんなこともなく三島のうなぎ屋さんの美味しさは

従来の高いレベルを保っていますのでご安心を。



僕がいつも友人に逆に聞き返すのは「どんなうなぎが食べたいの?」と

「誰と何人で何時頃行くの?」です。

たとえば家族や仲間のお祝いに美味いうなぎでも食べに行こうとなったら

行列が凄くて店内喧騒状態とか狭すぎて別々の席でどうぞなんてお店では

会話もままならずで洒落になりませんものね。

うなぎが苦手な方用の他のメニューの充実度だって大人数の時は重要です。



休日の三島のうなぎ屋さんはいつでも大なり小なり行列ができてます。

開店後に行ったらほぼ待ちを覚悟しなければなりません。

もしお時間に余裕があれば開店前に早目に並ぶか

お店に比較的空いている曜日や時間帯を伺ってからお出掛け下さい。

美味しい三島のうなぎを出来ればゆっくりと味わって頂きたいですから。

開店前なので雰囲気が若干違いますが店舗写真を張っておきましたので

行かれる時の参考にでもして下さい。





因みにうな丼又はうな重の並(うなぎ1匹分蒲焼2枚)のお値段はこんな感じです。

(2017.7.8現在の各店HPより、店舗写真順)

桜家~3750円 

すみの坊本町店(旧 本町うなよし)~3240円

うなぎのむらかみ~3300円

元祖うなよし~3500円

うな繁~2900円








三島のうなぎ ~ 三島とうなぎの美味しい関係

2017-07-03 18:10:53 | ここらの美味いもん

うなぎ屋さんで重箱が運ばれて来て蓋を開ける瞬間、、、

香ばしく焼き上がり脂がのったつやつやのうなぎの蒲焼を見ると

何だか心躍るのは僕だけでしょうか(笑)



今や稚魚が激減して超高級食材の仲間入りをしてしまったうなぎ。

静岡県はうなぎで全国的にも有名ですが

うなぎの養殖が昔から盛んな西部の浜松市周辺ならともかく

何ゆえ東部の三島のうなぎが有名になり観光客が押し寄せ

有名うなぎ店に長蛇の列を作るまでになったのでしょうか?

三島市は新幹線の駅があり伊豆の玄関口ではあるものの

人口11万人程の小さな市です。

ですがわずか11万人の人口に対してうなぎ料理を提供する飲食店は

80件もあるそうでこの比率は全国一とも言われているそうです。



うなぎ料理専門店だけでなく和食処や割烹でも

昔から当たり前のようにうなぎ料理がメニューにあり

子供心にそれが日本中当たり前なんだと思っていましたが

各地を巡る年頃になってそうではないことに気が付きました。



三島の長老に伺うと昔は街中を流れる小さな川にもそこここに

天然のうなぎが遡上していたそうで

「川に入ってしょっちゅううなぎを捕まえたもんさ」なんて話をしてくれます。



遠い南の海域から旅を始めたうなぎの稚魚は

桜エビで有名な駿河湾を通り、鮎で有名な狩野川水系を遡り

三島まで立派に辿り着いてくれてたんですね。



「うなぎの味は水の良し悪しで決まる!!」とよく言われますが

三島は富士山からの清らかな湧き水が流れ込んでいますので



ミネラルを豊富に含み水温も一定な軟水のこの湧き水が

うなぎを美味しくする下処理に適しているんだそうです。



浜名湖などの産地から運ばれて来た活うなぎは

三島の湧き水に1週間ほどさらされます。



その間にお腹の中から肉の臭みを消し、余分な脂肪を落とすことで

うなぎの持つ美味しさを最大限に引き出すことが出来ると料理人は言います。



三島とうなぎは信仰とも密接に関わっていたようです。

うなぎは「三嶋大社のお使い」とされて江戸時代末期までは

三島宿でうなぎを食べることはご法度だったそうですが

幕末に薩長の兵が手当たり次第にうなぎを捕まえ

蒲焼にして食べてしまったけれど何の神罰も下らずに

三島のうなぎは素晴らしく美味しいという噂だけが東京方面で有名になり

以来三島にうなぎ屋が増えて繁盛し今日に至っているという説もあります。



どうやら昔から三島とうなぎには特別な関係があったようですね。

次回は三島のうなぎ屋さんについて書いてみたいと思います。


高麗 ~ 激狭でも煙モクモクでも三島でホルモン、焼肉だったらやっぱりココ !!

2017-07-01 17:40:37 | ここらの美味い店

三島にホルモンと焼肉がメチャウマでコスパ抜群の「高麗」と言うお店があります。





「高麗」の建物はかなりの年代物です。

「高麗」の店内はカウンター12席のみの狭~いお店です。

「高麗」のカウンターは12席あっても10人でいっぱいになっちゃいます。

「高麗」はみんなが焼き始めると店内は煙でモクモクです。

「高麗」のおばちゃんは時々注文を忘れちゃったりします。

「高麗」はおばちゃん一人で切り盛りしてるんで入った順の注文厳守です。

「高麗」開店満席時は最初に入ったお客さんが食べ終わった頃に最後のお客さんの注文が始まります。

「高麗」で待ちの順番になってしまった時は他のお客さんの焼肉の臭いで半端なく腹が減ります。

「高麗」でトイレに行きたくなったら近くのパチンコ屋に行ったりします。

「高麗」はおばちゃんが高齢なので疲れちゃうと閉店時間が短くなったりします。

「高麗」の一人前はボリュームがあるので雑然とした盛り付けで出て来ます。



でもでもでもでもっ !!

みんな高麗とおばちゃんが大好きで30年も40年も通ってる(笑)



若い女性のグループだって日本酒片手にホルモン食べながら

隣り合わせたおっちゃんと談笑してる。



そんな不思議な空間なんです。

誰かに連れてってもらわなかったら絶対に見逃してしまいそうな店構えなのに

いつも店外で待ちの人達がいる。


↓ある時はある、無いときは無いw 一番人気の「はんぱ肉」こんなに山盛りで2人前なり。


食べ終わって帰るお客さん達は「おばちゃんご馳走さん、又来るね~♪」とみんな満足気。

こんな店なかなか無いよな~。



至らないことは数々あれど、それを凌駕するほどの肉とタレの美味さ。

忘れっぽいけど優しくて憎めないおばちゃんのお人柄。



教えたくないけど教えたくなる三島の隠れた名店です。



もちろん予約は不可ですので悪しからず(笑)

「高麗」

静岡県三島市本町1-40

営業時間 17時~22時オーダーストップ
     (おばちゃんの疲れ具合により早くなる場合あり)

木曜日定休











ビアーハウス どてかぼちゃ ~ 三島で美味いビールを飲みたければこのお店

2017-07-01 16:09:15 | ここらの美味い店


最初に断わっておきますが居酒屋のようにジョッキ片手に大騒ぎをするお店ではありません。

お連れさんやマスターとの会話を楽しみながら、こだわりのビールの美味さを味わうお店です。

どこか欧州のを思わせる落ち着いた雰囲気の店内で

缶や瓶とは異次元の、プロが注ぐ本当に美味いビールを経験して欲しいと思います。



マスターの竹村さんのビールに対するこだわりは相当なものなので

初めて行かれる方は「こんな感じのビールを楽しみたい!」と伝えてみて下さい。

ビールをより美味しく楽しめる順番やマリアージュするお料理を

きっと教えてくれるはずです。



プロが何故にこれほどまでに手間をかけてビールを注ぐのかのウンチクを

聞きながらグラスを傾けるもの楽しいものです。

本格的な樽生から珍しいビールまで様々な種類がありますので

ビールだけでも飽きることはありませんが

ワイン党の方はワインもありますのでご安心を。



こだわりはビールだけでなく、実は竹村さんの写真の腕はプロ並みなんです。

毎日のように近所を散策し季節や空間を独自の目線で切り取っています。

興味のある方は毎日のようにFacebookにアップされていますのでご覧になってください。

竹村譲二Facebook をコピペして検索してみて下さい。

ここまで書き綴って来て気付いたのですが、、、

どてかぼちゃのビールの写真が一枚もない、、、

探しても探しても出て来ない、、、

いつも間髪入れずにゴクッと行っちゃうからでしょうか(笑)

30年経って今気が付きました、、、すんません。

今度行ったら必ず撮影して追加しますのでご勘弁をww

あっそうだ、僕の拙い写真よりHPで確認してください !

http://www.dotekabocha.jp/

ビールの写真がないんで最後に僕の大好物

ニンニクのフォカッチャのどアップをどうぞ(笑)








あめや鮨~三島一の老舗寿司店を支える親方はこんな人

2017-06-25 21:00:25 | ここらの美味い店
三島で百数十年の歴史を誇る寿司の名店「あめや鮨」

昔から三島っ子の晴れの日のご馳走はここと言われるほど

長く愛され続けています。

現在の親方、長倉慶雄さんは三嶋大社辺りのガキ大将だったお人

だから包容力も根性も半端ない方です。

僕も若い頃から大変お世話になっている恩師とも言える方なんです。



言うまでもなく寿司職人としての腕は一流ですし

何よりもお客さんを楽しませる事が大好きで

美味しそうに食べる笑顔が大好きなんですね。



静岡県の寿司組合の重鎮も務めましたが

偉ぶることもなく現場でお客さんと触れ合って

カウンターでは毎日ダジャレを連発しています。



海外での経験もあるため、お客様をジョークで楽しませて

リピーターさんになっている外国人の方も多いようです。



以前感動したのですが

握りは一口で食べるのが一番美味しいからと幼子が食べ易いように

3㎝ほどの見事なミニチュア握りをひと揃え作ってあげるような

優しい親方です。



だから裏メニューもとても豊富です。

カウンターでお食事される時には「こんな物を食べてみたいな~」って

遠慮せずに声にしてみて下さい。



時間が許し素材があれば必ず応えてくれるはずです。

特に笑顔の素敵な女性と礼儀正しい子供のお願いには弱いです(笑)



そんなあめや鮨のカウンターではお客様同士が

和気あいあいと盛り上がることも珍しくありません。

それもこれも親方長倉さんのお人柄なんでしょうね。



三島においでになったらぜひ立ち寄ってみて下さい。

店を出る時にはきっと笑顔で帰れるはずです。

因みに今回のブログ中、親方とお寿司以外は

全て裏メニューの写真なんです(笑)