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春の女神 【ギフチョウ】 (その2)

2014年04月09日 | 日記
京都府の綾部市に住んでいる友人送ってくれた、

春の女神と言われる、 ギフチョウ についての情報の続きです。


ギフチョウの幼虫(通称:イモムシ)が飼育小屋の中の飼育ケース内で

板の裏側に蛹となって所狭しとくっつきます。

そこから朝方順次羽化して蝶になります。

蛹が割れたら、羽化するのは本当に瞬時のことですが、

濡れた羽が乾いて、広がって飛べるようになるには1~2時間は掛かります。

自然界ではその短い間に、鳥や蜂に襲われて命を落とすことがたびたびあります。





飼育小屋の中には食草の【カンアオイ】が植えられています。

このカンアオイが開発や気候変動でだんだん無くなっていったのが、

ギフチョウがいなくなって【絶滅危惧種】になっていった大きな理由です。

小屋の中のカンアオイに交尾を済ませたメスが産卵します。

産卵は綺麗な新芽などの裏側に産み付けられることが多いです。







ギフチョウには面白い仕組みがあります。

交尾を済ませたオスがメスの交尾器を塞ぐ為に

下腹部に蓋のようなものを作り、くっつけます。

自分だけの子孫を残すために、メスが再び違うオスと

交尾できないように貞操帯をつけるわけです。

正式には【交尾嚢:こうびのう】と言います。

写真は2匹ともメスですが、

上側が交尾嚢をくっつけたメス

下側は未交尾の若いメスです。

襟首の毛が赤茶色っぽいのがメスです。

白っぽいのがオスです。





飼育小屋の中には、6月中旬頃の羽化を目指して、

国蝶【オオムラサキ】の幼虫が、食草のエノキの木に登り始めました。

分かりにくいですね。

拡大してみました。

この後、蛹になって羽化時期が来るのを待つことになります。

それでは6月頃をお楽しみに。



コメント (2)
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