石野真琴のなんでもあり?

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柔道代表監督はそんなに偉いのか

2013-04-03 23:59:59 | 趣味
 代表監督ってのは、そんなに偉いのだろうか。
 世間的にはもう忘れかけている事案かもしれないが、まだ事実関係の調査すら終わっていない。柔道女子日本代表の園田隆二前監督らが暴力やパワーハラスメントを行ったとして、五輪代表選手らが告発した件である。
 詳細は日本オリンピック委員会(JOC)などが調査中だが、全日本柔道連盟はその結果を待たず頭を下げた。東京五輪招致への配慮もあったのだろうが、とりあえず頭を下げれば、世間からの批判はかわせる。飽きっぽい大衆はすぐに忘れる。そんな“政治的判断”もあったのではないかと勘ぐりたくなる。
 園田前監督は暴言を吐いて練習を行ったことを認め、「暴力」と取られかねない行為もあったと反省点を口にした。しかし、その理由として「実力が出せないでいる選手に、からを破ってほしいと思い、追い込んだ練習をしたから」とも説明。追い込んだ練習は園田前監督の情熱の裏返しでもある。
 これに対し、全柔連を批判する選手らは、園田前監督の練習をパワーハラスメントととらえた。そして、訴えても動かない全柔連の体質にも問題があると主張した。
 両者が折り合うのは難しい状況だが、なぜ柔道だけ、代表監督が「追い込む練習」をさせる権限があるのだろうか。不思議でならない。
 柔道は陸上や水泳と同じ個人競技である。例えば、マラソン。シドニー五輪の金メダリスト、高橋尚子さんに、日本陸連の幹部が「精神的に成長させてやる」と強制的に練習をさせることができるのか。そんなことは聞いたことがない。
 水泳も同様だ。「日本水連として、北島康介には根性が必要と考える」と北島を強制的にプールにたたき込めるのか。所属先から「選手をつぶすきか」と反発をくらい、日本水連幹部の首が飛ぶだろう。
 五輪代表候補になるような選手には師匠、または日々の練習を管理する指導者がいる。陸上でも水泳でも、五輪直前まで、その指導者が練習量の調整、体調管理を行う。選手はなかなか選手村に入りたがらない。自分のペースを崩したくないからだ。そこに各競技団体がしゃしゃり出てくる隙はない。
 だが柔道は全柔連が上から目線で所属先から選手を引っ張ってくる。全柔連への声明文に名を連ねた選手らは「監督に背いたら、所属先から五輪候補が永遠に選ばれない。後輩に迷惑をかける」と思ったという。
 五輪候補のレベルにあるとはいえ、精神的に甘い選手もいるだろう。精神的にも肉体的にも「追い込む練習」が必要なケースはある。だが、それを決めるのは代表監督ではない。所属先の指導者や師匠だ。ともに練習してきた指導者との信頼関係があるから、「追い込む練習」でも効果がある。五輪代表決定権のある全柔連の代表監督が権力を振りかざして「追い込む練習」をするから、パワーハラスメントとなるのだ。
 そこで提案したい。
 戦うのは選手であり、栄誉を受けるのも選手。五輪でメダル数が少なくても、代表監督の責任ではないと割り切って考え、余計な練習をして選手の気持ちを暗くさせないでほしい。五輪強化合宿なども各所属先が責任を持って、指導者を派遣すれば問題ないはずだ。代表監督は選手をリラックスさせ、場の空気を和ませる「明るいオッサン」にするべきだ。いかがだろうか。(運動部編集委員)

 全日本柔道連盟(全柔連)の佐藤宣践副会長は17日、東京都内で18日に開かれる理事会で、上村春樹会長に辞任を求める考えを示した。暴力・パワハラ問題に加え、強化委員会に3千万円近い内部留保金の存在が発覚。佐藤副会長は「トップが責任を取らなければ、柔道界の動揺が収まらない」と説明した。
 執行部が集まる理事会前の会合で辞任要求する考えで、「騒動の責任を取って執行部が総辞職する」との案も示すという。理事会では、暴力・パワハラ問題を調査した第三者委員会の報告書をもとに、組織改革の取り組みや内部留保金への対応などを協議する。 

 代表監督が偉いかどうか?は素人の自分などには解りません。ただ、御家芸である柔道でメダルを取れなかった場合、責任問題が選手ではなく監督とされる事で、選手には及ばない事は良い事だと思います。
 それだけに監督は責任が重大と言う事になるんでしょうが・・・・。

 やっと会長、副会長、理事の総辞職が決まりそうです。その要因は暴力・パワハラ問題ではなく、内部留保金等の問題となりそうです。
 このブログでは何度か書いてますが、会長、副会長、理事と言った責任者は、問題が起これば責任を取る為に存在しているわけで、本来なら自分から進んで辞めて欲しかったですが、そうはならないようです。

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