節分会、追儺の鬼

　本日の東京地方は雪でした。明け方前から降り始め、１７時を過ぎた今、自分が住んでいる西東京市で・・・はほぼ止んだ模様です。今回の雪はかなり水分の多い雪なので、今晩から明日の朝には大半が融けて消えそうです。もう少しサラサラの雪なら残るんでしょうけども・・・そうは言っても明日の朝の気温次第ですが・・・。
　都心部の最高気温は４度、もっともこの気温は本日の１時の気温です。これから気温が上がるかも知れませんが、現在の気温が１度～２度なので、たぶんこの気温が最高気温だと思われます。最低気温は０度でした。
　三多摩地域の最高気温は４度で都心と同じく１時に観測されました。最低気温は０度

　毎年これを書いていますと言うか、これを書かないとこの季節が始まらないと言うか・・・。
　本日２月３日は節分です。節分というのは２４節季の一つ（立春・立夏・立秋・立冬）の前日と言う意味です。もっとも江戸時代以降「節分」と言えば「立春」の前日、２月３日を示す事が多いとなったそうです。
　冬から春へ、人々の気持ちが暗い冬から希望の春へと切り替わる節目である事から、この日が尊ばれたと言うのは理解出来ます。
　節分と節分会とは全く違う物で、節分は季節の節目、節分会は「追儺の鬼」の儀式を意味します。「追儺の鬼」とは炒りたての熱い豆で鬼を追い出す儀式の事です。この儀式は中国から伝わったものなので、「鬼」は中国の「鬼」を示します。
　日本で「鬼」と言えば黄色と黒色の縞々模様、虎革のパンツを履いた赤鬼、青鬼、この場合頭部に１本あるいは２本の角が生えている事になります。この鬼は一般的に言えば西洋人、白人を見た日本人のイメージが生み出したものと推測されています。
　白人の白い肌が「青鬼」、日に焼けて真っ赤となった肌の色が「赤鬼」。日本人より体格が良く筋肉質の白人が「鬼」に見えた為、日本の「鬼」となったものでしょうか。
　中国の「鬼」は日本の鬼と違って、「禍々しいもの」を意味します。「追儺の鬼」ではこの家に入り込んだ「禍々しいもの」を豆で追い出すのです。
　家の出入り口を開け放ち、豆を撒いてすぐに閉める。これが「追儺の鬼」となるわけです。
　今日は関東では雪が降っていますが・・・、この雪の中でも寺社仏閣では節分会を行っているんですかね。道路・鉄道は止まり・・寒くて大変だなぁ。

　話題にしたくなくとも、この話題に触れないわけにはいかないような状況と言う事で、また話題の中心は「中国」と言う事になります。元々日本にとって中国は常に先生であり、文明のお手本でした。日本がまだ卑弥呼の時代、中国は三国の時代で魏から送られて来た「金印」には「漢委奴国王」とあり、後漢の光武帝が西暦五七年に倭の奴国王が朝貢した時に授けた印とされます。日本ではまだ文字もなく弥生時代の終盤と言う時期と考えられています。大和朝廷が生まれる以前、あるいはその萌芽の時期だったと言えましょう。
　この時代に中国ではすでにあの三国志演義の時代だったのです。もっとも演義ではなく三国史ですが。
　中国の歴史は良いとして、問題は今年８月に開かれる北京五輪と言う事になります。日本では自分が生まれて１年後に東京で五輪が行われ、それから６年後に大坂万博が開かれ、日本国は何とか国際的に認められる先進国の仲間入りをしたと思います。
　そう言う意味でも中国で五輪が開かれ、これを無事に成功させる事は、中国にとって非常に重要な意味を持つ事になると思います。
　東京五輪の時に整備され、日本の発展の礎となった東海道新幹線、首都高は東京五輪に間に合わせて・・・と言う状況でした。
　あれから四十数年、同じスタンスで日本列島は開発されている・・・、何処かで一度見直す必要があると思うのですけど、それは・・・・無理かな。
　中国でも当然、北京五輪を目指してインフラの整備が進められていると思います。中国政府は北京五輪を無事に正常に終わらせる為に必死の努力を行っていると思います。
　しかし、今回の餃子への殺虫剤の混入事件は、大きな影を生み出すと思われます。五輪には全世界から多数の選手、コーチ等が北京に入り、報道関係者も同数以上入ると思いますし、観客数も莫大な人数となるでしょう。この人数には当然食事を提供する必要があります。
　今回のような事件がその時に発生すれば、中国はまさにその面目を失う事になるでしょう。中国の面目を失わせる事が目的だったように思われます
　もしかしたら、これは製造会社に恨みのある人間が、故意に注入した可能性が高いと思いますが、これ以上は単なる憶測なのでやめておきます。明日明後日になれば、さらに色々な情報が集まって来るでしょう。
　それにしても・・・発覚してから１ヶ月、遅いですね。