石野真琴のなんでもあり?

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放射線は何が怖いのか

2011-03-24 12:21:42 | 趣味
 原子力発電所の事故以来、放射線の風評被害が広がっています。
 日本は長崎、広島に原爆が落とされて以来、放射能、被曝による被害がどんな物か経験しているだけに、その恐怖は募るばかりと言う人が多いようです。
 さて、放射線を浴びるとどんな危険があるかと言えば、簡単に言えば生物の遺伝子を傷つける被害があると言う事です。
 生物は常に遺伝子を元に様々な酵素やタンパク質を生産しています。DNAからRNAに遺伝子情報を移し、この設計図に従った「もの」を作り出すわけです。遺伝子に傷が付けば、生産される物が役に立たなくなる可能性があります。
 具体的に言えばその結果、「癌」になる可能性が高くなるようです。
 癌になる可能性が高まると言っても、1981年から癌は日本人の死因のトップで、2006年度は死因の約3割を占めているそうです。
 だれでもある程度の年齢になると、癌になる確率は急激に高くなるのです。死因の3割とすれば33%と言う高確率です。

 強力な放射能を受けた場合は、遺伝子が傷つく事と同時に、例えば白血球が破壊されると言った被害が出るようです。

 一時に強い放射線を浴びた場合は、多数の遺伝子が傷つき、白血球が破壊されると言った被害が出ますが、では、ある程度の放射線を何度か受けた場合はどうなるか、と言えばその結論から言えば、その被害は小さくなります。
 生物の遺伝子は一度傷ついても、ある程度治る能力、治癒能力があります。
 例えば10ミリシーベルトの放射線を年に10回浴びて、合計100ミリシーベルトとなった場合と、一度に100ミリシーベルトを浴びた場合で比較すると、その生体に対する被害は、一度に100ミリシーベルトを浴びた場合の方が、より深刻な被害となるのです。
 10ミリシーベルトを浴びて傷ついた遺伝子を回復させ、また壊れた遺伝子を回復させを繰り返す事になるからです。

 乳幼児は体内において、爆発的に細胞分裂を繰り返しています。したがって、放射線の影響を受けやすいとも言えます。
 乳幼児に関して言えば、今のところ、水道水の放射能の危険より、水を与えないために発症する脱水症状、ミネラル水を使った場合、硬水では下痢を起こすとか、そちらの危険性の方が高いようです。

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