石野真琴のなんでもあり?

多趣味な石野真琴が、普段感じている事、将棋、祭り、甲冑等々、趣味の内容を描きます

新潟州構想

2011-01-30 21:26:38 | 趣味
 泉田裕彦知事と篠田昭新潟市長が25日、共同会見して発表した県と新潟市を合併する「新潟州」構想。地方自治改革の一環として、大阪府と大阪市による大阪都構想、愛知県と名古屋市による中京都構想が話題を呼ぶ中、新潟にも突然“飛び火”した格好だけに、今春改選期を迎える県議や新潟市議からは戸惑いの声が広がった。一方、住民からは期待の声も出ており、統一地方選に向けて議論を呼びそうだ。
 「きょう突然知った。地方分権の時代でこういう話がでたのだろうが、正直戸惑っている」と話すのは、新潟市議会最大会派の新潟クラブのある議員。春の市議選に出馬を予定しているが、影響について「コメントできない」と言葉を濁した。
 新潟市内が選挙区の民主にいがたの県議も「唐突。議論もなしに構想が出たことは驚き」と困惑。しかし、「県・市の二重行政を解消し、自治権強化を目指す」という新潟州構想の目的については「中長期的にみれば財源、権限を移譲していくのはいいと思う」と理解を示した。
 ある自民党県議は「大阪や名古屋と違って、流通・経済規模や都市機能、人の集積に差がある新潟においては分不相応な気がする」と疑義を呈した。
 これに対し、新潟市江南区在住の60代の主婦は「市役所がなくなるかもしれないのは想像できない。中央区のように大きい区はいいかもしれないが、小さい江南区はどういうサービスをしてもらえるのか」。中央区の30代の会社員は「もっとよくなるなら州でも都でもいい。ちゃんと説明をしてもらい、議論をした上で、進めてもらえれば」と話していた。
 新潟州構想について、泉田知事は「国の地域主権改革が順調に進まない中、より住民に即した自己決定ができる仕組みを作りたい」と意義を強調。篠田市長は「司令塔を一つにし、より自治度の高い地方自治体を作るべきだ」と実現に意欲を示している。

 道州制については、様々な意見があります。しかし・・・新潟州と言うのでは、やはり小さすぎるのではないかと思います。県単位では州と言っても・・・
 例えば日本全土を東海道、関東州、東北道、北陸道、近畿州、山陽道、四国州、九州と7つに割るとか、細かい話で言えば、関東州は大きすぎる、と言っても面積ではなく人口でと言う事ですが、北関東州と南関東州に分けるとか、東北は陸奥と出羽に分けるとか。東海道と北陸道の間にある長野県、山梨県をどうするか・・と言った話もあります。
 名称も東海道、東北道、関東州、九州と言った馴染みのあるものは良いとして、山陽道か中国か、四国州か山陰道か。
 もちろん、その境界をどうするかというのは最大の問題でしょう。例えば関東州に神奈川県は入るのか、それとも東海道なのか。神奈川県を南関東州に入れた場合、南関東州は事実上東京と神奈川、千葉の三県とすれば、東京都横浜と言う日本最大の都市が二つ含まれる事になります。
 道都あるいは州都にも問題があります。東海道に横浜と名古屋が含まれる場合、どちらを道都とするのか。

 新潟市を拡大して、新潟県内の市と全部合併して、新潟県の機能を新潟市の機能に含める、と言う構想であろうと思いますが・・・。
 地方自体の権限を集中させる事は良い事ですが、その為にきめ細かいサービスが出来なくなったのでは、本末転倒という結果になります。
 元々は・・今では地名ぐらいしか残っていませんが、歴史的に見れば戦国時代には郡代がおかれ、市や町ではなく自治体の最小単位は郡でした。
 明治になって、1878年の郡区町村編制法で行政区画としての郡が復活し、1890年に郡制が公布された。郡は府県と町村の中間の地方公共団体として規定され、郡会が置かれ、郡会議員が選挙されたと言う歴史があります。
 結局、市町村と県と言う単位で考えると、郡という単位は中途半端と言う事でしょう。
 同じように国と県と言う単位を考えた場合、道州と言うのは中途半端になる可能性もあります。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿