今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

鳥取では人気の日本酒??

2006年01月28日 | お酒

 アキバ駅前プラザビル4階に、鳥取米子の稲田本店の直営の居酒屋「稲田屋」がある。開店2日目に行って以来、「強力」に惹かれて数回利用している。今回は山陰の肴で一杯やろうと地元の仲間と飲むこととした。あごの野焼き、白はたはたの一夜干しなどを肴に純米強力の冷酒は旨い。次はと2種類の燗酒の中で安い方を頼む。メニューには酒の品名は書いてはないが大徳利4~5本程飲んだ。

 金曜は込むので2時間までの中、7時もだいぶ回って全員揃った。後の連中には純米吟醸稲田姫の冷を頼んだところ30分も前から最終オーダーを聞きにきた。それではとグレードをアップして高い方の燗酒を2本注文。

 出てきた燗酒でびっくり。今まで頼んでいた燗酒とは違い、辛いのなんのって、アルコール臭くてどうしても日本酒とは思えない。焼酎に燗したんじゃないかと、店の子に確かめさせる。

 なかなか戻ってこない。暫くして日本酒で間違いありませんとのこと。それではと店長を呼ぶ。店長、席にくるなり私は利き酒師です、これは「トップ水雷」といって鳥取の地元では人気のある日本酒で間違いありませんと言う。そうなら飲んで確認してみなとお猪口を渡す。

 同じ銘柄で安いのは日本酒らしく味わい深い。値段が高くなったとたんに焼酎の燗と見まごうものに大変身とは常識では考えられないが、あくまでもこういうものですとのご宣託。

 最後の一本ですと、トップ水雷のラベルの貼ってある一升瓶まで持ってきて封を切る。確かに同じもんだが瓶の裏には米や日本酒度、酸度などの表示もなんにも張っていない。元々、焼酎も造っている酒蔵だからラベルの張り間違いじゃないかね。まだ納得がいかないね。

 まあいいと、2本の燗の日本酒?には手を出さずに勘定を払って店を出る。稲田屋の店長さんの言う、これが昔から鳥取では人気の日本酒だとは鳥取のノンベイさんは物好きだね。


料亭の今?

2006年01月26日 | お酒

 週中から新年会の三連発。連ちゃんでお疲れの一週間であった。会場はというと元割烹料亭?今は宴会場「早坂」。中一日は別のところで(水)、(金)と同じところとなった。

 料亭は、バブル崩壊以来、交際費の削減や経費切りつめなどで社用族がガタ減りした上に、元々自腹でのお役所関係の宴会も各種手当てや給料の削減で余裕なし。必然的に安い飲み屋へと走ることとなった。結果、客離れで市内にあった料亭の数軒は廃業。今は華やかだった昔日の面影もなく、市場町の「萬菊」、中央3丁目の「はるのや」、そして「早坂」=「最上」ぐらいが何とか昔の客層を中心に営業している。

 その料亭も生き残りを賭けて、今は格式張ってなどいられず、大衆料金の宴会場へと衣替え。中身はホテルや気の利いた大きな居酒屋と大して変わらない。差別化は1~2品の料理に一寸の手間を掛けるか、その昔に客によっては金掛けた器を出してくれること。それとお姐さんを呼ぶのに多少は格好がつくことぐらいのことか。そういえば大事なことは〆の時間を過ぎても多少の無理は目をつむってくれること。

 料亭の低迷と大衆化に比例して、やたら騒々しい居酒屋が増えてきた。世の中、不景気になりゃあいたしかたない。客の飲み方も変わった。飲み放題とかが当たり前になってきた。飲む方も段取りするほうも楽な反面、酒にうるさい酒飲みにはちょっと困る。飲みたい酒が店のメニューにある場合なんぞ地獄みたいなもんだ。勢いまずい燗酒をがぶ飲みして翌日は苦労する。幹事さんも会費に少し色を付けて、ちょっとはいい酒を出すぐらいの気配りが欲しいもんだ。

 それにしても「早坂」で2日とも同じ仲居さん。てきぱきして愛想がいい。一緒に写真を撮ったが名前を聞くのを忘れちまった。残念。

 

 


「米百俵」が「株百分割」

2006年01月26日 | お酒

 日本酒は「純米酒」に限る。特に酒米に「五百万石」を使った酒が好きだ。この酒米で造った酒は口当たりがよく、冷やしても燗にしても口当たりが良く、ふくよかである。日本酒はいまいちという連中でも結構飲める。

 ところで米百俵で約6トン、酒にすると大凡のところ精米70%純米酒で約4000升の酒が造れる。かくも、もったいない大量の旨い酒が生みだされることとなる。

 そういえば、その昔、施政方針などという有り難い演説で「米百俵」と言っていたお偉いお方がいた。平民のあっしらなんぞには、米百俵などという有り難い話は高いとこの話で、ますますおかしな世の中になっている。税収の無い田舎で生活保護を受けらない人が大都市に移住しつづけているじゃありませんか。百俵の果実は一体どなたさんの懐に入っているんでしょうね。

 これからはやってもいない改革の総仕上げなどと、金貸しの元締めだった竹中某とホリエモンで三人で新しい國を作りましょうなどと言って、あっしら平民をたぶらかし、ホリ某がとっ捕まると、ありゃあ方便でしたなんて訳のわかんないことを言っている。  いつの間にやら、ブッシュさんのご機嫌取りに「米百俵」より総仕上げは「株百分割」が手っ取り早いってんで、ホリエモンと組んだんでしょうな。

 昔から株は薄めすぎるといけねえと是川銀三翁さんも言ってやした。株に絡んで人様に迷惑かけた小佐野、横井、光通信の重田、ろくな死に方はしてない。株をもて遊んじゃいけないよ。昔の爺いの話も聞いとけばよかったものを。

 酒の世界も、アルコールで薄めて「粉飾」しても判る奴には判るんですよ。薄めたやつは純米酒のように旨い酒にはならねえし、丹念に保存しても醸成して価値ある古酒にはならないんだよ。分かるかい。


手打ち麺の迫力

2006年01月16日 | 下町

 日曜の夕方、かあちゃんが「馬賊のラーメン食べたいわ」なんて言うもんだから、買い物がてら浅草の「馬賊」へと向かう。店の前に車を止め、中を覗くといつものようにテーブル席は一杯である。カウンターの2席を入れ17~8人も入れば満席である。

 ちょうどいい按配に手打ち台のすぐ脇のカウンターが空いていた。ドスンバタンと麺を叩きつける様子は迫力満点だ。粉をまぶしながら何回も叩きつけ振り回し、細長くなると束ね、また、叩きつけるという一連の動作は見ていても飽きが来ない。振り回すために握った端がだんだんと大きくなる。両端のダンゴを切り落として鍋に放り込んで終了だ。

 つけ麺とネギラーメン、餃子を注文して、しばし見入る。しばらくして注文したものがテーブルに運ばれてきた。やや不揃いの太めの麺はつるつるしてコシが強く、麺の味もしっかりしている。スープの味はやや単純なのが気にかかる。先月食べたチャーシュー麺のほうがお奨めだ。餃子は肉もしっかり入り大ぶりで焼き加減もよろしい。お腹が一杯になったところで餃子を家での酒の肴としてお土産で注文。

 店の外には寒空の中、2~3人が待っていた。


酒仙と碁

2006年01月15日 | お酒

 この頃、朝6時半過ぎには家を出るもんだから昼頃になると、晩酌のやりすぎのせいもあるかやたら眠くなる。昼寝が当たり前になり、相手はいるのだが碁をやる気にいまいちならない。

 去年までは昼飯を流し込み(カロリーメイトゼリーと野菜ジュース)、ほぼ毎昼に碁を打っていた。それはそれで気分転換になっていた。朝も今よりも遅く、電車でも寝られたせいもあったか。

 土曜は久々の「お神」主催の囲碁会である。約20名以上集まり、持ち点制の空いている者同士の任意対戦形式である。座敷だから足が痛いの痺れるので、参加者は大変な思いをしただろう。

 結果は2勝1敗、途中用事があり抜け出したせいで、予定した対戦数をこなせなかった。「置かせ碁」得意のおジンは、コンだけ置いたら負けるはずがないと思っている輩の鼻をへし折る快感がたまらない。てなことで相手選びは4子置かせるT君を特別指名。ブランクを埋めるべく1時間半以上かけて打つ。上々のスタートであった。片目が明けばあとは気が楽てな訳で気楽に打ちすぎ1局を落とす。悪い癖だ。

 雷鳴轟く中と緊急の用事の後、会場に戻ると賞品贈呈も終わり宴会の部に入って大盛り上がり。さぞや酒の肴にされていたことか。

 それでもよし。囲碁は酒が入ればなお楽し。古来から碁打つ仙人の脇に酒がある絵が多いのも大いに分かる。

 お開きの後、囲碁会若手?(とはいっても50代)と「八平(やっぺい)」でホッピーで飲み直しをしたのは言をまたない。


庁舎移転の影響

2006年01月15日 | お酒

 適当な休肝の後、千葉に寄った帰り、そろそろ一杯やることとした。金曜日でもあり、相棒を見つけるのが難しいかと思いきや暇な人は結構いる。ちょうど4人揃ったところで久しぶりに本千葉の「一福」に顔出すことにする。

  この「一福」、前は魚屋をやっていたそうで、成る程と頷ける魚中心の店である。4~5人のカウンター席と追い込み座敷にテーブルが3つ。17~8人入ると一杯だ。この店、釣り好きの親父と見るからに温和なかあちゃんとでこじんまりと営んでいる。客層はご近所の常連さんのほか、県庁城下町でもあり県の連中が多い。

  メニューには定番の天ぷらとしめ鯖の他、黒そいの唐揚げ、鯛の煮付けなどの魚料理が用意してある。どれも、新鮮でしっかりと仕事している。本日はというと生きのいいしめ鯖にハゼの天ぷら、揚げ出しとラストにはいつもの卵焼きを頼む。いつもそうだが、4人でビールで乾杯のあと焼酎2本空にして、前述の料理を適当に頼んで大体3千円前後、2人でも焼酎1本で同じぐらいの勘定である。気楽に寄れる店ではある。

 最近、このエリアでの昔からの飲み屋の閉店が続いている。更にこの先、県南庁舎の立て替えとかで、水道局だとか企業庁だとかが幕張に移転するらしい。店ではノンベイの客足が遠のくかと心配している。残っていてほしい店である。


久々の休肝日

2006年01月12日 | お酒

 月曜日朝いち、前々日からのひどい咳で近所のSちゃん先生とこに飛び込んで薬を貰う。暮れの風邪とは熱が無い分違うが咳の出方でいろいろと風邪にも小難しい決まりがあるそうだ。どうやらインフルエンザではなさそうだ。風邪は治ったと思っても1~2日は処方の薬を飲まないとぶり返すことが多いとのご宣託。今回はSちゃん先生の言うとおりにしよう。

 てなことで、週末の金曜日までお外では休肝日の優等生。そうはいっても家では寝る前に石川の酒「黒帯特別純米悠々」の燗酒で寝酒で睡眠時間を確保。燗にするとふくよかさが香るいい酒である。

 先生の言うこと聞いて大人しくしていたせいか3日ぐらいで快癒。お休みも明日ぐらいまでか。

 

  

 

 


都賀の「将軍」様

2006年01月07日 | お酒

今年第一回目の新年会。来週にはあと三回控えている。今回は総武線都賀。千葉から成田方面での飲み会は滅多にない。

目指すは都賀駅西口2分、住宅街の入り口近くの居酒屋「将軍」である。テーブル席もあるが20人くらいの宴会ができる座敷もある。今回は14人での新年会。座敷に張り出してある日本酒のメニューを見るとあるではないですか、暮れに飲んだ静岡の「臥龍梅」。その他の日本酒は「景虎」や「久保田」などの定番もの。

宴会はおきまりの飲み放題。当然「臥龍梅」は特別注文。それでも特注を出して鍋でワイワイと飲る。この日の話の中心は、今春退職のお方達の身の振り方。おジンも人ごとではない。まあ、今年いっぱいでゆっくり考えようか。

値段の割に結構料理も食べて飲んだ宴会も時間通りでお開きなり、都賀駅ではタイミング良く東京行きの快速に飛び乗った。

アキバへ着いたら、まだ10時前。明日は土曜日、週末の恒例「しずか」に寄る。女将の花子さんと世間話で気がついたら、シンデレラのお帰りのお時間となる。


今年も秋葉原駅前から

2006年01月05日 | お酒

  近頃の御用始めとくりゃあ、おきまりの挨拶と御神酒の替わりにペットボトルのお茶か缶コーヒーで乾杯。酒気帯び運転防止も分かるが味気がない。職場で飲むことへの自粛もあるが、表向きでは人間関係を大切に言いながら、ますます仕事場の雰囲気が殺伐としてくる。仕方ねぇかと思い、昔は良かったねと思うのは年のせいか。

 御用始めの当日は、帰り際にアキバのショップに寄って遠隔でのWebカメラ設定についてご教示願う。動的だなんたらと小難しいWebの仕組みに疲れたところで、家に帰り、正月に松坂屋で買ってきた「大七純米生もと」で一杯。やっぱり旨めえなあ。

 さて、翌5日、秋葉原駅前での飲み始めだとばかり、近所の仲間Sに声かけてガード下「真澄」へ。えらい繁盛でなんとか2人テーブルの席を確保。真澄酒造の「あらばしり」と「樽酒」、つまみはホタテの煮付けとしめ鯖を注文。何人も客が覗いては帰るのを見りゃあ、さて、席を空けてやるかと賑やか過ぎる真澄を後に次の店へ。

 久しぶりに秋葉原東口駅前の「山城屋」。住吉の「山城屋」とは縁もゆかりもないとのこと。ここも女将一人で大忙し。燗酒と店名物「にら玉」を注文。燗酒は出てきたが、ニラ玉の顔がいつまでも拝めない。小松菜のおひたしのお通しで飲んでいる内、頼んでもない隣のつまみがテーブルへ運ばれてきた。旨そうだが手を付けないで隣に渡す。相当忙しそうだ。親父が店に戻り、ニラ玉も出てなんとか落ち着いてきたところで、女将が悪かったねぇとお詫びの「つまみ」を出してくれた。まあ、おまけのつまみの出てくるまでに2合の燗どっくり3本仕上げた。

 明日は、都賀での新年会第一弾。今日はここまでと、酒の染みわたった体に寒風もまた心地よく鼻歌混じりでご帰宅だ。

 2軒併せて一人3200円。旨い酒と人情に出会えて、勘定が気楽となりゃあアキバも下町。嬉しいねぇ。


田原町「松楽」と初詣

2006年01月03日 | お酒

 元日、2日と初詣も家の神棚と仏壇ですませ、家でゴロゴロしていた。なんともケツが疼いてしょうがねぇ。休みはあと一日、今日を限りとくりゃあ、お外の神さんや仏さんに挨拶しなけりゃあなるめえ。勝手な屁理屈こいて、まずは、毎朝の通りがてらにお参りしている浅草橋「銀杏が岡神社」へ。

 ついで、娘が厄払いするという鳥越さんへ。混んでない神社は実に清々しい。厄払いを済ませた娘とかあちゃんと落ち合いタクシーで浅草へ。昼時でもあり、いつもの田原町の天ぷら「たけなお」へ。浅草寺・雷門周りの天ぷら屋や蕎麦屋は、この節、並んで待つのが常識。ご苦労さんなこって。常連さんの多い「たけなお」ではすんなり座れる。天ぷらと刺身の定食を待つ間、熱燗を注文。寒さのせいか昼の燗酒は腹に滲みわたり実に旨い。さて、あっさりと香ばしく仕上がった天ぷらもゴチになり、仏さんの顔も立てずばなるめぇと浅草寺へ。

 浅草寺の本堂へのメインルートは、やたら人が多く歩けやしない。せっかちな「お神」としては、すべての干支の守り本尊を祀っている「影向堂」へ花屋敷方面からまっつぐ向かう。亥年は「阿弥陀さん」だ。お参りをすませたとこで買い物をしたそうな娘らと別行動。一人で我家の宗旨である東京での本山、浅草東本願寺へ。

 田原町交番からの行きがてら、デカモツの「松楽」のあたりでいい臭いがしてるってんで、中を覗くと賑やかに飲っていやがる。筑波EXが開通以来久しぶりだ。箱根駅伝最終区間の実況中。相当盛り上がっている中、近所のおばさん達と差し向かいで酎ハイと大串のモツと煮込みで参戦。まじめに通った記憶がない母校であってもシード権を確保したところで一安心。天ぷらの後でも旨いものはそれなりに入る。胃袋の許容値はていしたものだ。

 「松楽」を早めに切り上げ、本願寺さんの本堂の椅子に座り、しばし荘厳な雰囲気の中、お経を聴きながらの酔い醒まし。本願寺さんへの道すがら煩悩に惹かれたこと、如来さん「悪人なおもて往生す」とお許しあれ。

 お詣りも済ませ、腹もふくれた、酔いもちょうど好い加減だ。風に吹かれながら腹ごなしと上野から御徒町、アキバへ、今はやりのウォーキングと洒落るかと「ランナウェイ」を歌いながら本願寺を後にした。