今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

「万引き家族」、「空飛ぶタイヤ」そして提案「中原の虹」

2018年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

 御徒町に最近できた上野トーホーシネマズ。久しぶりに映画でも見ようってんで、土曜日の朝っぱら早くから「コンビニ」で買った握り飯と、最近はまっている「麦茶ラテ」をリュックにしょっ担いで出かける。

  目当ては外国のカンヌ映画「〇△賞」というテエヘンな賞をいただいたという「万引き家族」だ。巷の話題のかけらでも吸っとかねぇと、世間様から置いてけぼりにされちゃあ情けねぇてなことだ。

 荒筋は、 様々で厄介な体験を持った得体の知れねえ5人プラス1人の偽装家族(共同体?)が繰り広げるドラマてぇ設定だ。幼児虐待など世の中の底辺を語っているようだが、あまりにもアッケらかんとして悲壮感が見えちゃねぇが、そういう意図だろう。

  まあ、現実的でない点は鼻っから織り込み済みとのことだろう。外国人受けのする造りだ。

 翌週。ハリウッドなど金のかかった映画がとっても好きなオジンとしては、主義を替えて金のかかっていない日本映画て池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」を観た。たまたま最近、池井戸潤と浅田次郎の小説で読む本も無い時、新刊の単行本が出るのを待つ間に再読していた小説だ。「空飛ぶタイヤ」は、三菱自動車のリコール隠しを題材としたノンフィクション、長瀬も案外と役者だのうと感心しつつストーリーも原作をうまく表現している。

 たまには、宇宙戦争ロボット戦記、恐竜のハリウッドから暫しオサラバし、人間ドラマや社会問題映画もいいものだ。

 映画界に期待はしちゃあいねぇが「提案」だ!!。浅田次郎の全四巻の大長編小説「中原の虹」を映画化してくれろ。満州馬賊「張作霖」と日本を含めた諸外国の草刈り場とにった滅びゆく西大后「清国」を描いた小説だ。これを日中合作で映画化すると面白ぇ。 日本の満州政策と日中戦争の一端を小説で暴いている・・原作どおりなら中国共産党は乗ってくるぜ!!

 てめえの親父は、都合二回の招集で満州に従軍していたとは聞いている。今となれば残念だが、その時のことは息子の俺に話さないままに、あの世に逝っちまった。外国と違って日本の歴史教育。特に近代史はが学校では教えたがらねぇ!! ガキの頃から明治以降、特に大正・昭和初期あたりに来るとの時間切れハイサヨナラで卒業が通り相場だ。特に昭和の前半はまったくで余程教えたくねぇんだろう。縄文・弥生、藤原・足利、後醍醐、後白河よりも余程大事だとは思うがねぇ。

 危ない安部ちゃん、学校から歴史の時間も選択制にして無くそうという魂胆見え見えの昨今、近世歴史音痴の日本人には、中国、朝鮮半島、ロシア問題など冷静に判断するには、いい勉強になるてぇもんだ・・

 ところで、オジンが浅田次郎のイチオシは何だといえば明治・大正・昭和初期が舞台の「天切松闇語り」。最高傑作は「中原の虹」だとは思っている。そして、今回の語り口は「天切松」風にしてみた・・趣向。

 さて、次は「焼肉ドラゴン」で浪花の下町物語にするか・・・

 


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