今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

新宿御苑のユリノキの種子と高級ハチミツ

2018年11月25日 | 森林と環境

 今年もユリノキの種子を求めて、新宿御苑にブラリ散策。JR千駄ヶ谷駅で降りて新宿御苑の千駄ヶ谷口へ約5分。入苑後、昨年H29年と較べて日本人の約倍近く印象の外国人の多さに驚く。苑の紅葉はいま少しだが、今少しの間合いの美しさとコントラストにオジンは満足。

 目的は御苑のシンボリツリーのユリノキの種。種の獲り頃と見込みビニール袋を持って公園の中心の樹齢約120年のユリノキの根本に這いつくばること小1時間。リュックサックに帽子にマスク、さぞや変な日本人だと思われたことか。翼のある種子を千~二千個は採取したか。勿論、御苑のパトロールの方にご了解を得る。

 理由は外来種のためだ。120年前に国内初に北米か欧州から持ち込んだものという。かつて、北米では西海岸からロッキー山脈に付き当たりまで、一面のユリノキの森林があったようだ。向こうではチューリップツリーと呼ばれている。20年もあれば高く・マッツグで、太く、花はチューリップに似て、蜜は高級ハチミツとして人気が高い。住宅資材や船舶材、家具(ホワイトツリーとして)などに使用され、今は殆どがトンもろこし畑や麦畑、牧場にとって替わられ森林で残っているところが少ないようだ。

 国内では、迎賓館前並木、日比谷公園外堀、上野博物館前シンボルツリー、街路樹に多い。個人の庭には、移植が難しく、早く大高木となるために殆ど普及していない。個人では、相当の庭園をお持ちのご仁ならば植えられていられるようだが・・

 そこで、オジンは群馬の社の山にユリノキを植え育てようとの試みなのだ。杉、ヒノキは植えてから収穫まで50年前後は必要だ。若い林業人には長い間育ててもインセンティブが少ない。団塊世代のオジンにはお目にかかれないが、彼らに自らの成果(インセンティブ)を手にさせてやりたいの一念なのだ。幸い、凡そ70~80年生の一本のユリノキの大木が社の山に生えている。土壌との性もあっているのだろう期待ができる。

 森林崩壊が叫ばれている今、この試みはSDG's」の地球環境面での理念にも沿っている。森林の更新の新たな試みでもありと自負している。

 10年先前後には、純国産・級純粋ハチミツ「群馬産ユリノキのハチ蜜」乞うご期待。