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今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

ケヤキの街、中央前橋駅前のスペイン料理

2016年04月29日 | 日本の森と酒

 群馬・前橋市はケヤキの街、前橋市で「森の木と家を繋ぐプロジェクト」の会議も一年経過、具体的な取り組みも幾つか進んできた。メンバーで初めての飲み会をやろうということになった。前日は千葉の五井で遅くまで日本酒一升瓶、朝早く群馬入りで寝不足の極みである。寝不足もドリンク剤と飲み会の掛け声一つで覚醒するのはサガか?

 会議の後、地元以外の面子は上毛電鉄「中央前橋駅前」のホテルにチェックイン。顔を洗い寝不足顔をシャキットさせる。メンバーの待つ駅前のスペイン料理エルビエントへ。調度品や新橋の老舗錠前屋の堀商店から取り寄せた金具類など細やかな拘りあるお洒落な店である。

 まずはシェリーの食前酒で一年目に乾杯。まずはパンにオリーブオイルを付け空きっ腹を落ち着ける。店お薦めのハウスワインで順番に「飛魚の酢漬け」、「バイ貝り塩茹でシェリー風」、「丸ごとトマトのシェリービネガーマリネ」、「イベリコ豚のサラミ」など日本酒にもぴったりな肴が順番に出てくる。幹事さんが店にキープしてある日本酒も有る。松竹梅の「純米生酛 白壁蔵」である。灘の酒で生酛だけにしっかりした男酒だ。スペイン料理にも不思議に合うのでワインから日本酒に移行。〆はパエリアで腹ごしらえ。

 既に予約済みの二次会は、幹事さんの設計したという近くのカウンターBARへと向う。まだ若いオーナーは著名なバーテンさんに修行したらしくBARの棚の品揃えは多く、落ち着いた雰囲気の店だ。三年前の銀座の四丁目のピアノバー以来、カウンターバーにはご無沙汰している。懐かしい思いがあるが頼む飲み物に迷う。とどのつまりスコッチのハイボールを注文する。二杯目はこれまた考えるのが面倒と懐かしいバーボンのオンザロックと定番。お隣のお仲間の教授は、躊躇することなく開口一番で「マティーニ」とこなれていらっしゃる。下町居酒屋放浪の親父は、カクテルを普通に注文したいが引き出しがないのを痛感。まだまだ勉強すべきか歳と相談だ。

 翌朝はユックリ寝て朝風呂に入る。チェックアウトでホテルからビニール傘を戴き、中央前橋からJR前橋駅へ、小雨に煙るケヤキ並木に見せられブラブラと歩く。花燃ゆの「香取素彦」以来、かつての生糸の生産拠点で日本の生糸輸出を担ってきた県庁所在地だが、高崎市に商業の中心は移行した感が否めない。駅前でレンタカーを借り、「水造り」の仕事で県内に「いざ出発!!」。「歳を吹っ飛ばせ!!」である。

 

 

 


「傘寿の仙人」と新橋「烏森」はしご酒

2016年04月17日 | 日本の森と酒

 新年度も始まり、今年度も相変わらずの丸の内と新橋の掛け持ちのお仕事。赤坂での森の仕事の会議も終わり喉が渇いた。久しぶりに青山の仙人と「一杯飲もうか?」てな訳で連絡。新橋駅の汽車ぽっぽ広場で待ち合わせる。

 金曜日ともあって駅前広場は賑わっている。行くあてもない烏森、飛び込みの居酒屋で思い当たる節といえば、まずは、三~四年前と一年前に立ち寄った新橋二丁目ヤマダ電機裏の「野焼本店」。二年前には吉田類の酒場放浪記」で紹介された。いつものオジンの吞みスタイルの行き当たりばったり、まずは覗いてみる。

 「野焼」は狭い路地に面してなかなか判りにくい場所にある。一次会がハネルにはまだ早いためか運よく店に突入。通りに面して屋台のような立ち飲みと焼き場の裏は立ち飲みの4倍くらい収容できるテーブル席がある。年寄りの二人組み、立ち吞みは御免とテーブル席を所望すると、入り口の職人風の二人連れが席を空けてくれた。

 同じテーブルには向かいの席には若い女子の二人組みが賑やかに梅エキスの焼酎割り「やかん」を吞んでいる。「やかん」とはコップ喫水線いっぱいに生の焼酎を注ぎ、自らが梅エキスをコップに割る分のスペースをすすり、空いた分だけエキスを入れてもらうってやつだ。多く割りたければ多く焼酎を啜ることになる。従ってなみなみのコップいっぱいの焼酎の総量は変わらないので後で効く。

 最初はいつもの生ビールからスタート。すぐに「やかん」に切り替える。結構効くので二~三杯が限度だ。肴は一本110円からの鳥とモツの串と、本日お勧めの「マグロ刺し」。入れ替わりが激しく女子二人組みに声掛けるまもなくカップルと入れ替わり。横のテーブルも女子を含むサラリーマングループへと入れ替わる。昔は女子の入れる雰囲気ではなかったが「吉田類氏」の力が偉大なのか、吞ん兵女子が多くなったのか店のムードが気持ち華やかになっている。入り口近くで落ち着かないので、「やかん」にやられないうちに次の河岸へと向かう。

 さて次はと、烏森神社の参道を抜けサラリーマンで賑わう烏森の飲み屋街を抜け、新橋四丁目の桜田公園の近く土佐料理の浪漫亭の手前の「三蔵 別館」に入る。野焼でキツクやっていたので、ここはホッピーブラックでクールダウン。名物の分厚いハムカツと春キャベツメンチカツ、そして串物を注文。初めての店だが一度寄ってみたいと思っていた。都内に数店展開するチェーン店だが雰囲気は大衆酒場で親父向き、一人でも入れる雰囲気てなとこか。どちらかと言う「三蔵」のほうがレパートリーが豊富で安い。「まこちゃん」に似た雰囲気もいただける。

 10時近くになり青山の仙人と新橋駅頭でお別れ、それにしても青山の仙人は偉大である。そろそろ傘寿も近いためか飲み量は多少減ったようだが衰えを知らない。心臓バイパス手術を受けてなおオジンに付き合ってくれるのは頭が下がる。

 半年前に吉田類が地元(アキバ)の飲み屋を紹介していた。まだ客足が落ちていないので落ちついた頃に仙人に紹介したいものだと思いつつアキバへ。ヨドバシアキバの前を抜け、提灯の火が消えている行き付けの「小さな小さな赤提灯」の戸を開ける。ママさんに「一杯だけ、お願い!!」と手を合わせて芋焼酎のお湯割りで〆る。