群馬・前橋市はケヤキの街、前橋市で「森の木と家を繋ぐプロジェクト」の会議も一年経過、具体的な取り組みも幾つか進んできた。メンバーで初めての飲み会をやろうということになった。前日は千葉の五井で遅くまで日本酒一升瓶、朝早く群馬入りで寝不足の極みである。寝不足もドリンク剤と飲み会の掛け声一つで覚醒するのはサガか?
会議の後、地元以外の面子は上毛電鉄「中央前橋駅前」のホテルにチェックイン。顔を洗い寝不足顔をシャキットさせる。メンバーの待つ駅前のスペイン料理「エルビエント」へ。調度品や新橋の老舗錠前屋の堀商店から取り寄せた金具類など細やかな拘りあるお洒落な店である。
まずはシェリーの食前酒で一年目に乾杯。まずはパンにオリーブオイルを付け空きっ腹を落ち着ける。店お薦めのハウスワインで順番に「飛魚の酢漬け」、「バイ貝り塩茹でシェリー風」、「丸ごとトマトのシェリービネガーマリネ」、「イベリコ豚のサラミ」など日本酒にもぴったりな肴が順番に出てくる。幹事さんが店にキープしてある日本酒も有る。松竹梅の「純米生酛 白壁蔵」である。灘の酒で生酛だけにしっかりした男酒だ。スペイン料理にも不思議に合うのでワインから日本酒に移行。〆はパエリアで腹ごしらえ。
既に予約済みの二次会は、幹事さんの設計したという近くのカウンターBARへと向う。まだ若いオーナーは著名なバーテンさんに修行したらしくBARの棚の品揃えは多く、落ち着いた雰囲気の店だ。三年前の銀座の四丁目のピアノバー以来、カウンターバーにはご無沙汰している。懐かしい思いがあるが頼む飲み物に迷う。とどのつまりスコッチのハイボールを注文する。二杯目はこれまた考えるのが面倒と懐かしいバーボンのオンザロックと定番。お隣のお仲間の教授は、躊躇することなく開口一番で「マティーニ」とこなれていらっしゃる。下町居酒屋放浪の親父は、カクテルを普通に注文したいが引き出しがないのを痛感。まだまだ勉強すべきか歳と相談だ。
翌朝はユックリ寝て朝風呂に入る。チェックアウトでホテルからビニール傘を戴き、中央前橋からJR前橋駅へ、小雨に煙るケヤキ並木に見せられブラブラと歩く。花燃ゆの「香取素彦」以来、かつての生糸の生産拠点で日本の生糸輸出を担ってきた県庁所在地だが、高崎市に商業の中心は移行した感が否めない。駅前でレンタカーを借り、「水造り」の仕事で県内に「いざ出発!!」。「歳を吹っ飛ばせ!!」である。