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こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

それ、違うと思います。

2014-07-08 19:32:30 | きょうのひと言
ある会合での話しです。

「地元産の作物をPRするチャンスだから、安く出してよ!地元の人も楽しみにしてるから。」

地元のイベントで丹精込めて育てた作物を安く売って欲しいと言う依頼です。

地場産の野菜は、「 新鮮 = 美味しい = 安い 」
この図式を主催者側は維持したいのでしょう。

生産者側からすれば「イベントで安売りすると、安値安定で収益が上がらない」となります。

主催者は続けます。
新鮮・美味しい・安いことが判れば、イベントのあとも買う人が増えるからさぁ~

いったい、どこで買うのでしょうか?

当地越谷市内で地場産の野菜を扱っているのは、JAの直売所といくつかのスーパーだけ。
JAの直売所を除くと、スーパーの地場野菜コーナーは本当に小さなものです。
ましてや、イベント販売するほとんどの方々はそこでの販売をしていません。
ほとんど市場出荷されています。

またスーバーなどの小売店で、地場野菜が大量に売られているところはありません。

このようなことからイベント主催者からすると地場産の野菜は”目玉商品”でしかなく、
集客ツールの一つに過ぎないと判断できるわけです。

私たちを含め生産者は、丹精込めて作物を作っています。
そうして、生計を立てているわけです。
趣味で作物を作っているのであればともかく、
生活がかかっているのです。

地元で買えない、地元野菜。
不思議な感じがするでしょうが、東京近郊のこれが現実ではないでしょうか。

わが家はというとイベント販売の可否は、主催者の本気度で判断しています。
メッセージのないイベントではどんなに人が集まってくるところであっても販売はしません。
逆にメッセージのあるイベントなら、参加させていただいています。

売り手、買い手、そして主催者。
この3者がそれぞれ笑顔になれるイベント。
これが本当だと思います。


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