こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

2020年を振り返ってみる。

2020-12-31 17:09:43 | きょうのひと言



今年も風の強い大晦日です。
昨日から吹き始めた強風で不織布とビニールのトンネルと不織布のベタ掛けが飛ばされるのではないかと心配していましたが今のところ被害を受けていないので安堵しています。

思い起こせば今年(2020年)は元旦から前日の大晦日(2019.12.31)に吹いた強風で飛ばされてしまったトンネルビニールの補修をし、この一年を暗示するかのような波乱に満ちた1年の始まりでした。今年は正月からこんな調子だったので出足を挫かれたようなスタートでしたが大晦日の今日1年を振り返ってみると、もがきながらも色々とチャレンジすることの出来た1年だったように思います。縁あって新規の販路を幾つか開拓することが出来ました。このことは特に大きな収穫だったと思います。せっかく開けた販路ですので、焦らず大切に育てていきたいと思います。

明日から始まる2021年。
今年より少し背伸びをしてみたいと思います。
現状維持に力を割くよりも一歩でも前進したいと思いますので。

皆様、今年1年大変お世話になりました。
明年も頑張ってまいりますので、ご支援どうぞ宜しくお願いいたします。
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視点を変えると当たり前が見えてきますね。

2020-12-22 12:31:44 | 営農のこと
これ売れるか?と考えるのは、
売る側の発想。
これ欲しいか?と考えるのは、
買う側の発想。


これは売れる!といくら売る側が思っても、これを買う!(欲しい!)って買う側が思わなければ商品って売れません。

売る側の理屈で売るか売らないかを判断してしまうと、買う側は見た目と値段の2つしか選択の余地が無くなってしまいます。こうなると売る側も見た目の良いものが売れなければ値段を安くすることが常識になってしまいます。

当たり前のようなこの流れ、
私はおかしいと思っています。


買うか買わないかを決めるのは買う方です。だから売れないだろうと売ること自体を諦めたり、率先して安売りをする自虐的な売り方ってそもそも変な発想だと思うんです。

どうすれば買ってもらえるか?
これは興味を持ってもらうことに尽きると思います。

だから正直に事実を伝え興味を持ってもらうことが大切だと思い、状況に応じてこのようなシールを貼っているんです。

そして買うか買わないかの判断はお客さんに委ねます。


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計画は大事ですよ。

2020-12-18 17:39:03 | 営農のこと
来年度の生産計画策定中。

ほ場(畑)ごとの生産計画と販売(出荷)計画を来月早々に提出しなければなりません。
来年の計画を立てるためには、今年の実績をしっかりと総括しないといけませんね。

実績に応じて来年の作付け量を増減したり、今年売れ行きの芳しくなかったものに関しては引き続き作付けするか否かを判断する必要があります。

定番野菜は売れ筋になるので外すことはできませんが、収穫時期が重なれば価格競争に巻き込まれる可能性が高くなるのでその辺は一捻りが必要ですし、また一定のニーズはあるけど周囲で作付けをする人が少ない作物も外せません。

残念なことですが栽培方法が付加価値となることはほとんどありません。
どんな栽培法であってもやはりしっかり仕上がったものでなければ受け入れてもらうことは難しいです。

自信があるからと定番野菜で真っ向勝負を仕掛ければすぐに価格競争に発展します。数を流通させるには希望価格よりも値下げするしかない。でもそれはどうしても避けたいです。

他所があまり手掛けない作物でニーズのあるものを発掘してオンリーワンを目指すことも必要なことですが、売れるとわかると翌年にはパクられます。
よって確固たる販路を持たないとここでも価格競争になりかねません。

さ~て、来年はどんな戦略で行こうか?
今年と過去のデータを検討しつつこれからのトレンドをしっかりと押さえて遅くても年内(あと約2週間!)には計画を完成させようと思います。



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霜対策しました。

2020-12-11 18:52:44 | 農作業のこと

来週から冷え込みが厳しくなるらしいので、トンネル用のパイプを立てておいた春菊、ケール、スイスチャードに不織布のトンネルを掛けました。

予報が当たれば来週は霜が降りるはずです。発芽の始まった遅蒔きの春菊に霜があたると枯れてしまう恐れがあるので何としてもそれを阻止しなければなりません!

ただし収穫する時には開けるので不織布はピンで仮止めしているだけ。
だから強い風が吹くと飛ばされる可能性大です。

作業性を採るか、確実性を採るか?
新型コロナウイルスの対策同様、ここは悩ましいところです。


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求む、挑戦者!

2020-12-08 21:24:02 | 野菜の実力




「求む、挑戦者!」

初めて見るものに出くわすと、
どうやって食べるんだろう?と思う方が多いと思います。だから普通は食べ方を案内しています。

でもあえてそれをせず、こうすれば使える!って閃いた方に買って貰えたら面白いんじゃないかと思いこんなシールを作ってみました。

今回このシールを貼ったのは、間引きした蕪です。葉付きと葉無しのとても小さい蕪を私の発想を超えたレベルで料理してくれたら楽しいなぁと思います。

いつの間にか既成概念に囚われてしまっていて感性が錆びていませんか?

いつの間にか冒険や挑戦を避け、セオリー通りと言うかマニュアル的な判断が多くなってるって私は自分自身をそう見ています。だから少なくとも私は感性が錆びてると思うんです。

そもそも野菜を含めて食材の使い方に決まりは無いはずです。だからこそ私の思いもよらない発想でこのような「変わり者野菜」にスポットライトを当てて下さる方の手に渡って欲しいので、シールで“挑発”してみようかと思っています。

この「変わり者野菜」は、明日(12/9)カスミ フードスクエア南越谷店さんへ出荷します。よ~し料理してやろうじゃないか!と言う方がいらっしゃいましたら、ぜひお求めください!

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思い込みはいけないです。深掘りして確認してみてください!

2020-12-05 11:07:43 | 農作業のこと






自然農法は草の管理や畑を耕さないものと思っている方々が多いのに驚きます。

しかしこれは半分当たっていて半分外れています。
私は草丈より作物が大きくなっていれば草の管理をほとんどしません(当たりの部分)。しかし作物が草丈より小さい場合は草の管理をします(外れの部分)。

草に覆われてしまうと日射しが草に遮られ、また根を張ることを草の根に邪魔されてしまい、作物は小さいままだったりヒョロヒョロになったりと生長が著しく悪くなります。場合によっては作物が消えてしまうことさえあります。
だから作物がしっかりと育つまでは草をしっかりと管理する必要があります。

しっかりと育って草よりも大きく育ったらそれはしっかりと根を張っていることの証拠だし日射しをしっかり受けることが出来るので草を目の敵にする必要はありません。

土を柔らかくしてやることで根がよく伸びるので、作物が良く育つので、種を蒔くときや苗を定植する時は耕します(外れの部分)。しかし時期によってですが、マルチを張って作物を育てていた場合その作物の収穫が終わったら、マルチを再利用して耕さずに種を蒔きます(当たりの部分)。

どちらも時と場合によってすることもあればしないこともある、これが正解です。

生業として自然農法で農業をして生計を立てるには、このするかしないかの判断がとても重要です。

生業としてではなく趣味として畑で土と戯れるのであれば失敗しても生活に影響はないでしょう。自然農法や自然農を謳った著作やセミナー等をされている方のほとんどは専業の農家ではなく、著作やセミナーで生計を立てています。
私から言わせればその方々は理想の宣教師ですね。だからといって、その方々の仕事を否定している訳じゃありません。

自分自身が実践して生計を立ててこそ農業です。悪いけど、ベランダ栽培での自然農法は趣味としてのこと。

本業と趣味では当然取り組み方が違ってきます。趣味を否定しようとは思っていませんけど、その経験ですべてがわかったかのように言われてしまうと苦笑いしか出て来ません。

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小松菜、順調です!

2020-12-04 09:58:01 | きょうのひと言



小松菜が順調に育ってます。
ご覧の通り露地で何も被せていません。
寒暖差と冷え込みによって葉は厚みを増しまた甘味の成分を沢山蓄えます。
見た目の綺麗なスッとした小松菜にはなりません。葉が地面を這うように伸びてロゼット化します。
見た目はよくある小松菜とは違いますけど、葉の厚み、甘味、香りは想像を超える素晴らしいものです。
最近見かけるようになったチヂミ小松菜とは全く別物です。これが本当の寒じめです。
収穫は来月(来年)1月中旬頃からになると思います。見た目は不格好な質実剛健な唯一無二の小松菜。
毎年好評です。


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大事に売りたいので。

2020-12-03 17:55:33 | 営農のこと


大根、まだまだあります。
でもね、出荷はかなり抑えています。
理由は単純。
今値崩れが起こっていて、悔しいですが無農薬無肥料の自然農法で時間を掛けて育てて来た大根たちが大きさと価格で慣行栽培の大根に勝てないんです。

自然農法だからといってべらぼうな値段をつけているわけではなく、周囲が大ディスカウントをしているので結果的に高くなってしまったって感じです。

こんな状況の中でも有り難いことに購入してくださる方が一定数いらっしゃいます。その方々のためにとある程度は適正価格で出荷を続けています。

畑で出番を待っている大根たちは、順次ゆっくり収穫して出荷や切り干し大根の原料としながら周囲の出荷が終息するのを待ちます。そうしているうちに気温が下がって来るので大根は甘味を増して今以上に美味しくなります。

どんどん採ってどんどん売りたい気持ちは痛いほどわかりますが、それをすることで品物がダブついて価格が下がると言う悪循環に巻き込まれたくないのでこんな対応をしています。

丁寧に育てた大根や他の作物を投げ売りすることはどうしてもしたくないのです。

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