2007年2月-2010年2月 石神の丘美術館ブログ

2007年2月から2010年2月の岩手町立石神の丘美術館の活動記録(現在は更新していません)

嶋屋征一展が始まりました

2007年10月20日 | 企画展示
企画展示室では、10月20日(土)から、
「嶋屋征一展 空間へのアプローチ」が始まりました。
この展覧会は、前回の「宇津宮功展」と同様、
岩手ゆかりの作家の作品を個展形式で紹介する
「北の作家」シリーズの一環として開催するものです。

北海道出身の嶋屋征一さんは、
岩手大学学芸学部特設美術科を卒業後、
1961(昭和36)年、岩手町立川口中学校に勤務しました。
この頃、岩手町沼宮内で結成された美術団体「エコール・ド・エヌ」に入会。
長年にわたって事務局を務め、会の活動を支えました。

一貫して「空間」をテーマにしたご自身の作品は、
初期の「宙」シリーズ、そこから展開し、
見えない空間を意識させる「スペース・白」シリーズ、
ステンレスやアクリルミラーを使い、物体の外見と中身、
無限の空間を追求した「形相」シリーズ、
鏡面に映り込む場をとらえた写真作品「場景」シリーズと繋がって行きます。
また、身体という内空間の流動や、
音の響きをテーマとした「Image-Sounds」シリーズなど、
様々な手法で多方面から「空間」を追求しています。

開催初日は、午前は開場式、
午後からは作家自身による講演会・作品解説が行なわれたほか、
交流会(共催:石神の丘美術館友の会)が開かれました。

今展では、川口中学校勤務時代の初期作品から
最近作までを辿ります。
11月25日(日)までの開催ですので、
この機会にぜひお出掛け下さい。