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一部引用
どんな競技でも起こる「脳振盪」
脳振盪は、外部から加わった衝撃によって頭蓋骨の中で脳が揺さぶられて起きます。
頭をぶつけていなくても、どのような競技でも起こりますが、サッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、
柔道などで多く見られ、転倒や転落、タックルを受けたとき、投げられたときなどに起こりやすいといわれています。
日本では、脳振盪で倒れても意識が戻れば大丈夫、たいしたことはないと思われがちです。
しかし、これは誤った認識です。
脳振盪は危険、というのがいまの世界標準だと話すのは、東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科でスポーツ頭部外傷外来を担当している中山晴雄講師。
「4年に一度開催される『国際スポーツ脳振盪会議』では、以前から脳振盪は危険といわれてきました。
しかし、日本では脳振盪を起こした当日に競技に復帰してはいけないことは、ほとんど知られていません」と日本の現状を話します。
スポーツにおける脳振盪の問題点は、大きく2つあります。
1つは、致死的な脳損傷である急性硬膜下血腫を引き起こす可能性があること。
もう1つは、脳振盪を繰り返すことによる脳機能障害です。
「実際に複数回、脳振盪を繰り返すだけで、記憶障害など脳の認知機能の問題は、3~5倍に跳ね上がります。
また、頭部への継続的な衝撃を受けていた脳の病理解剖をしてみると、アルツハイマー病と類似した状態であったこともわかってきました。
そのため、海外では繰り返す脳振盪が新たな注目点になってきています」(中山講師)。
「頭痛」の症状があるときは、要注意
スポーツ中の脳振盪の9割は、気を失うほどの意識障害はないといわれています。
症状は、頭痛、ふらつき、集中できない、過剰な興奮などさまざまで、「セカンドインパクト症候群」(SIS)という病態も注目されています。
これは脳振盪を起こした後、症状がとれない間に次の衝撃が加わり、急速に脳が腫れて命にかかわる状態です。
「1回目の脳振盪で軽微な脳出血を起こし、2回目の衝撃を受けて致命的な脳出血を起こした確率が高いです。
脳出血を起こした選手を思い返すと、発症前に頭痛を訴えています。
頭痛の症状があるときはスポーツを中止して、きちんと診察を受けることが大切です」(中山講師)。
また、スポーツに限らず軽微な頭部外傷を受けた際には、CTやMRIの画像検査では異常が見当たらなくても、3~4週間経過した後に認知症状、頭痛、片麻痺などの症状が現れることがあります。
直後だけでなく、時間が経過した後の症状にも注意しましょう。
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脳振盪、甘く見ないで 2度目のショックで死亡例も
リンク元の朝日新聞デジタルは、下記のように表示されますが
あえてURL記します。
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スポーツをしていて起こす脳振盪(のうしんとう)を甘く見てはいけない。
軽い症状だと思って練習を再開すると、頭の中の軽い出血を見逃して、2度目の小さなショックで死に至るケースがある。
「セカンドインパクト症候群」などと呼ばれ、医学界は注意を促すとともに現場向けガイドラインの作成を急いでいる。
事故が多くなるのは合宿などで厳しい練習をする夏場。現場もいざというときの対応を知っておきたい。
高校1年生だった柔道の女子選手が2002年、夏合宿中に背中から落ち、意識を失って病院に運ばれた。
頭蓋(ずがい)骨の内部で出血する急性硬膜下血腫と分かり緊急手術をしたが、寝たきりの状態に。
11年後、亡くなった。