遊女~asobime~色街道中探訪記

遊廓、赤線、青線があった場所、古い温泉街や町並み、看板建築、古い旅館や旧遊廓などの建物内も画像付きで紹介しています。

赤線跡を歩く・三戸町(青森県)②

2020-09-19 17:35:00 | 日記
探訪日2018年10月28日
※数年前の画像です。

青森県三戸町「桐萩遊廓」の続きです。

昭和5年発行の『全部遊廓案内』によると
青森県三戸郡三戸町字留崎にあって、貸座敷数三軒、娼妓役役十八人位居て、影店制。遊興は時間制ではなく廻し制度。本部屋酒肴附き四圓、三圓、二圓五十銭の等級がある。短時間遊びなら一圓位でも揚げるらしい。

昭和12年頃には旭楼、福田楼、西花楼、山口楼、よか楼、松月楼、福徳楼、みどり楼、時和楼などがあった様です。


右側は青線風のスナック跡が多いのに対し、左側は遊廓からの旅館転業組っぽい建物が数件残っています。
↓山口楼と思われる建物。



↓よか楼と思われる建物。「よかろぅ」って…駄洒落でしょうか?(笑)



↓松の装飾窓が残っています。

↓松月楼の建物。


↓旅館から廃業してどのくらいでしょうか…雑草が生い茂っています。


↓色褪せた松月旅館の看板

↓料亭も兼ねていた様です。


↓松月楼の玄関。

↓松月楼の横に祀られている「金勢様」
中には木彫の男根が奉られています。

↓一番の見所「福徳楼」。東北にある遊廓建築の木造3階建ては宮城県塩釜にある遊廓カフェ以来。現存しているのは珍しいです。残念ながら入口にあった可愛い電飾は無くなっていました…


↓窓ガラスも割れています。


↓割れた窓ガラスの隙間から撮影した内部。

この辺りはスズメバチに注意です。




↓旅館に転業した松月楼の建物は売りに出されていました。少し寂しい写真…

青森県三戸町 桐萩遊廓跡

探訪日2018年10月28日







遊廓跡を歩く・三戸町(青森県)①

2020-09-17 06:44:00 | 日記
探訪日2018年10月28日
※数年前の画像です。



昭和5年発行の『全部遊廓案内』によると 青森県三戸郡三戸町字留崎にあり、貸座敷数三軒、娼妓役役十八人位居て、影店制。遊興は時間制ではなく廻し制度。本部屋酒肴附き四圓、三圓、二圓五十銭の等級がある。短時間遊びなら一圓位でも揚げるらしい。

昭和12年頃には旭楼、福田楼、西花楼、山口楼、よか楼、松月楼、福徳楼、みどり楼、時和楼などがあった様です。

↓桐萩遊廓入口付近。


↓かつて旭楼があった付近。



↓西花楼がこの辺りだった様な…


↓かつてこの辺りは2度の大火(昭和31年・昭和32年)に見舞われ、古い建物はあまり残っていない様です。普通の住宅街に見えます…


↓少し奥へ進むと店舗跡の様な建物が右側に数軒残っています。




↓ドアの装飾が洒落た作り

↓妖しげなスナック廃墟も…

↓昭和33年の売春防止法施行後も昭和40年代頃まで多くの飲食店で賑わっていたらしい。色褪せた看板が少し寂しげ…





探訪日2018年10月28日

左側にも遊廓跡と思われる建物が残っていました。次回へ続く…







レトロな薬舗跡『村田薬局』④

2020-09-17 04:07:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の古い画像になります。

前回の①~③の続きから
『旧村田薬舗』は明治前期~大正期までの蔵が5棟あるそうで、全長115mの長いお屋敷。みそ蔵や危険物倉庫、伊万里焼の便器など見所がたくさん。

↓店舗裏の住居スペースにも古い目薬の看板『軍隊目薬』初めて見ました。

↓屋敷内の中間から。奥から見るともっと長いです。店主「100m走できますよ!」

↓映画セットの様なトイレ※現在は使われていません。

↓伊万里焼の便器。



↓左側は「みそ蔵」。お屋敷内に蔵があるのが増田町の特徴

↓味噌蔵内部、番傘も見えます。

↓敷地の中間を流れる用水路(内堰)。綺麗に整備されています。



↓敷地内には離れの蔵。右側の危険物倉庫内は非公開。

↓2階建ての離れにも見えます。


↓倉庫内部をちょっとだけ覗かせていただきました。

↓店舗裏の住居スペースを通りました。お邪魔しました(^_^;)


増田町の内蔵は1日では全部回れない程たくさんあるので下調べをしてからピンポイントで見学するのがお勧めですが、どの蔵も魅力的で見応えがあり、時間があれば再訪して全て見学してみたいです。

探訪日 2017年5月4日



レトロな薬舗跡『村田薬局』③

2020-09-16 00:02:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の古い画像になります。

前回と前々回からの続き、旧村田薬局の地下倉庫になります。
↓店舗の少し裏手にある地下へ

↓石の階段

↓建築年代…明治30年代
3面は院内銀山の切り石で、1面を玉石にする事で湿気を取り付ける働きがあるそうです。

↓温度管理が必要な薬品や引火性の薬品を保管している様です。一部結晶化しているモノも見えます。
↓当時の薬品が入っているので触れないで下さいとの注意書がありました。

昔の塗料や気付け薬…でしょうか?ラベルが剥がれて見えないモノも。

↓階段を登って出る時に目の前の薬品棚の上に『毒物』と書かれている棚を発見したのですが、店主に聞きそびれてしまいました…

まだまだ続く『旧村田薬舗』明治前期~大正期までの蔵が5棟あるそうで、全長115mの長いお屋敷。みそ蔵や危険物倉庫、伊万里焼の便器など見所がたくさんです。

また次回へ続きます(笑)

探訪日 2017年5月4日





レトロな薬舗跡『村田薬局』②

2020-09-02 00:50:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の画像になります。

前回の紹介した村田薬舗の続きから

↓2階部分へ…
薬品棚が見えます。

↓ロッキンチェアーがお洒落な雰囲気

薬品棚と古い看板が下にあります。

↓古い薬瓶と調剤用の乳鉢が並んでいます。


↓百味箪笥の引き出しには個々に薬品名が書かれてある事から、当時は調剤用の漢方薬が多数揃えてあった様です。

↓「ホモスルファミン」抗菌薬の瓶、「YATEMIN」TANABE(タナベ製薬)の紙に包まれた瓶←何の薬品かは不明…

↓上段にあるのは当時、進駐軍から配られた包帯らしいです。オレンジの缶「アベシデリンD」は喉の薬。
下段には「エメロンシャンプー」の缶が…確か販促用で、蓋の裏に女優さんの写真と2袋10円と書かれてあり、昔はよく銭湯に置いてあったらしいです←母談(笑)

↓「Ol.Zinc.Oxyd」酸化亜鉛?止血、鎮痛薬でしょうか

↓上段に黄色い缶の治療乳「ガラクトサン」が見えます。「エアーウィック」等の消臭剤も並んでいます。

↓百味箪笥の後ろの方にもまだ古い薬箱や薬瓶があるのが見えます。
実はこの時、ウキウキMAX状態になってしまい、薬品瓶やラベル等をちゃんと撮影するのを忘れしまいました…後から後悔




次回は明治期に作られた地下薬品室を紹介します。

探訪日 2017年5月4日
※数年前の画像になります。