遊女~asobime~色街道中探訪記

遊廓、赤線、青線があった場所、古い温泉街や町並み、看板建築、古い旅館や旧遊廓などの建物内も画像付きで紹介しています。

遊郭に泊まる『松山旅館』③

2020-06-10 01:48:00 | 日記
撮影日2019年10月20日

前回紹介した山形県酒田市の旧遊廓街に建つ旧「松山屋」。明治29年に建てられた「松山旅館」前々回からのつづきです。

宿のご主人が「花魁の間」と読んでいた2階の部屋を見せてもらいました。
↓1階廊下から左側の階段を登ると…

↓階段を登った辺り。年季の入った手摺りと階段。

↓入口には屋根が付いていて格式が高い事を表しています。

↓あっ、右側のガラスがズレてる…

↓入ると大広間の様な感じ。かつては柱の横に襖があり、この空間が更に仕切られていたと思われる造り。

↓中央奥に遊廓番付があるのですが、撮り忘れました(;´д`)

↓別の角度から撮影。右側奥が入口。

↓部屋からは中庭が見えます。

↓入って左側に2つ部屋がありました。

↓部屋の名前と定員数が書いてあるので、3部屋に分かれていた様です。でも部屋の中に部屋…?

↓奥の狭い部屋は薄暗い布団部屋になっていました。

↓部屋の入口前にある謎の応接間セット。


↓上には油絵でしょうか?

↓入口前の階段から部屋を撮影。
↓階段を登った所の窓からは、屋根伝いに更に部屋らしき建物。土壁が見えていて、少し崩れている様です。前に紹介した中二階の奥の閉ざされた廊下の先にある部屋でしょうか…

まだまだ謎の多い松山旅館。ご主人が言っていた閉ざされた廊下の奥にある部屋が気になりますが、今回紹介した以外にご主人が案内してくれた仏間の奥の部屋、この旅館(遊廓)を経営し勧進元をしていた祖母の人形など貴重な物をたくさん見せて頂きました。

撮影日2019年10月20日

参考文献
「遊郭に泊まる」著者 関根虎洸
「全国遊廓案内」日本遊覧社
「赤線跡を歩く」著者 木村聡


遊郭に泊まる『松山旅館』②

2020-06-10 01:45:00 | 日記
撮影日2019年10月20日

前回紹介した山形県酒田市の旧遊廓街に建つ旧「松山屋」。明治29年に建てられた「松山旅館」前回①からの続きです。

↓1階の廊下

↓レトロなランプシェード

↓2階にもありました。

↓1階から中2階へ上がる手前右側にある急な隠し階段を登ると…四畳半ぐらいの部屋がありました。

↓急な階段。左側に蛍光灯が1つあるだけなので夜は暗そうです。

↓1階の廊下から見える中庭。青い遊具みたぃな物が見えます。

↓洗面所

↓洗面所の壁上部に明り取りの様なデザインを発見。

↓お風呂場の脱衣所。折上天井の様なデザイン。

↓脱衣所入口も少し変わった造り。
ガラス引き戸の段差に加え、入口が斜めになっていてお洒落。

↓古い注意書

↓1階調理場兼ボイラー室でしょうか?
レトロなタイル張りの流し台と裸電球が見えます。
↓オマケ画像は夜の丸窓のある階段…
少し怖いです(>_<")

↓この階段…中二階から1階へ降りる時、上にある大きな鏡が見えます。
古い鏡なので、かつて遊廓時代に娼妓が客を玄関まで迎え入れる際、姿見の様な役割を果たしていたと思われます。
身だしなみチェックですね(* ̄∇ ̄)


撮影日2019年10月20日

③へ続く…

参考文献
「遊郭に泊まる」著者 関根虎洸
「全国遊廓案内」日本遊覧社
「赤線跡を歩く」著者 木村聡











遊廓に泊まる『松山旅館』①

2020-06-10 01:40:00 | 日記

撮影日2019年10月20日

前回紹介した山形県酒田市の旧遊廓街に建つ旧「松山屋」。明治29年に建てられた「松山旅館」に泊まってきました。
実は10年ほど前から気になっていて泊まりたかった旅館…

昭和5年発行の『全國遊廓案内』にも松山旅館の屋号『松山屋』の名前が確認できます。
↓玄関。

↓左側にかつての帳場があります。

↓1階から中二階に上がる階段に丸窓があります。

↓コチラが今回宿泊した部屋。二間続きになっていて広いです。





↓「遊郭に泊まる」著者 関根虎洸 によると
「かつて横綱も泊まった一番の部屋」と紹介されています。

↓部屋の天井は珍しい『卍張り天井』初めて見ました。
↓一部に「釘隠し」も使われていました。

↓欄間の竹細工も天井に合わせたデザインになっています。

↓右隣にもお部屋がありそうです。



↓四畳半ぐらぃの一人部屋の様です。

↓中二階の部屋を繋ぐ外側廊下。ここは一枚板が使われいるそうです。

↓宿泊した部屋の奥にも廊下が続いています…部屋がありそうです。

↓奥の部屋へ…

↓8畳ぐらぃの部屋

↓この欄間からすると「松の間」でしょうか?

↓この「松の間」と思われる部屋は角部屋ですが、外側の廊下は荷物置きになっていて…

↓角を曲がった奥を覗いて見ると、薄暗い廊下が続いている様でした。奥はマットレスの様な物で塞がれていますが。ご主人の話によると、まだ奥に部屋があるそうです。

↑先に進みたかったのですが、色々と恐いので断念…
↓オマケ画像は旅館に向かう途中で、早くも購入したお土産。お腹が空いてました(^_^;)
コチラの松山旅館、まだまだ部屋がありそうです…

撮影日2019年10月20日

次回②へ続く…

参考文献
「遊郭に泊まる」著者 関根虎洸
「全国遊廓案内」日本遊覧社
「赤線跡を歩く」著者 木村聡